このところ観劇の予定がないので、古い旅行記を書くことにしました。
まずは2008年9月のドイツ旅行から。
その前年、団体旅行でドイツ南部を周遊したことがありましたが、この時は夫と二人でドイツ東部のライプツィヒを拠点に、
ルターとバッハの足跡を辿る旅を計画しました。

9月10日に家を出て成田で前泊し、11日朝出発、フランクフルト経由で夕方ライプツィヒ着。
予約したホテルは駅の目の前。ここにこれから5泊する予定。
エキナカに新しくできたというショッピングモールを見て回る。
1階のスーパーマーケット "ALDI " で、夫はマケドニアの赤ワイン1本とビールの小瓶6本、私はレープクーヘンをゲット。
夕食は "asiahung "という小さな店で、Gebratene Nudeln (焼きそば)4、50ユーロ。美味。
夜、旅の成功を願って二人で乾杯。
ビールの小瓶は1本40円位で、ワインは180円位という安さ。
前年、人に教わったように、洗った下着をバスタオルで包んで足で踏んでから、クローゼットの中のハンガーに掛けて干す。
残念ながら、ハンガーは(盗まれないようにだろう)固定されているので外に干せない。
せめて、と戸を少し開けておく。
翌朝8時に一階の食堂で朝食。prächtig (豪華)!
ジュース数種、ミルク3種、パン5種、チーズとハムは無数!オムレツ、ゆで卵、ソーセージ、ベーコン、きゅうり、トマト、
ヨーグルト3種、シリアル無数、ジャムも。それをのせるウエハースが懐かしい。
駅で Validation (ジャーマンレイルパスに使い始めの日付と最後の日付を記入してもらい、スタンプを押してもらう)すべく切符売り場を探すが見つからない。
人に聞いて、やっと1階の隅の方にあるとわかった。
無事終え、歩いてトーマス教会へ。
ここは朝9時に開くので、それまで10分位、街を散策。
私にとって、ここは聖地なので、興奮と緊張が半端ない。
夫は14年前に入ったことがある、と言って素っ気ない。
パイプオルガンは後方。
Altar (祭壇)近くのバッハの墓所には切り花が数本置いてあった。
次にヴィッテンベルクへ。
駅でトイレを済ませようと、2ユーロと5セントコインを持って行くと、1、1ユーロと書いてあり、「お釣りは出ない」ともある。
もったいないので電車内の無料トイレまで我慢しようかとも思ったが、まだ10分もあるので、諦めて2ユーロを機械に入れると、そのまま出て来る。
困っていると、掃除していたおばさんがきて、das geht nicht (それは使えない)と言って、入り口近くの両替機に2ユーロを入れて両替し、
さっきの機械に1、1ユーロ入れて残りを返してくれた。
高いだけあって、中にはDusche (シャワー)の部屋もあった。
我々は一等車だが、どの車両も「2」と書いてある。車体に沿って先頭車両の方へどんどん行くと、一番前の一部屋のみ一等車だった。
その後1時間位、景色を見ながら日記を書く。
窓からはピラカンサの赤やオレンジ色の実が見える。ひまわりの花も咲いている。
白黒まだら模様の牛、馬、羊がいる。リンゴの木に赤い実がいっぱいついている。
エルベ川を渡り、ヴィッテンベルク着。
寒い。外の電光掲示板に15度と表示されている。
ガイドブックの地図を見ながらルターハウスへ。

1人5ユーロ払って中へ。3階建てで大小多くの部屋。
階段のガラス窓が斜めで面白い。


網戸が張ってあるのは蚊がいるから?
マルティン・ルターが神聖ローマ帝国皇帝・カール5世に宛てた手紙、教皇レオ10世の書いたルターの破門状!
本物のAblass (贖宥状)!・・・などあって興味は尽きないが、まだ一つ目のMuseum なので、近代の方は足を早める。
やっと外へ。もう1時なので、ここの裏庭のカフェ"Luthers Garten "で昼食。

