マスコット総選挙の10位~4位が発表。ドーレくんさんは8位終了
13年の初回から11年連続一ケタ順位の偉業に拍手。
しかし一方で、最高順位2位(15年)で終わったことが惜しまれる。
ダービーに25回挑みながら最高順位2着止まりの蛯名正義が重なる
<この方も札幌出身の道産子だし
競馬の話になったが、このところ競馬とは別に、
週末の楽しみにしてきたテレビドラマがある。
NHK総合「探偵ロマンス」(土曜22時・全4話)
「作家デビュー前の江戸川乱歩の秘話」というふれ込み。
乱歩好きには筋立てや謎解きよりも、作中にちりばめられた
小ネタ探しがとにかく楽しい。主な小ネタは以下の通り。
- 名探偵・白井三郎
元ネタは乱歩が一時勤めた「岩井三郎探偵事務所」
- 乱歩の友人・郷田初之助
元ネタは短編「屋根裏の散歩者」の郷田三郎。押し入れ生活の共通点も
- 乱歩と郷田が住む古本屋「二人書房」
元ネタは乱歩が友人と実際に経営した古本屋「三人書房」
- その古本屋の向かいにカフェー「白梅軒」
元ネタは「D坂の殺人事件」の舞台設定
- 支那そばの屋台を引く乱歩
元ネタは支那そばの屋台を引く乱歩自身のスケッチ(貼雑年譜に掲載)
- 帝国警察の笠森刑事
元ネタは短編「心理試験」の笠森予審判事
- 白井の昔なじみ・お勢
元ネタは短編「お勢登場」
- 街中にあふれる「南無阿弥陀仏」の落書き
元ネタはデビュー短編「二銭銅貨」のキーワード
- 怪しげな会員制クラブ「赤い部屋」
元ネタは短編「赤い部屋」
- 踊り子「お百」の背中にひどいミミズ腫れ
元ネタは中編「陰獣」の小山田静子
ワタシが見逃している小ネタがまだまだあるかも。
乱歩の「若衆趣味」に向き合い、「大正期のジェンダー」に
斬り込んだ点にも好感が持てた。
世古口凌が演じた上記の踊り子「お百」の存在感は圧巻だった。
>長い髪が好きだしキレイになることが好きだ・・・でも女じゃない
>のど仏が出てきて声が変わった・・・でも男でもない
>ぼくのことを表す言葉がどこにもない
このお百の悲痛な台詞は4日の第3話のもの。偶然にも
首相秘書官の某の「見るのも嫌だ」「隣に住むのも嫌だ」発言が
報じられた日と重なり、ワタシもいろいろ考えさせられた。
余談だが、世古口凌は特撮好きには「機界戦隊ゼンカイジャー」の
ステイシー役で知られており、3号もシアターGロッソのショーで
生ステイシーをおがんだ1人。「探偵ロマンス」はチラ見程度の3号だが、
「この配役はぴったりだわ」と絶賛していた。
今夜が最終回の第4話になるが、どんな結びになるのか。
個人的には「続編匂わせ」を期待している。
来年2024年が乱歩生誕130年の節目に当たるし。