国技館のマス席の手すりを見ると、大車輪の練習がしたくなる。
そんなワタシは「できんボーイ」直撃世代
・・・といったヨタ話はともかく、5日の新日本の両国大会を語る。
まずは桜庭と柴田が相まみえた特別タッグ戦から。
2年半前に「ケンカ売りに来ました」と並び立った会場で対戦相手として向かい合う。
これがプロレスというジャンルのいい加減かつ奥深いところだ。
試合はスリーパー合戦で優位に立った桜庭が、グロッキー気味の柴田に
飛行機投げ。そのままサクラバ・ロックに切って落とす。これは強い勝ち方。
セミのオカダ×ファレ。ツームストン敢行を公約したオカダが果敢に攻めかかる。
しかし、しばらくはファレのパワー殺法に大苦戦。このボディプレスももろに食らった。
ただ、とどめのバッドラック・フォールを決められなかったのが、ファレには痛恨。
ドロップキック、ジャーマンの逆襲を許すと、ついにツームストンを決められる。
最後は間髪入れずレインメーカー。辛勝ながら、オカダがNJCのリベンジに成功。
メーンのIWGP戦。女房を質に入れても見たい「AJ×飯伏」を女房と見る幸せ
組み合うAJと飯伏。AJのセコンドとして、そのリングを見つめるケニオメ。
これだけでもDDT好きには感無量の光景である。
AJはここぞの場面で、飯伏にひけを取らない空中技を出すのがスゴイ。
このようなスワンダイブ式の技も難なくこなす。オーバーヘッド・キックの打ち合いも。
この2人の対戦では、特にコーナー上の攻防から目が離せない。
雪崩式の技を狙うAJ→切り返しを狙う飯伏→飯伏の回転を止めて
雪崩式スタイルズ・クラッシュを仕掛けるAJ→雪崩式フランケンで阻む飯伏
こんなスリリングな展開が続いた。
最後は「飯伏の不死鳥スプラッシュを捕獲してスタイルズ・クラッシュ」
という口あんぐりの切り返し。ワタシが過去に見た切り返しナンバーワンは
「飯伏のオーバーヘッド・キックを捕獲したオカダのツームストン」
という同じ会場で2年前に見た攻防だったが、今回はそれを上回った。
防衛成功。しかし、勝ち誇るAJ&バレット・クラブをオカダ&外道が急襲。
レインメーカーでオカダがAJを大の字に。
「去年の両国のリベンジだ!」と叫ぶ外道さんはなかなか執念深いwww
<昨年4月の両国の試合後、オカダはAJのスタイルズ・クラッシュを食らった
AJとオカダは7・5大阪大会でIWGP戦に臨む。G1を控えた大一番になる。
他の試合にもふれると、本隊×CHAOSの6人タッグ戦では
後藤が昇天・改で中邑から3カウント。
両者は5・3レスリングどんたく@福岡のメーンでインタコンチ戦に臨む。
ケニオメ×ドラダのIWGPジュニア戦は良い試合だったが、
ドラダの体格がやや小柄(本来はジュニアのひとつ下のライト級だろう)ゆえ、
ケニオメ優勢の感が終始拭えなかったのが残念。
次期挑戦者に名乗りを挙げたシェリーには互角の試合を期待する
<これも5・3福岡でタイトル戦が決定
ジュニアタッグ戦は、連携面で劣ったロッポンギ・ヴァイスが大逆転。
試合途中は、コズロフの電撃引退を惜しみ、フォーエバー・フーリガンズを
懐かしんだが・・・バレッタの体格はジュニアでは反則だわ。
なお、当日券完売の盛況の一方で、動画ネット配信「新日本プロレスワールド」の
ダウンは残念。「プロレスはライブこそ最上」という思いを新たにした半面、
今夏のG1に向けた改善も強く望む。そのG1の日程については別の機会に。