


透明「まず、覚えておいてください

吉田「

透明「こういったことは、できるか

やるか



吉田「

透明「正直なところ、最近こういった才能を
潰す動きが当たり前になってしまっている
風潮があります

これは誤解しないで聞いてほしいのですが

自分の子どもが他の子ども達と違う・・・。
自分が考える子ども像とどこか違う・・・。
親としての心配は十分に承知していますが、
こういった考えで、自分の子に障害があると
決めつけて対応してしまっている大人が
多くなっているのが現状です

それも自分とは違うというだけでです

生まれ持って脳や遺伝子に障害がある
というのであれば、そう考えるのは
仕方がないことなのですが、それでも
目立った損傷の無い子ども達が一括りに
なっている現状は、この国の・・・いや、
未来の損失でしかありません

こういった才能は、神から与えられたギフト

今ではギフテッドなどと呼ばれていますが、
今の時代の技術でもこういった天から
与えられた才覚をはかることができない為、
自分と違うものを排除しようという動きは
なくならず、時代を変化させる力を持つ子ども達が
生きにくい世の中になってしまっています

吉田「・・・・。」
透明「キツイ言い方になってしまいましたが

今、発達障害とされる自閉スペクトラム症、
注意欠陥・多動性障害、学習障害、チック症、吃音など
こういった障害と認定されている子ども達の
半分近くはギフテッドの可能性があります

吉田「

透明「人と違うというのは、ダメなことでは無く、
人と違うからこそ、人にできないことができるということ

あのアインシュタインですら、
変人扱いされてましたからね

吉田「やるか


やらなければ、この子は普通に生活
することはできるのでしょうか

透明「その判断もできると思います

ただ、天賦の才を持ったまま、
世にいう普通を押し通すのは、尊斗くんが
苦しんで生きることにはなると思います

もちろん天賦の才を完全に潰してしまえば
話は別ですが・・・。」
親として子の平穏を願うのはわかる・・・。
その上、堅い仕事をしていた吉田さんからすれば
普通という概念に縛られている・・・。
一般的に見れば、才能を持つ子の才能を伸ばすことが
できるのであれば、喜んで子どもに協力しよう
と考えると思われがちだが、もし自分のせいで
この子の才能が潰れてどちらにも転ぶことが
できなくなったらという思いに駆られる親も
多いのが実情だ・・・。
それを理解しているからこそ、私も慎重に
ならざるをえないのだが・・・。
吉田「私は・・・自信が無いんです・・・

透明「

吉田「教師をしていた時、自分が子ども達の
才能を伸ばそうと情熱をもって指導
していた時期があったのですが、
それをやり過ぎやそこまで望んでいないと
当時の親御さんに指摘されたことがあったんです

それからは子ども達とどう触れてゆけば良いのか
わからなくなって・・・ただ何となく職務だけを
続けていた気がします・・・。
職場への復帰も、ただ家計の為にと思っている
だけで、昔のような情熱は何処かへ・・・

なるほど

そこから来ているのか・・・。
続く・・・。







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