ふくろたか

札幌と福岡に思いを馳せるジム一家の東京暮らし

【書籍】ムサシと武蔵

2021年03月13日 | 日記・その他
1時間程度で読了。サカオタには読みやすい本だった。
固有名詞はなじみ深い言葉ばかりだし、余白も多かったしwww

しかし、読みやすさとは裏腹に、内容はかなりヘビー。
幼少期の差別体験をきっかけに、自分を周りに同化させようと
必死に自己の内面に壁を作ってきた少年が、サッカーを通して、
その壁を少しずつ崩してきた半生記となっている。

とりわけ、小学生時代の床屋での理容師と祖父のやり取りに
ショックを受けて、プロ入り後も理美容院に入れなかったという
エピソードには、理容師も祖父も悪気があったワケではなかっただけに、
子どもの前での言動には気をつけないといかんな、と思わされた。

19年にあったツイッターの差別投稿とその対応にも、
返信の投稿に至るまでの複雑な葛藤を赤裸々に記している。
当時のワタシは元太田市民の記憶から

国内屈指の多民族地域で差別を受けてしまった武蔵は
身の周りから差別が消えないことに深い諦観を抱いているのでは

と邪推したが、やはり怒りと絶望は相当のものだったようだ。

そんな武蔵が自分の考えをきちんと周りに伝えられるようになったのが、
コロナ中断期間の昨年5月のある出来事だったという告白にも驚いた。
それまでは後輩に助言することもなく、サッカー談議でも聞き役だったとか。
ただ、欧州移籍前に殻を破れたのは幸いだったとも思う。
本人も振り返っているが、自己主張は欧州で生き残るための必須要素だ。
それに、武蔵の助言で「大器」ナカシが札幌入団を決意したのだから。

「94ジャパン」のチームメートたちに負けず、
大詰めのベルギーリーグで輝きを見せてくれと願わずにいられない。
武蔵 GET GOAL スズキ・ムサシ!!

  • ホークス
ヤクルトに8対8の引き分け。双方合わせて25安打5本塁打の乱打戦。
ソフトバンクが柊太と大関の2人で8点を失えば、
ヤクルトは二番手の原が6回1イニングで6失点。
3月も半ばに入り、もう少し締まった試合を期待していたが・・・
内川の安打と長谷川の2失点にはちょっと複雑な気持ちになった。