夢の中に亡くなった友人が出てきた。
夢の中で、僕はそれは夢とは思っていない。
夢の中でも、疲労困憊している僕に、
友人が、
「疲れているみたいだけど、大丈夫か」
と声をかけてくれる。
その言葉をありがたく思うと同時に、
友人は亡くなってしまっているので、
もう、こんなふうに言ってくれることもないのだなあ、
と思っている。
拙い僕の表現では、
うまく伝わらないだろうが、
なんというか、
それは夢ならではの独特な感覚だ。
「生」と「死」や、「夢」と「現実」が混在している。
そんな夢を見た直後に目が覚めて、
時計代わりの携帯電話を見て、ふと気づいた。
確か今日は、亡くなった友人の四十九日だった。