ヤマジョウ建設

岐阜県産木材で外断熱工法の健康住宅!

鹿肉ジビエが普及すれば・・・(^^♪

2020-11-11 11:53:57 | 山の話

先日、倉地製材所さんへ打ち合わせで赴いた際に
金山あたりの山でこんな風景がありました。

杉檜を皆伐した後に、杉苗を植林してある様です。

普通なら緑色の苗が植わっているだけなので目立つわけではなく
素通りするところでしたが、写真のような光景で
思わずパシャリと。

これは苗を鹿などに食べられないように防護の筒状対策が
されているのでこんな様になっているのです。

いま岐阜の山村では鳥獣被害で畑の作物は見事に食べられて
しまいますが、山もしかりで杉や檜の苗は鹿に食べられてしまうのです。

山林開発業者さんもあの手この手で鹿が嫌う臭いだとか対策は
されるようですがなかなか効果も少なく物理的に柵を付けるような
ものに収まってきているのかなと思っています。

しかしながらこれも大きな出費ですね。
材料費とそれを設置する人件費ということです。

ただでさえ効率のよくない山林事業の重ねての出費になってきます。
補助金なでで補うのですが結局トータルで見れば出費がかさむということですね。

鹿も生きていかねばならないので仕方ないのですが数が増えすぎている
ということも多いな要因らしいです。

ちいさな抵抗?対策?になるかどうか、鹿肉ジビエ料理がブームになって
たくさん消費されるようになると・・・なんて甘いことを考えたりも
しますが、自然のバランスを変えるようなことはなかなかできないですわね。

日本の山を元気にすること、皆伐した後の植林を活発にしていくことは
大いに必要なことなのですが鹿に出鼻をくじかれることで皆伐の後の
植林意欲が停滞してることは現実として大きな問題です。

解決できない問題を抱えながら、それでも山を元気にしていく
動きは止めないでいきたいものです!!

http://www.yamajo-cons.co.jp

 


林業経営者協会50周年記念式典でした!

2020-10-23 08:20:23 | 山の話

過日、岐阜市の木遊館にて岐阜県林業経営者協会の
50周年記念式典と記念事業が開催されました。
私もメンバーの一員として開催までの企画準備から
携わったわけですが、50年の節目を何かしらのけじめを
つけてしっかりと検証してして次代につなげていくことは
大切なことだと改めて感じました。

林業経営者協会は一定面積以上の山林所有者の会ですが
今回の式典などの動きによって皆様のご協力で開催できました
ことに感謝申し上げ、会の在り方としても新たなスタートが
始まることになりそうです。

記念事業では森林アカデミーの涌井学長の講演がありまして
これまでの林業の検証とこれからの全く新しい林業、山林の
あり方に対する価値観のお話もあり、近未来に希望が持てる
時間となりました。

日本の山林は今や木材価格の低迷から小面積山林所有者は
まったくと言っていいほど山林に価値を見出せないでいます。

これでは日本の山は何ともなりません。

今後の日本の山林の在り方がガラッと変わる時代になると
思いますが非常に楽しみにしながら自分のできることで
日々邁進していきたいと考えています。


ちょっとした野望??希望??

2020-09-25 08:05:39 | 山の話

いま本当に日本の木材が低価格になってしまい
山林所有者にとっては頭の痛い話です。

でもこれは日本にとっても頭の痛い話であって
山林が伐採や植林、手入れがされない状態、放置状態が
続くことになれば日本の人口山林はひどいことになってしまいます。

人工林である杉や檜を適正に伐採しながら山を手入れして
元気のある日本の山にしていくことが大切です。

さて、その話のひとつとして、檜の大径木がそろそろ大量に
育ってきている年代になってきています。

しかしながら、先述のように価格が非常に安いため伐採できない状態で
いるということです。

これは檜の横架材用に製材したものです。

これを乾燥させて在庫としてストックしておくとのこと。

倉地製材所さんではこのように檜の大径木が出材されると
梁や桁に使用できるよう製材してストックしておくとのこと。

近い将来、柱や土台は東濃檜であると同時に梁、桁も
オール東濃檜材のお家を世に出していきたいというのが
ひそかな野望?希望?なのです。

もちろん杉に比べれば価格は上がりますが一昔前に比べれば
破格に安い!値打ちに入手できることになりますので
今後東濃檜横架材にも力を入れていきたいところです。

オール東濃檜の家づくりに興味のあります方は
お気軽にお問い合わせください。


http://www.yamajo-cons.co.jp

 


製材工場案内にて・・山を元気にしょう!

