先日新しい試みの打ち合わせも兼ねて倉地製材所さんへ
伺ってきました。
相変わらずの木材の山で盛況に製材を進めてみえます。
この材料の山は垂木の梱包です。
写真は檜の芯付き垂木で60X75という寸法や
50X50や60X60といった寸法です。
俗にいう2寸角垂木とか2寸25といった言い方をする材料ですね。
屋根などの垂木に使用する材料です。
このような小径木の材料を取り扱っていることが倉地製材さんを
見ていると普通の感じがしますが、実はこれはなかなかない光景なのです。
感覚でわかると思いますが、製材工場で木材を扱うにしても大きな木材の方が
製材するのには効率が良いと思いませんか?
まさにその通りで効率を考えると小径木を扱うことは工場の生産効率としては
あまり良いこととは言えないということなのです。
ですから日本の中でもこの小径木の製材に見切りをつけてある一定のサイズより
下の木はすべてチップ処理してパルプか燃料に・・・という流れができつつあります。
でも山から出材してくる木には太いものもあれば細いものもありますし、
そもそもどんな木材でも先の方は細くなるのです。
この山から出てきた木材を漏れなく材料にして使ってあげようという精神がなければ
小径木に取り組んでいけることはできないと思っています。
倉地製材所さんの山や木材を思う精神にはいつも感心するのですが
微力ながら応援できればと取り組んでいます。