キム兄こと木村(祐一)さんの初監督作品
『ニセ札』を試写で見た。
木村さんが映画を撮っているという話は、
ずいぶん前にどこかで聞いていた。
最初聞いたとき、
あの木村さんが監督ろやるのだから、
おそらく「異色作」と呼ばれるものに違いない。
勝手にそう思い込んでいた。
見て、驚いた。
王道のエンターティメントだった。
脚本を見ると、
木村さんと並んで、
向井康介、井土紀州の名前が。
なるほど。
しかしだからといって、
木村色がゼロなわけではない。
ネタばれになるので、
詳細は秘すが、
小道具の選び方、
道具の使い方など、
随所に木村色が出ていた。
予想を裏切って期待にこたえる。
そう言ったのは確か戸川純だったか。
この言葉は、
エンターティメントを作るうえでの理想だ。
木村さんの初監督作品は、
そんな理想に限りなく近づいた作品。
そう思ったのだ。
4月に「テアトル新宿」「シネカノン有楽町」などで、
ロードショーだそうです。