2020-09-21 08:23:28 | 山の話

過日、秋から着工しますID様とともに倉地製材所さんを
見学するため萩原へ行ってきました。

ID様には初回面談させていただいたときに、「木造住宅を
考えていただいていることは、日本の山を手入れすることに
大きく貢献してもらえることであり、ひいては日本の山を
元気にしてもらえることに繋がるのです。」とお話しさせて
いただきました。
ID様も大いに共感していただきまして今日にいたるわけですが
木造住宅の建築にどれほどの量の木材が使用されているかは
数値ではわかってもなかなか見た目というか実感がわかないのでは
ないかと思っています。

今回、倉地製材所さんに伺うことで製材品の確かな品質を知っていただく
ことはもちろんのこと、見た目でどれぐらいの木材料が使用されるのかを
感じてもらいたいというのが私の秘かな?狙いでした。

1軒の住宅に使用する製材品木材量は弊社の場合だいたい27~30m3ぐらいかと
思います。

これを丸太の状態の量にすると大目に言って80m3ぐらいはあるかと
思います。

これ80m3とはどのくらいの量かと・・・知ってもらうのが大切なことなのです。

当日、たまたま山からの出材料も少ない時期で土場には18m3の材木山しかなかったので
80m3そのままをみてもらうわけにはいかなかったのですが、十分に1軒の
住宅がいかに多くの木材量を使用しているか、ということを感じてもらえたのでは
と思っています。

製材工場を訪れる方々は皆さん興味深く熱心に見学してくださるので本当に
嬉しいことです。

この写真は2寸角つまり60㎜角の芯持ち檜の垂木材です。

こういう材料を製品にするには1本1本製材しなければならず
非常に手間のかかる製品なのですが、山から出てくる木材は
当然ながら元の木は太く、だんだん先に行くにしたがって細くなるわけで
いろんな材料をその太さや性質に合わせて製材していかないと本当に
山の木を活かしていることにはなりません。

製材工場もいわゆる「効率」ということばでくくってしまえば単一の商品を
どんどん製材する形式の方が効率が良いのだろうが、山の活かすという信念が
ある製材工場は効率が多少悪くてもいろんなサイズに対応できるセル方式に
しているのではないだろうか。

そういう意味でも弊社は倉地製材所さんとの連携に仕事以上の思いを
こめてここまで連携していると思っていますし、これからもそうだと
思っています。


とにかく製材品という自然素材を工業製品並みに品質を整えて具現化していく
ことは当たりまえのようで難しい部分がたくさんあります。
矛盾したこともたくさんあります。

だけれども住む人の健康にいいのはどういう材料か?
日本の山を守るには、元気にするにはどういうことが大切なのか?

ということを今までどおり、しっかりと進めていくことが
私たちの大切な進むべき道だと考えています。


http://www.yamajo-cons.co.jp


ぎふ県産材の原木がない!!!

2020-09-04 17:32:20 | 山の話

木材の価格が安い、安すぎるのですが
あんまり安いので木材の伐採出材を制限してしまったようです。

なんということでしょう!
制限がかかると途端に材木が不足してきます。

普段大量に使用、流通する寸法の木材が価格が安すぎて
さらに売れないということで制限がかかったのだと
思うのですが、木材はなにも大量に流通する寸法だけが
売れるわけではありません。
1本の木からは元木は太く、2番、3番と先の方は
細いわけで、太さに応じた使用用途と需要があるのです。

岐阜県産材の山からの出材が停滞すれば垂木用や柱材の
細径の材木などすぐに品薄になってしまいます。

岐阜県産材が無ければどうなるか?

そうなれば、他県から流入してくるだけの話であって
結局は需要と供給の関係で収まってきてしまいます。

こうなるとさらに岐阜県産材が流通しにくくなるのではないかと
危惧するところです。

今の時代、山の作業は補助金の助けがないと採算は成り立ちません。
こう言って過言ではないと思います。

市場のコントロールはなかなか難しいとは思いますが
とにかく岐阜県の山を元気にするなら岐阜県の山から
木材を出すということは必要な流れです。

一時的にコロナの影響もあり木材市場も停滞してしまい
在庫過多ということで山の出材が抑えられたと経緯ですが
すぐにあるサイズの木材は品薄状態ということで・・

市場をコントロールすることは難しいことなのだと
改めて感じています。

一度品薄で流通の流れが変わったものを呼び戻すことが
簡単なことなのか、難しいことなのか。

今後、判明してきますね。

http://www.yamajo-cons.co.jp

 


広葉樹の箸・・・日本の木の箸は安心安全だよ!

