スターン:ロミュランですって? ロミュランとミスターコイジュミとどう関係があるのですか?
ミラー:我々は第一次ロミュラン攻撃以来、2回目をずっと準備してきた。あのならずものをいつまでも放置しておくわけには行かないからね。問題は戦費だ。誰かから調達せねばならない。
カーク:戦費調達についてヤーパンと取引したというのですか。しかし、どうやって。
スポック:艦長、ヤーパンは第二次ロミュラン攻撃前後から大量に連邦債を購入しています。これによってロミュラン攻撃で倍増する軍事支出をファイナンスしていたようにも見えますね。
ミラー:そのとおりだよ。我々はコイジュミが政権につく前から、ずっと彼に目をつけていた。彼はヤーパンの徹底的なリフォームを志向していたし、それが可能な資質もあった。それに、彼が政界のアウトサーダーであることを重視したのだ。実際にリフォームをインサイダーが行うのは大変難しい。そしていよいよという段階になって、彼に取引を持ちかけたのだ。
スターン:コイジュミがリフォーム志向で、その適任であったことがなぜ重要なのでしょうか。
ミラー:ヤーパンに連邦債を購入させるだけでは不十分なのだ。われわれはロミュラン攻撃後の新宇宙秩序構想も含めて考えねばならなかった。ヤーパンからは恒常的に資金が還流する仕組みを作っておく必要があるのだ。そのためには徹底したリフォームが要求される。かつてワープ燃料に使用するデューテリウム鉱が中東星域の生産カルテルによって一斉に値上がりしたとき、われわれは彼らに支払った連邦ドルが、再びわれわれに還流するよう、徹底した介入、徹底したリフォームを行ったが、それと同じだよ。
カーク:提督は、ヤーパンからの戦費調達と将来的な資金還流を行うために、ヤーパンの内政に介入した、とおっしゃるのですか。
ミラー:まさか。いまどきそんなことが許されるものではない。われわれは、コイジュミに目をつけ、取引をし、そして支援しただけだ。ヤーパンのリフォームに取り組んだのは、あくまでコイジュミのパートであって、われわれではない。
スターン;その、ミスター・コイジュミとの取引ですが、どのような取引なのですか。我々はコイジュミに何を要求したのでしょう。
ミラー:何かと思うかね。
スターン:さあ、わかりませんわ。おたずねしているのは私の方ですが。
ミラー:君の仕事は何かね。君は何をしにヤーパンまで来たのかね。
スターン:私は、連邦とヤーパンでこれまですり合わせてきた、要望書の改訂版を・・・、ハッ! これなのですか。これが、その・・・。
ミラー:『年次改革要望書』。そのとおりだ。
ミラー:我々は第一次ロミュラン攻撃以来、2回目をずっと準備してきた。あのならずものをいつまでも放置しておくわけには行かないからね。問題は戦費だ。誰かから調達せねばならない。
カーク:戦費調達についてヤーパンと取引したというのですか。しかし、どうやって。
スポック:艦長、ヤーパンは第二次ロミュラン攻撃前後から大量に連邦債を購入しています。これによってロミュラン攻撃で倍増する軍事支出をファイナンスしていたようにも見えますね。
ミラー:そのとおりだよ。我々はコイジュミが政権につく前から、ずっと彼に目をつけていた。彼はヤーパンの徹底的なリフォームを志向していたし、それが可能な資質もあった。それに、彼が政界のアウトサーダーであることを重視したのだ。実際にリフォームをインサイダーが行うのは大変難しい。そしていよいよという段階になって、彼に取引を持ちかけたのだ。
スターン:コイジュミがリフォーム志向で、その適任であったことがなぜ重要なのでしょうか。
ミラー:ヤーパンに連邦債を購入させるだけでは不十分なのだ。われわれはロミュラン攻撃後の新宇宙秩序構想も含めて考えねばならなかった。ヤーパンからは恒常的に資金が還流する仕組みを作っておく必要があるのだ。そのためには徹底したリフォームが要求される。かつてワープ燃料に使用するデューテリウム鉱が中東星域の生産カルテルによって一斉に値上がりしたとき、われわれは彼らに支払った連邦ドルが、再びわれわれに還流するよう、徹底した介入、徹底したリフォームを行ったが、それと同じだよ。
カーク:提督は、ヤーパンからの戦費調達と将来的な資金還流を行うために、ヤーパンの内政に介入した、とおっしゃるのですか。
ミラー:まさか。いまどきそんなことが許されるものではない。われわれは、コイジュミに目をつけ、取引をし、そして支援しただけだ。ヤーパンのリフォームに取り組んだのは、あくまでコイジュミのパートであって、われわれではない。
スターン;その、ミスター・コイジュミとの取引ですが、どのような取引なのですか。我々はコイジュミに何を要求したのでしょう。
ミラー:何かと思うかね。
スターン:さあ、わかりませんわ。おたずねしているのは私の方ですが。
ミラー:君の仕事は何かね。君は何をしにヤーパンまで来たのかね。
スターン:私は、連邦とヤーパンでこれまですり合わせてきた、要望書の改訂版を・・・、ハッ! これなのですか。これが、その・・・。
ミラー:『年次改革要望書』。そのとおりだ。