ヤマジョウ建設

岐阜県産木材で外断熱工法の健康住宅!

山と木材を活かす製材所

2018-09-14 07:16:02 | 山の話

先日新しい試みの打ち合わせも兼ねて倉地製材所さんへ
伺ってきました。
相変わらずの木材の山で盛況に製材を進めてみえます。

この材料の山は垂木の梱包です。

写真は檜の芯付き垂木で60X75という寸法や
50X50や60X60といった寸法です。
俗にいう2寸角垂木とか2寸25といった言い方をする材料ですね。

屋根などの垂木に使用する材料です。

このような小径木の材料を取り扱っていることが倉地製材さんを
見ていると普通の感じがしますが、実はこれはなかなかない光景なのです。

感覚でわかると思いますが、製材工場で木材を扱うにしても大きな木材の方が
製材するのには効率が良いと思いませんか?
まさにその通りで効率を考えると小径木を扱うことは工場の生産効率としては
あまり良いこととは言えないということなのです。

ですから日本の中でもこの小径木の製材に見切りをつけてある一定のサイズより
下の木はすべてチップ処理してパルプか燃料に・・・という流れができつつあります。

でも山から出材してくる木には太いものもあれば細いものもありますし、
そもそもどんな木材でも先の方は細くなるのです。

この山から出てきた木材を漏れなく材料にして使ってあげようという精神がなければ
小径木に取り組んでいけることはできないと思っています。

倉地製材所さんの山や木材を思う精神にはいつも感心するのですが
微力ながら応援できればと取り組んでいます。

http://www.yamajo-cons.co.jp

 


久しぶりに山の施業を見学しました!

2018-03-16 19:37:40 | 山の話

本日は朝から板取にて諸々打ち合わせです。
ついでにフォレスト板取さんと山の施業現場に
見学訪問してきました。

このぐるぐる巻きのテープは鹿や熊からの皮むき対策です。
食べ物がない杉や檜の山では鹿や熊が木の皮を剥いで
食べてしまいます。
そうなると木は枯れてしまいます。
こういう被害がとてつもなく大きいのです。

木材の価格が下がっている現在でも被害額は相当なものに
なりますし、なにより精神的ダメージが大きいのだと思います。

長年かかって育ててきて・・さあ伐期がきた!というときに
枯れてしまっては・・・本当にダメージが大きいと思います。

鹿や熊には責任があるわけではないですがなんとか打破していきたい課題です。

これは間伐施業の現場です。
ちなみにうちの山ではありません・・・正直言って
ちょっと手入れをするのが遅かった感があります。

どこの山も手遅れ状態の混植状態で育ってしまった
山がたくさんありますがこれも再生させる山のプロが
試行錯誤しながら手入れしていってくれることでしょう!

比較的緩こう配のやさしい山での作業は木材の価格が
下がった今でも効率化を図った新しい林業施業で
採算があうようになってほしいものです。


林業経営者協会青年部の研修でした

2017-09-08 08:50:42 | 山の話

過日は東京にて岐阜県林業経営者協会青年部の研修会が
おこなわれました。
2日間日程で林野庁との話し合いもありますので霞が関近辺です。

初日はいきなり、森林保険センターの大貫さまの勉強会です。
「もうかる林業」というまさに今林業経営者が忘れかかっている
根本的な精神部分を揺さぶってくれる熱の入った勉強会です。
あっという間の4時間です。

このような内容のお話はあまり例を見ないと思っていますが
なによりできることから実践していきたいと考えています。

同じ同郷のフォレスト板取の長屋社長も参加していましたので
早速実践に向けての動きを始めたいと思います。


山の境界調査に行ってきました

2016-05-15 12:24:32 | 山の話

今朝は6時から山林境界の立会い調査に行ってきました。
板取内の山ですが林道からの登り口がなかなか急な山でして
足が疲れました・・・

10年ほど前に境界の木にナタで印をつけてありましたが
なんとか残っています。

今回は隣の所有者が叔父さんなので話は簡単です。

ざっと境界を確認して立木の体積を勘案してみて
伐採時の収支を予想してみます。

相変わらず木材の価格は低迷したままですがこの山は
林道のすぐ近くなので造材で価格の良いものに振り分けが
できると思うので販売価格の方で工夫できないかなと
目論んでいます。
うまくいくかどうかはわかりませんが・・

今秋に伐採をする予定で進みます。

山から下りてきたらなんとヒルが2匹もくっついていました!
まだ衣類の上からだったので被害はなかったですが
もうヒルは大嫌いだわ!


