会計スキル・USCPA

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絶好調 P&G 

2007-10-11 00:31:46 | 英語情報
P&Gが製品のポートフォリオを見直すとか。

We'll continue to shift P&G's portfolio toward fast-growing, high-margin businesses," said A.G. Lafley, chairman and chief executive officer.

さいですか。それはそれで結構なのですが、ちょっと気になるのはここの部分です。

Wearing dog masks and prison stripes, activists from People for the Ethical Treatment of Animals demonstrated outside against laboratory testing of animals for P&G's Iams pet foods.

アイムスペットフード<これ、P&Gのブランドなんですな>の動物実験をやめろ、と活動家が外でデモをやっていた。これもこれで結構。引っかかるのは次の部分。

P&G officials said the vast majority of Iams testing is conducted in pet owner homes, most of them employee families, but that lab testing and monitoring is sometimes needed to ensure safety.

アイムスのテストはほとんどがペットオーナーの自宅、そのまた大部分がP&Gの従業員の家族によって行われている、ここですな。

実はニューズウィーク先週号でグローバル企業最強企業ランキングなる特集をやっておりまして、P&Gはその冒頭を飾ったのでした。

その特集の中身なのですが、製品開発の外部委託について紹介しています。当社は必要とする技術や製品をウェブサイトで募集して外部の知恵を借りるのだそうです。ポテトチップスに文字を吹き付ける技術などが例として紹介されています。

何を言いたいか。つまり、外部の知恵の活用ですな。ペットオーナーに協力してもらってテストをやる、それもその一例でしょう。

ちょうど、これもたまたまですが、アルビントフラーの『富の未来』を読んでいたら出てきます。現代は『生産消費者』なる概念、たしか原文はProsumerだったかな、これを活用する時代、たとえば銀行ATMは顧客利便の向上と説明されているが、実は銀行窓口職員の仕事を顧客に転嫁しているとか。マーケティング、ソフト制作などでよく紹介されているように、消費者側で、つまり非金銭取引世界で生産される富の比重が極めて大きくなっている、そうな。日曜大工がいっそうはやっていることや医療の世界での自己診療なんかも例示されてます。

上巻ではこのことを指摘して終わっていて、それでどうなる、というのは下巻に書かれているらしいがまだ読んでません。とにかく、P&Gはその最先端なんだろうな、と記事を読んでいて思ったわけですな。

現代は、そして未来もですが、金銭のやり取りを伴わない生産活動の比重が増えている、ないしは増えてゆく時代であり、企業はそれを活用してより成長してゆく、ていうところですかね。

ざっとP$Gの業績を見ておきますか。

まず株価チャート

きれいな右肩上がり。よろしいなあ。

PLです

どっか文句つけるとこありますか。

BSです

あれ、売り上げに比べて総資産がでかいな、とおもったら、巨額のGoodwillを計上しています。これ何兆円分もあるんですけど・・・。買収を重ねるとこんなになるんでしょうか。

それでもROAもROEもよい数字ですよね。文句ございません。というかすごいですな。ここ、なんか特別な製品を作って一山あてたわけじゃなくて、日用品ですからね、それでこの数字です。いやー・・・。




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