会計スキル・USCPA

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アソーさん トドメを刺す

2009-02-07 11:48:55 | 政治
演説を聞いて、政治シロート、ノンポリの私から見てもアソーさんの理念としての政治センスには疑問が生じたんですが、今回は理念的には良いんですが、また別の疑問が生じるわけで、


自民破滅?麻生首相「郵政民営化に反対だった」

これ、歴史に残るでしょうな。『貧乏人は麦を食え』だとか、『国民政府を対手とせず』、だとか、歴史を動かしたご発言、というヤツ。

アソーさんは『郵政民営化に反対だった』発言で歴史を動かした首相として記憶されることになるんじゃないですかね。

『官僚内閣制』や『省庁代表制』を支持するかしないかを軸に政治が動いているのに、

あたかもアソーさんは、そんな問題自体が存在しないかのような演説をしている、

こういう政治情勢なのだから、支持するかしないかを明確にしないとわけがわからない、支持するならはっきり支持すると態度表明をすべき

と前回書かせていただいたわけですな。まあ、できるわけないよね、との含みもあったわけですがね。

今回の発言は、官僚内閣制、省庁代表制への支持を、突然明確にしてしまったわけでして、前任者路線の斬り捨て、ある意味、政治家としてすべきことをしたんですが、これ大方針転換なわけでかなりの周到な準備を要するはずですな。


記事では、『このタイミングでの首相発言については見直し派からも「勝負時でもないのに唐突すぎる。党内対立をいたずらにあおるだけだ」との不満が漏れた』

とあるんですが、今回の発言は時期といい、内容といい、トドメ撃ちというんでしょうか、ダメ押し、というんでしょうか、これを受けて政治家の皆さんは改めて郵政民営化路線に賛成か、反対か、の意見表明を否応なしに迫られるわけですな。

郵政民営化は改革路線の象徴ですからなあ。

この発言で、政治の軸が本来のあるべきところに明確化されたわけで、自民党さんは今度の選挙をどっちで戦うか、決めなくてはならなくなったんじゃないですかね、ってか、『官僚内閣制』『省庁代表制』支持の『ドーロ』『ユーセー』なんかのゾク集団、地方で勝負、グループとして立つしか無くなったように見えるんですけどね。居酒屋政治談議的にですがね。

アソーさんが、政治の硬直を打ち破るために、ここで一気に政界再編に持ち込むべく一か八かの政治的賭けに挑んでこの発言をした、というんなら、大政治家とたたえられるようになるかも知れませんがね。

勝算があってのことなら、という前提付きですが。

そもそも勝負に出たんでしょうか。