先月は木材業界の見学訪問で穂積にできましたバイオマス発電所を
見学させていただきました。
間伐材や山林から搬出される木材のいままで山に捨てられてきた枝や細い部分の
木材までなんでも燃料として取り扱ってくれるというシステムです。
このような受け入れ先があることで山で困ってた枝木や細い部分、また曲がった部分の
なんとも売り先のない木材などが価値あるものとして活きてきます。
いままで価値が見いだせなかった木材も山に放置もできないので困ったものでした。
これが木材の土場ですが、市場に持って行ってもおかしくないような木材まで
運び込まれているような状況です。
山の狭い場所ではあまりしっかりとした仕訳をしている余裕もないのでしょう。
一定の金額が見込めて搬出入の距離が遠くなければまとめてバイオマスに・・・
というのも選択肢としてあるのかもしれません。
私個人的には先代からの木材をエネルギーになるとはいえ、燃やして終わりはさみしい気も
しますが今の時世ではいたしかたないのかな・・・
この発電所も一番望んでいるのは間伐材などの山から出てくる木材なのですが
残念ながら需要量の大半を占める量には至りません。
せいぜい三分の一ぐらいということです。
大きく占める割合は開発工事などによる木材でした。
これは今まで見落とされてきた部分だと思いますが土木工事などの支障木や
河川工事などの支障木、これらは切った木材全部と根っこまで邪魔になりますので
これらすべてが燃料として運び込めることになればこれまたよいことです。
燃料に使用されるということで処理されるコストも低いようで取扱いの方々も
メリットが出てくるようです。
電力の行く末はまだまだはっきりとした方向性が見えにくのですが
バイオマス発電という循環資源をエネルギーにした動きが始まってきたことは
大いに明るいことだと感じています。
まだまだこれからですが木材業界も大いに貢献していきたいものです。