知人が、結婚式のビデオ撮影を頼まれた時のことである。
なんと花嫁が父親に手紙を読む直前で、
テープが終わってしまった。
原因は、
冒頭で、列席した顔見知りを、
ふざけ半分で闇雲に撮影したためだった。
まさか、式のクライマックスともいえる、
花嫁からの手紙のシーンを撮らないわけにはいかない。
そこで、彼がとった行動は。
テープを頭まで巻き戻し、
不必要と思われる部分を使って重ね撮りしたのである。
とっさの判断で、
なんとか花嫁の手紙を撮ることはできたが、
いきなりクライマックスがくるという、
なんとも不思議なビデオになってしまった。
それにしてもとっさの判断が功をそうしてよかったが、
そもそもの原因は、
彼が後先考えず、無駄にテープを使ったのが原因。
いい話なのか、ダメな話なのか。