Schnizzel mit Gemüse u.Kartoffel (カツレツ、野菜とジャガイモ添え)(7.5ユーロ)。
Mineralwasser Ohne Kohlensäule (無炭酸のミネラルウォーター)(1.5ユーロ)。
食後、この地下に彼の妻カタリーナの家があるらしいので入る。
彼女は自分でビールも醸造していた由。たくましい人だったようだ。
思ったより時間がかかったので、次は一番遠い城教会に行くことになった。
Marktplatz (中央広場)にルターとメランヒトンの像。
城教会の中の Altar の左右に、ルターとメランヒトンの墓があった。
オルガンは後方。
次にクラーナハ・ハウスへ。
竜の紋章(蛇にも見える)は、彼がフリードリヒ賢侯(ザクセンの選帝侯)からもらったものだそうだ。
最後にStadt Kirche St. Marien (聖マリエン市教会)へ。
ここはルターが説教した教会で、クラーナハの最高傑作のひとつとされる祭壇画がある。
上の3枚の絵は3つの秘跡(洗礼・聖餐・そして告解)を表している由。
当時はまだ告解も秘跡として認めていたが、後にこれも否定された。
左の(洗礼の)絵には、白い長いひげのクラーナハ父の絵。ほとんど息子が描いたらしい。
中央の「最後の晩餐」の絵には、なぜか後ろを向いてビールか何かをもらっているルターの姿が!
解説してくれた夫にも理由は分からないらしい。
駅に戻り、デッサウへ。
ここは夫がバウハウスを見たいだけなので、わりと早く終わる。

エキナカに本屋があり、カレンダー、メモ帳、数独、子供向けのクイズ本、スナック菓子、ドリンクなどあって、結構楽しい。
日めくりカレンダーが大きくて重いのには驚いた。
「祖母が教える生活の知恵」という本を発見。
日本の「おばあちゃんの知恵袋」そのままだ。
ライプツィヒ着。
今夜はやはりエキナカの、「パガニーニ」というイタリアンの店で夕食。
スパゲティ・アーリオオーリオ(4.5ユーロ)とリンゴジュース(2.5ユーロ)。
部屋に戻り、テレビをつけると日本映画をやっていた。
これが何と黒澤明の「乱」のドイツ語吹き替え版だった!
この映画はまだ見てなかったので、「リア王」の翻案だということを不覚にも知らず、見ているうちにわかった。
娘3人を息子たちに変えてあり、実に興味深い。
シェイクスピアに目がなくてドイツ語が好きな私にとって、思いがけない嬉しい出来事だった。
フロントの女性が「月~金の朝食は6:30~10:30、土日は7時~11時」と言っていたことを確認し合い、明日(土曜)の計画を練った結果、
6:50に起きてすぐに朝食をとり、8:11の電車でワイマールに行くことになった。
まずは2008年9月のドイツ旅行から。
その前年、団体旅行でドイツ南部を周遊したことがありましたが、この時は夫と二人でドイツ東部のライプツィヒを拠点に、
ルターとバッハの足跡を辿る旅を計画しました。

9月10日に家を出て成田で前泊し、11日朝出発、フランクフルト経由で夕方ライプツィヒ着。
予約したホテルは駅の目の前。ここにこれから5泊する予定。
エキナカに新しくできたというショッピングモールを見て回る。
1階のスーパーマーケット "ALDI " で、夫はマケドニアの赤ワイン1本とビールの小瓶6本、私はレープクーヘンをゲット。
夕食は "asiahung "という小さな店で、Gebratene Nudeln (焼きそば)4、50ユーロ。美味。
夜、旅の成功を願って二人で乾杯。
ビールの小瓶は1本40円位で、ワインは180円位という安さ。
前年、人に教わったように、洗った下着をバスタオルで包んで足で踏んでから、クローゼットの中のハンガーに掛けて干す。
残念ながら、ハンガーは(盗まれないようにだろう)固定されているので外に干せない。
せめて、と戸を少し開けておく。
翌朝8時に一階の食堂で朝食。prächtig (豪華)!
ジュース数種、ミルク3種、パン5種、チーズとハムは無数!オムレツ、ゆで卵、ソーセージ、ベーコン、きゅうり、トマト、
ヨーグルト3種、シリアル無数、ジャムも。それをのせるウエハースが懐かしい。
駅で Validation (ジャーマンレイルパスに使い始めの日付と最後の日付を記入してもらい、スタンプを押してもらう)すべく切符売り場を探すが見つからない。
人に聞いて、やっと1階の隅の方にあるとわかった。
無事終え、歩いてトーマス教会へ。
ここは朝9時に開くので、それまで10分位、街を散策。
私にとって、ここは聖地なので、興奮と緊張が半端ない。
夫は14年前に入ったことがある、と言って素っ気ない。
パイプオルガンは後方。
Altar (祭壇)近くのバッハの墓所には切り花が数本置いてあった。
次にヴィッテンベルクへ。
駅でトイレを済ませようと、2ユーロと5セントコインを持って行くと、1、1ユーロと書いてあり、「お釣りは出ない」ともある。
もったいないので電車内の無料トイレまで我慢しようかとも思ったが、まだ10分もあるので、諦めて2ユーロを機械に入れると、そのまま出て来る。
困っていると、掃除していたおばさんがきて、das geht nicht (それは使えない)と言って、入り口近くの両替機に2ユーロを入れて両替し、
さっきの機械に1、1ユーロ入れて残りを返してくれた。
高いだけあって、中にはDusche (シャワー)の部屋もあった。
我々は一等車だが、どの車両も「2」と書いてある。車体に沿って先頭車両の方へどんどん行くと、一番前の一部屋のみ一等車だった。
その後1時間位、景色を見ながら日記を書く。
窓からはピラカンサの赤やオレンジ色の実が見える。ひまわりの花も咲いている。
白黒まだら模様の牛、馬、羊がいる。リンゴの木に赤い実がいっぱいついている。
エルベ川を渡り、ヴィッテンベルク着。
寒い。外の電光掲示板に15度と表示されている。
ガイドブックの地図を見ながらルターハウスへ。

