週末、松阪やら日曜日はお付き合いの会があったりで
またまた投稿が空いてしまいました。
さて、10日(土)は松阪市で日本木青連東海地区大会が
開催されまして、それに参加してきました。
昨年は同じような時期に岐阜市でおこなったのがつい
昨日のようですが・・早いものです。
昨年の岐阜大会のときには集中豪雨でいたるところで
土砂崩れがあったと記憶しています。
今年もそのような気配が無きにしも非ずで・・・最近は
天候も極端になってきていますね。
さて、東海地区大会では式典のほか、2つのセミナーを
に参加することができました。
ひとつは“あかね材”のセミナーです。
あかね材とはスギノアカネトラカミキリという虫が一定期間
幼虫時に木の中で成長していった穴が残ったものです。
材料になった時点では木材に虫はいないのでこれ以上
欠点が増えていくものではないのもですから強度とかには
問題ないのですが、虫に食われているというだけで
これまでの常識で、木材にとっては非常に不利な価格付けを
されてしまうものでした。
そのために、せっかく伐採しても切り捨てられたりチップになったりと
大経木であっても二束三文になってしまっていました。
そこで、虫害の木材を“あかね材”とブランド化して欠点を
より明確に規格分類してしようしてもらおうということになりました。
まだまだ全ての方に理解をしてもらえるのかはこれからの
活動次第だとは思いますが、“あかね材”というものが認知されて
活用されてくとなるとかなり山にとっても資源の有効利用ということになり
また放置山林も手入れがしやすくなるというメリットが出てきます。
今年の春、野菜でも虫食い?形の悪いものが値打ちに出回って
話題を集めていました。
木材もちょっと欠点があってもそれを理解して使用してもらえる
土壌が出来てくると価格も山の手入れも相乗効果で良くなってくるのかなと
期待をしています。
もうひとつのセミナーは
「本当に木を使ってもいいんですか?」という題目で
東京大学の井上雅文先生のお話を聞きました。
割りばし使用について、昔は生活の便利さと資源の保護という
ジレンマの中で考えればよかったのが、いまではそれに加えて
環境というキーワードが入ってきましてトリレンマの考え方に
変わってきたよ・・・という導入から、木材の組成、日本の木材成長量と
使用量との関係、世界におけるCO2削減の大きな役割が日本の山林に
かかっていることや・・・多くのことを学べる時間になりました。
それにしても、川上といわれる山の方のは国の施策や作業内容からも
計画経済の性格が強いこと、一方川下といわれる流通、販売の方は
市場経済で動いていますから、この相反する?性格の動きを結びつけるのは
なかなか難しいものだな・・といつもの感想をもってしまいました。
井上先生の話は一般の方々にも非常にわかりやすい話題が
多いので小出しに使わせてもらっていますが
こういうセミナーが開催できるようになってきた木青連の団体は
これからも進化していきそうです。
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