百四歳での初体験

私にはまだ母方の祖母が健在でして、なんと現在百四歳なのです。
この４月の誕生日で百五歳になるのですが・・

この祖母は昔から内職で裁縫をずーーっとやってきて
ただ簡単な縫物なら百歳を過ぎてもやっていました。
いまでも自分のことは自分でちゃんとできるし頭もしっかりしてるし
ホントにスーパー婆さんです。

このおばあさんはこれまで“靴”というものを履いたことがなかったらしいのです。
というか靴をもっていなかったのです。
今まで“下駄”とか“つっかけ”っていうのかな、そういう類の履き物しかなかったらしいです。

それが多少足腰が弱くなってどうも歩くのに脱げてしまい調子が悪いらしいので
今回は“靴”に挑戦ということで昨日買ってもらったという話を聞きました。

非常に調子がいいと喜んでいたらしいですが
百四年目にして初めて靴を履いたって聞いてびっくりでした。
こんなこともあるんですね。

この祖母には
就職した時、僕が４０歳になった時に手紙をもらっています。
最後にくれたのは９７，８歳ぐらいの時かな、
「もう字がまともに書けなくなる前に・・」と手紙をくれました。

内容はいつも同じでしたが、貴重な手紙です。

百五歳に迫る年齢なのでそんなには残りは長くはないと思うのですが
最後まで元気のまま生きてもらいたいと願うばかりです。

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