歴史探偵「日露戦争 知られざる開戦のメカニズム」を見て

これはとても良い観点のテーマだと思った。

第二世界大戦に対する考察は世の中に多いけれど、日露戦争というのは勝った戦争という意識が強いせいか、どうやって戦ったかみたいな観点のものは多いが、そもそも何故戦争になってしまったのか・・という論調は少ないような気がする。

大人になって司馬遼太郎の「坂の上の雲」を切っ掛けでいろんな本を読み、あまりにも日本側の犠牲者が多すぎること、戦後処理のまずさがのちの国際的な孤立に繋がっていること、国民が気分によって動かされ、命がけでギリギリの交渉をした小村寿太郎が評価されないこと・・など色々学んだ。

だが開戦という観点では初めてだった。同じ物事に対する日露の捉え方があまりにも違うことから、一部のインフルエンサーに動かされて開戦に踏み切ってしまった日本。この海外とのコミュニケーション下手さは克服しない限り、日本に災いをもたらし続けるであろう。

明治天皇が最後まで開戦に反対したというのも、意外だった。

今後も色々勉強していきたいテーマである。