占い師の日記

お客さんの鑑定の話や業界の裏話などを紹介♪
風水/パワースポット/富学占などお役立ち情報も(^O^)/

原点へ・・・。・10

2019年02月04日 08時00分00秒 | 初心忘れるべからず(透明の自戒)*
原点へ・・・。 10 



数日の時間が流れていた・・・

村は、徐々に復興の兆しが見えてきていた

しかし、田畑は荒れ、家を失った者、

家族を子を、親を失った者の心を回復させるには、

 時間が足りなかった

失ったモノが多すぎる・・・。



子供「おねぇちゃん・・・何で神様は、

    助けてくれなかったのかなぁ~



親を失った子供が問いかけてくる・・・。



雪乃「(こんな時、父ならどう答えてあげるのだろう)

   神様は、守ってくれたよ

子供「えっ

雪乃「君や他の人も私も・・・生きているでしょ

子供「でもとうちゃんは

雪乃「神様も直接は守ることができないんだよ

   (あの時、占いの結果を村の皆に伝えていたら。)

   それでも、多くの人の命を守ってくれた・・・。

   (神様は、前もって警告してくれていた・・・。)

   本当は、争いなんてなければ、こんなに奪われる

   ことは、なかったんだよ

   (私なんかを、守ろうとしたばかりに・・・。)

   神様は、皆に平等のお立場だから・・・。

   (人間の心の闇・・・。)

   奪ったのは、同じ人間であって神様じゃない

   (誰かのせいにしたい、何かのせいにしたい・・・。)

   奪った相手も、神様からすれば、守らなければいけない

   人間だったのだから

   (くっ・・・私は何を・・・。)

   それでも、私達は生かされたんだ

   だから、きっとやらなくちゃいけないことが未だ

   残っているんだと思う

   (私のやらなくちゃいけないことって)

