会計スキル・USCPA

会計はビジネスの共通語。一緒に勉強しましょ。

デスパネル ペイリン

2009-08-21 07:08:29 | 政治
皆保険のハナシをナチだ、と非難したり、ちょっとついていけない感じがしますなあ。イデオロギーのハナシなんかじゃないってことなんで、オバマも辟易していろいろ言いたくなるわけですな。

で、政府案について、こういう反対もあるんですな。

Death Panel

共和党の副大統領候補としてオバマと争ったペイリンさんですな。フェイスブックにこう書いたそうで、

The Democrats promise that a government health care system will reduce the cost of health care, but as the economist Thomas Sowell has pointed out, government health care will not reduce the cost; it will simply refuse to pay the cost. And who will suffer the most when they ration care? The sick, the elderly, and the disabled, of course.

政府は医療保険のコストを下げるといっているが、コストをさげるんじゃない。コストを支払うことを拒絶するだけだ。この医療割当制によって被害をこうむるのは誰か。病人であり、老人であり、障害者だ。

The America I know and love is not one in which my parents or my baby with Down Syndrome will have to stand in front of Obama’s “death panel” so his bureaucrats can decide, based on a subjective judgment of their “level of productivity in society,” whether they are worthy of health care. Such a system is downright evil.

政府の官僚が、誰に医療を配分するを決めるために、私の両親やダウン症の子供はオバマの「誰が死ぬかを決める審議会」の前に立たされて、社会的な生産性を判断されることになるのだ。

このデスパネルってヤツが、かなり物議をかもしているようで。オバマがひどい間違った反対論、と言っているのもこれのことかもしれませんな。こんなことを政府が考えるわけないんで、激怒して当然って感じもしますが、

一方で、イデオロギー対立の問題としてとらえてみると、

全体主義と共産主義は互いに敵対しているように見えて、ひとつの中心点がすべてを決める(共産党か独裁者かは別として)、という点は同根であって、両者とも自由を阻害するとハイエクは指摘したんですが、

これはナチだ、と避難したり、(共産主義みたいに)官僚が人の生死まで決めるようなもんだ、とかみついたり、

あるいみ伝統的な筋道に沿って(低次元ながら)、自由主義の観点から二種類の反対論が生じているわけですな。