1人5ユーロ払って中へ。3階建てで大小多くの部屋。
階段のガラス窓が斜めで面白い。


網戸が張ってあるのは蚊がいるから?
マルティン・ルターが神聖ローマ帝国皇帝・カール5世に宛てた手紙、教皇レオ10世の書いたルターの破門状!
本物のAblass (贖宥状)!・・・などあって興味は尽きないが、まだ一つ目のMuseum なので、近代の方は足を早める。
やっと外へ。もう1時なので、ここの裏庭のカフェ"Luthers Garten "で昼食。

Schnizzel mit Gemüse u.Kartoffel (カツレツ、野菜とジャガイモ添え)(7.5ユーロ)。
Mineralwasser Ohne Kohlensäule (無炭酸のミネラルウォーター)(1.5ユーロ)。
食後、この地下に彼の妻カタリーナの家があるらしいので入る。
彼女は自分でビールも醸造していた由。たくましい人だったようだ。
思ったより時間がかかったので、次は一番遠い城教会に行くことになった。
Marktplatz (中央広場)にルターとメランヒトンの像。
城教会の中の Altar の左右に、ルターとメランヒトンの墓があった。
オルガンは後方。
次にクラーナハ・ハウスへ。
竜の紋章(蛇にも見える)は、彼がフリードリヒ賢侯(ザクセンの選帝侯)からもらったものだそうだ。
最後にStadt Kirche St. Marien (聖マリエン市教会)へ。
ここはルターが説教した教会で、クラーナハの最高傑作のひとつとされる祭壇画がある。
上の3枚の絵は3つの秘跡(洗礼・聖餐・そして告解)を表している由。
当時はまだ告解も秘跡として認めていたが、後にこれも否定された。
左の(洗礼の)絵には、白い長いひげのクラーナハ父の絵。ほとんど息子が描いたらしい。
中央の「最後の晩餐」の絵には、なぜか後ろを向いてビールか何かをもらっているルターの姿が!
解説してくれた夫にも理由は分からないらしい。
駅に戻り、デッサウへ。
ここは夫がバウハウスを見たいだけなので、わりと早く終わる。

エキナカに本屋があり、カレンダー、メモ帳、数独、子供向けのクイズ本、スナック菓子、ドリンクなどあって、結構楽しい。
日めくりカレンダーが大きくて重いのには驚いた。
「祖母が教える生活の知恵」という本を発見。
日本の「おばあちゃんの知恵袋」そのままだ。
ライプツィヒ着。
今夜はやはりエキナカの、「パガニーニ」というイタリアンの店で夕食。
スパゲティ・アーリオオーリオ(4.5ユーロ)とリンゴジュース(2.5ユーロ)。
部屋に戻り、テレビをつけると日本映画をやっていた。
これが何と黒澤明の「乱」のドイツ語吹き替え版だった!
この映画はまだ見てなかったので、「リア王」の翻案だということを不覚にも知らず、見ているうちにわかった。
娘3人を息子たちに変えてあり、実に興味深い。
シェイクスピアに目がなくてドイツ語が好きな私にとって、思いがけない嬉しい出来事だった。
フロントの女性が「月~金の朝食は6:30~10:30、土日は7時~11時」と言っていたことを確認し合い、明日(土曜)の計画を練った結果、
6:50に起きてすぐに朝食をとり、8:11の電車でワイマールに行くことになった。
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