2020-04-20 18:20:19 | 山の話

ヤマジョウでは檜の柱の端材で箸をつくってもらっています。
箸とか端とか・・ダジャレみたいですが真面目な話です。

日本の割りばし(日本で製作するという)は製作過程で
薬品に漬けたり薬剤処理などしませんから本当に安心安全な
箸といえると思います。

さらに材料の木材は丸太の端材部分ですから、本当の意味で
木材を余すところなく使いということでとってもエコな
商品なのです。

外国製品との価格の差で安心安全な日本の割りばしが
使用されないのは本当に悲しい事実です。

確かにお弁当などの単価の安いものに3円の箸を採用するか
6円の箸を採用するのかは大きな問題かもしれませんが
料理屋さんで1000円超えるような食事ならば大目に見てもらえる
価格差ではないのかな・・と思ってしまいます。
ましてや家庭で使うならば安心安全が第一にならないのかと
思うのですが・・

ということでヤマジョウでは細々とですが国産材の国内生産の
割りばしを販売して普及に努めているわけです。


さて、先日国産材広葉樹を扱っている社長さんが広葉樹の
箸を持ってきてくれまして、いただいてしまいました。

ケヤキや栗など5種類の広葉樹にて作られていましたが
これはまたいいものですね。
割りばしとは違い使い捨ての感じではないですが
大切に使用できる安心安全の箸といえます。

こちらの会社も広葉樹を扱っていますのでその端材で
箸にしているとのこと、大いにエコな活動ですね。

木材の活用の場はいろいろありますが本当にエコなこと、
安心安全なもの、ということをちょっと考えてもらえる
きっかけがあるといいなと思っています。


http://www.yamajo-cons.co.jp

 


山の木はすぐには製品にならない!

2019-09-13 06:53:53 | 山の話

木材業界にいるから当然ですが、山関係、木材関係、製品関係の
会合は多々あります。
昨日も木材の川上から川下までも業界を繋ぐ会議に出席してきました。

その場で聞こえてくるのは木材の山からの供給のバランスが悪いということ。

木材の生産・・伐採は今や山林保有者の経済活動の意思ではなくてどちらかといえば
補助金事業のスケジュールに左右されるケースが大部分だと言えます。

ですから年間の出材量も時期的な調整は市場をみて出荷・・・という
当たり前のような調整はなかなかできていないのが現状かなと思います。
そもそも日本の山は急峻で条件が悪い立地条件なので簡単なタイムスケジュールで
ほいほいと出材できるケースも稀なケースといえると思います。

そういったことから木材の出荷量の年間バランスはなかなかうまくいかないことと
今や木材の受け入れ先のやりかたで材が集まる集まらないという色分けが
されつつあるということです。
受け入れ先が山から出てきた木材を選別されていなくてもなんでも受け入れて
くれる先と、木材自体をしっかり選別してくれないと受け入れしてくれない先があれば
なんでもかんでも受け入れてくれる先に木材が集まるのは必至のこと。
山での選別は山土場の広さが無かったり面倒なことが多いので出材したもの
全てが無選別で運搬できれば効率よく作業ができますから・・

多くの地域の製材工場に木材の原木が回ってこないのも
解消したい課題です。

原木が回ってきたとしても、製材して、乾燥をさせて、製品化していく
過程には時間がかかります。最低でも3週間以上は欲しいところです。

材の供給と川下が欲しいと思ったときにある程度時間的な余裕が
もてるのかどうか?
製材側かプレカット側か流通側かいずれかにストックなどで対応ができるのか?

国産材を求める側もどんなサイズも注文ということではなく
ある程度の規格サイズを多用していく努力はできないものなのか?

山側、川上から消費側、川下までの抜本的な意識改革と仕組みの構築が
できないと普通の流通の中で県産材の出荷量が増えているというだけの
結果に終わってしまうのだと予想します。

いま山側は機械などでの効率化で出材効率は上がっており木材の出荷総数は
確実に上がってきています。
川中、川下との抜本的な意識と仕組みでもっと効率的に国産材、県産材を
流通できるよう使用できるようにしたいものです。

http://www.yamajo-cons.co.jp


杉100年大木伐採です!