 


桜の製材しました

2016-01-05 13:06:24 | 山の話

12月ネタになりますが桜の製材をおこないました。

どこかの堤防の桜だということを聞いていますが
かなり年数が経っている大木です。

桜の製材はあまりしたことがなかったのですが
こんなにクセのある木材とは思いませんでした。

広葉樹の巨木らしく鋸を入れていくと締め付けてきます。
楔で鋸スペースを空けながらの製材作業でした。

分厚く20cmぐらいに挽いたのでゆっくり乾燥させて
テーブルなどになっていくのでしょう。

3年後ぐらいかな・・・これもまた楽しみです。


山の境界を確認してきました

2014-11-25 20:16:01 | 山の話

過日、長屋家所有の山の境界を確認してきました。
両親が元気なうちにすべて覚えきるのは難しいかもしれませんが
とにかく細かな面積の物件もありますので数をこなさないと終わりません。

これも今回本格的に境界を教えてもらいました。
杉の70年ぐらいの林なのでそこそこ伐採できる山です。

板取の奥の方の山ですが林道の横なので比較的出材経費が少なくて済むかなと
勝手に考えています。

最近は檜の価格が非常に悪いので出材するなら杉が良いかなと・・・
おまけに檜よりは杉の方が同じ年数でも体積があります。

本当に40年も前でしたら想像もできないような状況になっているのです。

何十年も先人が苦労して手に入れて手入れした山が価格的な見返りがなくなってきていますが
木材という天然素材はしかるべき年数時間をかけないと手にすることができないのですが
本当に悲しいくらいの価値にしかなっていない現状がなんとも言えない気持ちです。

私たちは継承していく立場なのですが手に入れた父や祖父の立場からすると
どう感じているのやら・・・

とにかく今は所有山林の境界をしっかりと継承すべく見て廻ることが責務かなと考えています。


山の見学会を開催しました

2014-11-20 17:16:00 | 山の話

過日9日に板取地域で山の見学会セミナーを開催いたしました。

岐阜市内や愛知県からご家族連れで参加いただきましての開催となりました。

当日はあいにくの雨模様でしたが、株スギの森の散策や
川浦渓谷の紅葉も眺めることができ、まずまずの進行になりました。

田舎の川魚定食でランチのあとはいよいよ100年生の杉大木を伐採見学でした。

今回はまっすぐにのびた杉でした。

いつもながらズシーンと音をたてて大木が倒れるさまは
なんとも心に残る光景でしょう。

参加者の皆さんも開催後アンケートを見てみると、
大木の伐採見学が一番強く残っているようでした。

この大木も少しの間は葉枯らしをしておいて材料として活用していきます。

昨年の大木も今年はテーブルなどに利用していますが
ここの山の木は木目年輪が細かいのでいい感じの板になりますよ!


嵐のあとは杉の枝葉がいっぱい

2014-10-16 15:31:32 | 山の話

台風の通過後はいつも杉の枝葉がいっぱいで道路の清掃も大変です。

台風はもちろん強風ですが、冬の雪が降る前に嵐があり、春のおとづれとともに
嵐があり、年間に決まって数回は道路が枝葉でいっぱいになる現象が起きますね。

道路沿いに杉の木が多いということでしょうが
かなり太い枝も飛んでくるのでたかが枝葉とあなどっていると大事になってしまいます。

一昔二昔前ならば、こんなに身近に杉葉が集まれば、杉葉はお風呂の焚きつけや
かまどの焚きつけにもってこいの材料ですので
拾いに行く手間が省けて大喜びだったんでしょう。

木材はもちろん身近なところに自然エネルギーがいっぱいあふれているのですが
なかなか使えなくて・・・もったいないですね。

 


どんぐりからの苗木

2014-06-24 17:28:55 | 山の話

どんぐりからの苗木を育てています。

2年目のものですが冬にも耐えてなんとか木のようになってきました。

苗木を育てています・・・といいながら樹種がはっきりわからないままです(笑)

どんぐりをいっぱい拾った中での水に沈んだものだけをポットに植えてありますので
なんなんでしょうね???

もうちょっと大きくなればわかるとお思います。

こんなポット苗を増やしていきたいと思っていますので
庭にクヌギやナラ系、シイなど植えたい人にあげたいですね。




本日は山での作業

2014-05-14 18:26:45 | 山の話

今朝は山で伐採しました木材の造材打ち合わせです。

切り倒した丸太をどのような長さにするのかを決めるのは大切な判断です。

丸太のまっすぐさを見たり、節の有無を見たり、また太さによって使用する材料の
適材不適材ということがあります。

今日は横架材をメインに2間半の材料を作るようにしました。

通常杉の丸太ならば4m材にすることが多いのですが、まっすぐな材料がとれるようでした
ので今回は長めの造材になりました。

国産材でも4m以上の材料が必要な場合がちょくちょくありますのでそういった場合には
重宝されるのではないかな。