   残された私達は、いなくなってしまった人の分まで、

   頑張って生きていかなくちゃいけないんだよ

   (生きること・・・それって、どういうこと何だろ)」

子供「う~~~ん・・・よくわかんない

雪乃「そうだよね・・・わかんないよね・・・。

   私も・・・同じ・・・


ザッ 



雪乃「

村人「雪乃  

雪乃「

村人「どういうことださっき、お侍さんが

    話しているのを聞いたんだ

雪乃「えっ

村人「今回の戦が起こること・・・最初からわかっていた

    んじゃないのか
 

雪乃「・・・。」

村人「どうなんだお前・・・まさか

雪乃「ちが・・・

大内「こらっ

村人「お、大内様

大内「雪乃殿は、何も知らん

   この度の戦は、儂らが予想していただけじゃ

   人のせいにしたいのはわかるが、同じ苦しみを

   味わっている者を責めるなど、してはならんぞ

村人「・・・はい・・・。」


村人は、納得のいかない顔つきで、その場を後にする・・・。


雪乃「大内様・・・

大内「すまぬな他の者が口を滑らせたらしい

   今回のことは、お主のせいではない

   今後はこういった事が無いように、儂からも

   キツく言っておくので、許されよ

雪乃「・・・ごめんなさい・・・

大内「雪乃殿が謝ることではござらんよ

   気にするでないぞ

雪乃「はい・・・


心が痛い・・・私は、どうすれば・・・。


この日から、私に対する村人の目は、徐々に

 闇をたたえた視線に変わっていっていた
 
・・・。




     
         続く ・・・。





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原点へ・・・。・9

2019年02月02日 08時00分00秒 | 初心忘れるべからず(透明の自戒)*
原点へ・・・。  


どれ位、時間が経ったのだろう・・・

涙も枯れ果て、呆然としている私のもとに

いつも野菜を持ってきてくれたおばさまが

 抱きつく



村人「雪乃ちゃん

雪乃「おばさま

村人「可哀想に・・・私が変わってあげられたら


おばさまは、私の代わりに沢山の涙を流してくれていた。

そして、お師様・・・父の最後を教えてくれた・・・。

父は、社へ連れて行かれた私を救おうと、必死で抵抗

 してくれたらしい
・・・そして、他の村人を庇って

 この世を去った
とのことだった・・・。

大内様達が到着する、ほんの少し前の出来事


雪乃「お師様・・・らしいね
  
   最後に・・・おとうさんって・・・

   呼びたかったな・・・


枯れたはずの涙が、また溢れる


兵助「雪乃  

雪乃「・・・兵助

兵助「


兵助は、私の姿を見て、何があったのかを悟ったようだ


兵助「すまない

   俺、お務めで僧正様と出かけていて

雪乃「・・・大丈夫・・・いなくて良かったよ

兵助「くっ

僧正「お・お・・おお・・・雪乃・・・


僧正様が、私を抱きしめる


僧正「なんという・・・なんということじゃ・・・

雪乃「天岱様・・・お師様が・・・。」

僧正「ああ・・・わかっておる・・・儂が必ず

    神の元へ送ってやるから心配するな
・・・。」

雪乃「はい・・・



この時代・・・私の知らないところで、こういったことが

 普通に起こっていたのだろう
・・・。

私は、この時代に何ができるのだろ・・・。

少しの時間の中で、世界が変わり続けていたはず

なのに、私は、そんな冷静な自分がいることに戸惑い、

蹂躙された村を眺めていた・・・。


大内「雪乃殿・・・こたびは・・・

雪乃「大内様・・・ありがとうございました・・・

   あなたが来てくれなければ、きっと、ここにいる

    全ての人は
・・・。」

大内「・・・・すまぬ


大内様の声は優しく、私を気遣ってくれているのが

伝わってくる


雪乃「・・・大内様

大内「何じゃ

雪乃「男の方は、どうしてあんなことで、おなごを

    制したと思うのでしょう

大内「・・・・。」

雪乃「あんなことでは、人の心は変わらないのに・・・。」

大内「くっ・・・雪乃殿・・・すまぬ

雪乃「ごめんなさい大内様に変なことを

   本当に、沢山の人を救っていただき、感謝して

    おります
・・・。」


私は深々と頭を下げ、フラフラと父の亡骸の元へ・・・。


雪乃「おとうさま・・・。」


固くなった手を頬に当て、あの暖かかった手の温もり

想い出す・・・。


~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~


神主「こら~雪乃~ま~たイタズラしおって~

         「美味いか雪乃沢山食べろよ~

  「今日は寒いから、しっかり暖をとるのだぞ

         「よくできたな~えらいぞ~

  「ゆきの~」  「雪乃~



~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~


雪乃」「雪乃


雪乃「はっおとうさま

兵助「・・・いや・・・すまない

雪乃「兵助 あれ私・・・眠って・・・。」

兵助「・・・すまないのだが・・・。」

雪乃「・・・そっか・・・お師様を送らないとね

兵助「・・・ああ・・・


人が人の命を奪う・・・。

そんな権利は誰にもない・・・しかし、この時代には

そういった事が、時間の流れとともに当たり前に

 存在し
、それを知るものと知らないものがいるのだと

気づくことになった・・・。


私は、大切な人との最後の別れを経験していた ・・・。




         続く ・・・。