2019-03-05 16:13:05 | 山の話

今年も過日の日曜日に山の見学会を開催しました!
雨が降りそうな微妙な天候でしたのでスケジュールを
急遽入れ替えまして午前中に株杉の森散策やら伐採現場
見学をおこないました。

株杉の森は何回訪れても神秘的な雰囲気を感じます。
大木のもつなんともいえない存在感、威圧感を感じます。

杉伐採見学は今回少し細めになりましたが樹齢はしっかり
100年生です。同じ時期に植えられても育ち方はずいぶんと
違うものですね。

毎年この山の木を伐採していくことにあたり、いつも
曽祖父が植えたんだろうなあ・・という思いを感じながら
伐採させてもらっています。
先祖はどういう思いで植えてくれたのだろう・・と思いを
馳せながら毎年毎年微妙な気持ちで伐採をおこなっています。

何回も続けてきました山の見学会ですが次回から運営というか
スケジュールを見直ししていきたいと考えています。
もう少し内容的に変化させながら山のことを知ってもらえるような
見学会にしていきたいと考えています。

http://www.yamajo-cons.co.jp


 


健全な山とは…難しいが大切な課題!

2018-12-17 17:15:14 | 山の話

様々な新聞記事やコラムなどいろんなところで日本の山について
考え方が述べられています。
戦後の造林施策によって広葉樹の自然林だった山々が杉や檜のような
資材としての山づくりに大きく転換しました。
今、木材の価格が大きく下がり資産価値としての山そのものも
魅力がなくなったことも加勢して人工林の手入れやそれにともなう
山の健全さなどについていろいろな見方がでています。

基本的に今や建築資材としての需要が少なくなった木材の一番の
使われ方がバイオマス燃料とべニア単板という事実。

林道に自動車が入れない時代にほぼ人力で山の上の方まで
何時間もかけて苗を運んで植林をしてきた先人のご苦労が
建築材料ではなく燃料などになってしまう現実は当時の方々には
予想もできなかったことと思います。
またどのような時勢になって木材の価値が、価格的価値が下がったと
しても昔の先人の苦労が間違っていたとはとても思えませんし
そんなことはみじんも感じることはできません。

ただ現実として手入れされていない山々の木々は2mに玉切りされて
3mや4mの建築材料にはならない状態が続いています。

これでは山主にはお金がほぼ帰らない状態であります。

お金が帰らないということは杉や檜を切り倒した後には
再びお金をかけて杉や檜を植えようとは思わないということです。

切ってしまった山を植林しないでほっておくとどうなるのか?

これが皮肉?なことに自然の力でいろんな広葉樹系がどんどん
みごとに育っていきます。
実際にこれがいわゆる〝健全な山”なのでしょう。

人工林は植林の山は人間が手掛けた山なのでそのように
手入れをして〝健全な山”にしていかねばなりません。

時代の誤算は人工林に永続的に手入れができるような採算システムが
壊れてしまったことにあるのです。

システム崩壊は個人資産の山々をとても任せることはできないので
国を挙げての補助金で手入れをおこなっている状態です。

伐採した後に何も手を入れないと、〝健全な山”という普通に当たり前の山に
なるということはわかっています。

先人の残してくれた木材という財産をしっかり使用して山に返したい
思いと健全な山も大切だという思いが複雑に交錯しますが
先達の苦労は何とかして次代につないでいきたいと考えています。

切り口によってさまざまな木目が出るような木材のように
山の問題も観点によって本当に多くの課題や結論が出てきます。

とにかく健全な山を自然の力だけではなく人間の知恵も
働かせながら実現できていくように進んでいきたいと
今はそう言い切ります!


http://www.yamajo-cons.co.jp


 


山林境界の立ち合い

2018-11-24 12:09:25 | 山の話

毎年この季節になると山林の境界立ち合いを
おこなっている気がします。
昨日も1か所ですが行ってきました。

父親から教えてもらった境界を説明して立ち合いしたわけですが
この山ははっきりわかるので簡単な方でした。

山の境界は尾根だったり、谷だったり、岩だったりと
あまり動かないような目印が境界のポイントになっている
場合が多々あります。
珍しい大木だったりする場合もありますね。

一か所で大面積を所有していれば境界の確定も比較的
やりやすいのでしょうが実際の山林は結構細かくわかれている
場合もあります。

隣接所有者がはっきりしなかったり不在だったりまた
明確な林相じゃない場合には手間取りますね。

うちの場合は爺さんのイラストメモがあったり
父親がまだはっきり覚えている段階である程度教えてもらったので
まだいいほうなのかなと。

若いうちは教えてもらっても興味もなかったこともあって
「おまえには教え甲斐がない!」と父親を落胆させたものでした。

いま記憶をたどりながら一生懸命取り組んでいますが
あの時もっとしっかり習っておけば・・と思うこともありますね。

山林事業者が同郷の同級生ということもあって
安心してお任せしているのでこれからも山林の健全な手入れと
活用に取り組んでいきたいと思います。

とにかく日本の山を元気にしましょう!

http://www.yamajo-cons.co.jp