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yaaさんの宮都研究

考古学を歪曲する戦前回帰の教育思想を拒否し、日本・東アジアの最新の考古学情報・研究・遺跡を紹介。考古学の魅力を伝える。

壬申の乱ウオークで拙い一句の条

2008-11-05 08:48:45 | yaasan随想
 果たしてこれは一句と言えるのか?(笑) 

 最近、友人に紹介されて矢島渚男という俳人を知りました。

 現代的感覚をとても心のこもった表現で歌われている方です。

 私は俳句などとは全く無縁な人間ですが、還暦を過ぎて、少しは人間らしい営みも必要かと思い、時々に作ってみることにしました。

 残念ながら情景を五七五にまとめるのが精一杯です。

 公表するほどのものではないのですが、ま、ご愛敬と思って見てやって下さい(笑)。


  朝明ゆく 紅幡の 静かさや 

 (あさけゆく くれないはたの しずかさや )

 季語は 朝明に勝手にしました。朝が明けるというのは夏の朝が早く明けるというのでそれなりに季語として使われているようなので。もちろんここではそ の朝が明けると朝明郡に至った大海人皇子のホッとした気持ちを重ねて謳ったものですが。「静かさや」はちょっと芭蕉風と重なりますが、強行軍の長旅を続け てきた一行の気持ちを代弁しました。これによって私の気持ちがもう少しうまく入れられればいいのですが、果たせませんでした。単なる叙事詩でしょうか。一応これが人生初めて「詠んだ」私の処女句です(大笑)(20081101)


  志摩なれば 白衣乙女らが 藻塩焼き 

 (しまなれば しらぎおとめらが もしほやき)

 もし向こうに見える煙が志摩の辺りだとすると、きっとそれは藻塩を刈って焼いている真っ白な衣に身を包んだ海女達のする所作なんだろうな-。かつてこの地 (久留倍遺跡(朝明頓宮-狭残行宮-))に至って家持の読んだ伊勢湾の状況を思い出しながら、静かな古代の情景を詠んだ叙景詩でしょうか。季語は「藻塩焼く」夏です。(20081101)

  露霜に 迹太川の夢 あたらしく

 (つゆしもに とほがわのゆめ あたらしく)

 秋霜の降りる晩秋に迹太川の辺にやってきて、あの壬申の乱の頃の大海人の夢と不安の入り交じった心に思いを馳せ、自らのこれからの夢に思いを重ねる。季語は露霜で秋。(20081101)


  柿の枝の 影映したる 御所の跡

(かきのえの かげうつしたる ごしょのあと)

、「埋蔵文化の日」?に、長岡宮後期内裏北東部から発見された後宮施設の柱堀方を見学して詠んだ歌。影を長岡京廃都の「悲哀」に込めて「御所の跡」を兵どもが夢の跡と引っかけて歌いました(笑)。季語は柿の枝です。(20081103)


 これからも気晴らしに詠んでいこうかな、と思っております。あまり難しい批評コメントは寄せないように!(笑)。

 水上孤城『矢島渚男俳句散歩』(本阿弥書店2007年3月2400円)一度手に取ってみられるといいですよ 


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