yaaさんの宮都研究

考古学を歪曲する戦前回帰の教育思想を拒否し、日本・東アジアの最新の考古学情報・研究・遺跡を紹介。考古学の魅力を伝える。

再開!yaaさんの宮都研究の帖~広瀬さんのエッセイに刺激されて

2020-03-06 23:19:02 | yaasan随想
 昨日先輩の広瀬和雄さんからエッセイ集を頂いた。
 何でも暫く書いていなかったのを再開したという。読んでいくとやはり古墳の話しが多い。
 そうなんだ、やはり人間、得手不得手がある。無理して興味のないことを書くより、興味のあることを日々書けばいいか!そして、やはり物書きは毎日少なくとも1000字は書かないとね。

 というわけで、久しぶりにブログを再開することにした。
 するとどうしたことか、直ぐにgooからメールが来た。「6ヶ月以上書き込みがなかったので、乗っ取られた可能性もあるということで連絡をした」そうだ。いつの監視されているらしい。

 本来なら、歴史学や考古学の最新情報をアップするところ、今日はどうしてもそんな気分じゃないので、エッセイ?にする。また皆さん、時々覗いてみて下さいね。

 今日は大学時代の友人の誕生日。71歳だから僕と同じ。同級生。その彼が3日前に急死した。心筋梗塞だったらしい。

 彼は教育学部心理学科の出身。僕は文学部史学科。彼は北海道の出身で、広島大学。僕と同じ二浪。ま・凡人ですね。いつ知り合ったのかは全く覚えていない。おそらく当時の大学の閉鎖空間なのだろう。教育学部は「理性の府」だから、閉鎖空間がなかった。だから仲間を求めて隣りの文学部へ流れてきたのかも知れない。いつしか、もう1人の文学部の仲間と二浪で意気投合してよく話すようになったように思う。とっても変わった話し方をする奴で、相当変わっている。話し出したらいつまででも続く。別に僕はそんなことが気にならないので、ずっと聞いている。彼の話は哲学的で、僕の苦手な分野だから、相づちを打つだけなのだが、彼はひとしきり話せば気が済むのか、適当に帰って行く。

 その年、1969年はいろいろあったので、途中は割愛する。その年の年末、突然父の死の報せがやってきた。胃潰瘍の手術をするとは聞いていたが、大したことないから心配するな、ということで、大阪まで帰ってきて、親戚の従姉妹の所で雑談していた。そこへ母から電話。母も僕がそこにるとは知らずに電話をかけてきたのだが、僕が出てびっくり。突然電話口で怒られた。
「お父さんが大変なのに何してる!」
その時父は既に息を引き取っていた。手術後の処置のミスと後で聞いた。今なら医療ミスで訴訟で勝てた処置のミスだが、当時はそんな事例もなく、泣き寝入りせざるを得なかった。

 直ぐに葬儀となり、周りのみんなから、山中の男子はお前しかいないのだから、お前が喪主で、会葬の挨拶はお前がしろとなった。そんな葬儀の場に彼がいた。というより、後日彼から、もう1人の二浪組の友人と参列したと聞いた。もう一人の友人の家が、偶然、病院の直ぐ近くだったので、父の亡くなった夜、彼の家で朝まで語り明かしたので、どうも彼から連絡がいったらしい。

 そんな葬儀の場に彼等がいたことを聞いたのは45年後のことだった。
 大学時代の「同窓会」があって、その場に彼も来たので再会を喜び合ったその時だった。
何でも彼は自ら公言するに「アスペルガー」だから特定のことはよく覚えているのだという。確かに、彼の描写する葬儀の光景は僕の記憶を蘇らせ、事実と確認できた。

 その後、何度か会い、家にも来て泊まっていった。そんな折り、彼の口から出て来た今の生活は悲惨なものだった。別に彼がぶらぶらしていたとか、借金を抱えているとかそんな話しではなかった。お子さんの一人が自閉症で、外に出られないから、彼が主夫をして、奥様が働くというパターンを選択したらしい。ところが、その奥様が末期癌とわかり、働けなくなったという。大黒柱を欠き、一気に家計が破綻した。当座の生きる資金がいるとのことで仲間とカンパをした。しかしそれは一時的なもの、あちこちをかけずり回ってやっと何とか生活保護を受けられるようになったと電話してきた。みんなのカンパのお蔭で生き延びられたととても喜んでいた。

 ギリギリの生活であることに代わりはないが、何とか生活のリズズムができたらしく、頻繁に来たメールも来なくなった。
 それが突然の死の報せだった。連絡をくれた娘さんの話では、奥様は昨年夏に亡くなったとのこと。その前後から彼自身の心臓が悪くなったらしい。わずか、半年で、奥さんの後を追って逝ってしまった。彼が一番心配していた一人では生活できない子供さんを残して。

 その葬儀が今日だった。でも私が参列することはできなかった。あれだけ義理堅かった彼の恩義を忘れて。子供達のこれからを相談に乗ってやらないといけないのに。
 どうすればいいのか?心が揺れ動いている。

 再開ブログの最初が、悲しい話題とならざるを得なかった。暫く心の底に重く残るだろうな。

 とにかく、悲しい!もどかしい!情けない!

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