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原点へ・・・。・8

2019年01月31日 08時00分00秒 | 初心忘れるべからず(透明の自戒)*
原点へ・・・。  




真っ赤な甲冑を身に着け、大きな刀と

 無精髭を携えた大男
・・・。

その甲冑が日に照らされて気づく

真っ赤な甲冑は、今、赤く染められたものだと・・・。



 侍「何だぁ~ここは、神社か

神主「立ち去りなさい 

 侍「ああ~

神主「ここは、神の御前ですぞ

   これ以上の無法は、神罰が下りますぞ

 侍「神罰だぁ~・・・くくくくくっ

   あ~はははははははっ 

   下せるもんなら、下してみせろ

   ほれくだせ~くだしてみせろや~

比治「お、おやめくだされお侍様

 侍「はぁ~なんだ~じじい  

比治「ひっ


その男は、比治様の胸ぐらを片手で掴みあげる


比治「・・・・返せ ・・・。」

 侍「ああ

比治「村を・・・作物を返せ~

    皆の命を返せ~~~~
 

 侍「ほらよ


日に照らされ、鋭い光が走る


比治「ぎゃっ  

雪乃「比治様


私は、真っ赤にそまった比治様を抱き起こす


 侍「そんなに返して欲しけりゃ~、お前があの世に

    行って会ってこいよ
くくくくくっ

雪乃「比治様比治様

比治「ゆ・き・の・・・にげ・・・。」

雪乃「いや~~~~っ比治様比治様

 侍「・・・・ほほ~っ・・・。」


侍の目線が雪乃に向かう・・・。


神主「なんという事を

 侍「おいお前らそこの神主とこいつらを

    黙らせておけ
ガッ 

雪乃「いっ


いきなり、強く腕を締め上げられる


 侍「おいお前、巫女だろ~

   俺のために、今から戦勝祈願をしてくれよ~

雪乃「な、何をする


腕を締め上げられながら、引きずられ神社の中へ


 侍「くくくっ・・・お前に良いことを教えてやるよ

雪乃「

 侍「人に言う事を聞かす方法をな

   はははっまあ、これは女を制する方法だがなぁ~


ビリビリ  


雪乃「


そこからの私は、記憶が混濁していた・・・。

苦しい・・・悔しい・・・悲しい・・・色々な感情が

 黒い渦のように巻き起こる
 
・・・。


ズザッ  


 侍「ぎゃ~~~~~っ  


眼の前が、赤く染まってゆく・・・。


 ・・ ・・・・・・ゆき・・・どの

   雪乃殿 


意識が戻った視線の先には、先程まで息巻いていた侍が

神棚へ頭を垂れるように倒れている・・・。


大内「雪乃殿しっかり

   申し訳ござらん来るのが・・・遅れてしまった

雪乃「・・・おお・・・うち様

大内「おおそうじゃ儂じゃ

   もう大丈夫じゃ全て片付けた

雪乃「かた・・・づけた・・・

   ・・・・ハッ


私は、乱れた着衣のまま、外へ飛び出す


雪乃「・・・そ、そんな・・・お師・・・様・・・

   ・・・あああっ・・・あああああ~~~~っ  

   お・・・おとう・・・さ~ん・・・・

   あああああああああああ~~~~~~~っ  



声にならない叫びが、赤く積もる雪にこだましていた ・・・。



     
          続く ・・・。




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原点へ・・・。・7

2019年01月29日 08時00分00秒 | 初心忘れるべからず(透明の自戒)*
原点へ・・・。  


~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

ここからの3話は、少し辛いシーンが続きます

もし、苦手な方がいらっしゃいましたら3話分を

飛ばして「原点へ・10」 から続きを読んで

いただけましたら幸いです

なるべく、ソフトにはしているのですが・・・

ご理解の上、読み進めるようお願いいたします

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・



雪乃「う~~~ん今日もいい天気~


皆がたわわに実った作物を、大切に収穫している

姿が印象的な朝

・・・それは突然、私の眼に姿を映した


雪乃「んっ


村の先・・・少し離れた景色が歪んで見える 


雪乃「お師様・・・あれって・・・

神主「どうした


雲・・・いや、もっと激しく、もっと嫌な予感を

 はらんだ色の空が膨らんでゆく
・・・。


雪乃「砂塵・・・

神主「雪乃 警鐘を 

雪乃「は、はいっ


神社はこの村の高台に位置する

その為、村を一望できる神社には、

よく響く鐘が設置されていた


カーンカーンカーンカーンカーン  


私は急いでその鐘を叩き、砂塵を巻き上げながら

 近づいてくる存在
を必死に村人に教えようとしていた


村人は、各々の家族を連れ、家から畑から飛び出す

しかし、勢いを増した砂塵は、次々と畑を家を人々を

飲み込んでゆく・・・。


雪乃「あああああ・・・。」

神主「


眼の前の景色が・・・

美しい田園風景が・・・

笑顔のたえない人々の顔が・・・

 歪められてゆく・・・。
 


雪乃「くっ 


体の中から、今までに感じたことがないほど

黒く重たい感情が湧き上がる


神主「雪乃やめい 


ぎりぎりぎりぎり  


弓が悲鳴をあげながら、砂塵の主達を狙う


ドクン 


雪乃「


想いとは裏腹に、体が動かない・・・


雪乃「(どうしてな、何で)」


呼吸が荒れ、力が抜けてゆくのがわかる


雪乃「(私は・・・私が・・・皆を・・・)」


自分の行いを客観的に見ている自分がいる

このまま、矢を放てば、どうなるのか

私の矢が・・・人の命を奪う

それは、あの者たちの行いと、どう違うのだ


雪乃「はぁ・・・ はぁはぁはぁはぁはぁ


息が苦しい・・・呼吸ができない


比治「神主様雪乃はぁはぁ

雪乃「比治様 


村から何とか逃げ延びた人々が、神社に

なだれ込んでくる


私は、弓を空へ投げ捨て、息苦しそうな

比治様の元へ駆け寄る


雪乃「比治様 大丈夫

比治「ああ・・・大丈夫じゃ

   それよりも、皆が・・・村の皆が・・・

雪乃「


高台から見えるそこは、いつものそれとは

全く違っていた・・・

おびただしい数の人が、地に祈るように倒れている

その中には、昨日まで言葉を交わした者、

おねえちゃんと慕ってくれていた者の姿が・・・


雪乃「ううう・・・わああああっ


顔を両手で覆いながら、その手を地面に擦り付ける。


雪乃「ううううう・・・・・


突然、何かに気づいた私は、もう一度、

見るに耐えない景色を見渡す


雪乃「


砂塵の主が・・・いない


「おお~おお~あるじゃねぇ~か~

   ここなら、陣をはるのに、おあつらいむき

   だなぁ~


神主「

村人「

雪乃「



嫌な予感と共に、それは現れた 



         続く ・・・。



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原点へ・・・。・6

2019年01月27日 08時00分00秒 | 初心忘れるべからず(透明の自戒)*
原点へ・・・。  




スパン 


村人「おお~~~


スパン 


村人「また当たった

   本当に雪乃は、弓の名手じゃなぁ~


あの祭事から三ヶ月・・・。

私は師匠に教わっていた弓の練習に力を入れていた



雪乃「(私が、みんなを守るんだ・・・。)」


14歳の私には、あの日の兵助の言葉を飲み込むことが

できなかった・・・人に伝えることができない

苛立ちは、いつしか、自分が皆を守るという

強引な考えでネジ曲げ、自分を保っていたのかも

しれない・・・。



「おお~雪乃殿

   なかなか、見事にございますなぁ~

雪乃「これは、大内様いらっしゃっていたのですか

大内「うむ村の地の理を覚えておきたくてな

雪乃「そ、そう・・・ですか・・・。」


この大きな男性は、この地を統べる城主の元、

侍大将として名を馳せていた方だ

大内様は、農民の出ということもあり気さくな方で、

僧正様の進言により快くこの地を巡回してくれていた


そんな大内様が、私に耳打ちをする


大内「(そんな顔をするな~備えあれば憂いはなしじゃ

    心配せんでも、戦は起こらんよ

     今のところ、そういった動きもないでなぁ~
)」

雪乃「(ほ、本当でございますか)」

大内「(ああ本当じゃそれに、儂らがついておる

     安心して神事を務められよ
)」

雪乃「(ありがとうございます)」


抱えきれない不安・・・不穏な占い結果を導き出した

 という罪悪感
から、押しつぶされそうな心を、

救ってくれる大内様も言葉は、今の私には唯一の光に

感じていた



大内「ところで雪乃殿今度、儂と弓で勝負してみんか

雪乃「勝負ですか

大内「ああ

雪乃「くすっわかりました

   しかし、勝負となれば、私も本気でお相手しますが

   よろしいですね

大内「おお~くわばらくわばら

   神弓の巫女の本気となれば、儂も心してかからねば

   ならんなぁ~がはははははっ 

村人「おお~これは見ものだぞ~

神主「コレ雪乃大内様に何ということを

大内「よいよい儂は、本当に雪乃殿の弓が好きでのぉ~

   武人として、一度お手合わせをしたかったのじゃ

神主「しかし、大内様本日は

大内「おおそうじゃった

   天岱殿を待たせてはいかんかったなぁ~

   残念だが、雪乃殿勝負はお預けじゃ

雪乃「はいまたの機会に

大内「ではな


そう言うと、お師様と大内様は、社へと入っていった・・・。

僧正様もいらっしゃっている・・・中で、一体どんな話が

気になってはいたが、盗み聞きできるわけもなく、

私は黙々と弓を引いていた

   
そんな毎日が続き、田畑が黄金色に輝く頃、

 それは何の前触れもなく近寄ってきていた
 
・・・。




         続く ・・・。


透明「みなさんにお知らせです

  ここからの、3話は、少し辛いシーンが続きます

  もし、苦手な方がいらっしゃいましたら3話分を

  飛ばして「原点へ・10」 から続きを読んで

  いただけましたら幸いです

  なるべく、ソフトにはしているのですが・・・

  何卒、ご協力のほど、お願いいたします

  





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原点へ・・・。・5

2019年01月25日 08時00分00秒 | 初心忘れるべからず(透明の自戒)*
原点へ・・・。  


雪乃「兵助

兵助「・・・わ、わかったよ

   でも、これはあくまでも、俺の考えだから、

   わからないけど

雪乃「それでも良いから

兵助「・・・考えられることは、二つ

雪乃「二つ

兵助「ひとつは、獣害

雪乃「

兵助「作物が増えれば、それを求めて山から

   獣が降りてくることが増える

   そのことで、怪我をする者、犠牲となる者

   でる可能性はある・・・しかし、これは裏を返せば、

   対策ができることで、普段手に入らない革や肉を

   手に入れる好機にもなり得るから、獣害の可能性は

   低いかもしれない

雪乃「それじゃぁ~、もう一つの方ってこと

兵助「・・・考えたくはないけど・・・。」

雪乃「もう勿体つけないで、教えてよ

兵助「・・・もう一つの可能性は・・・人害だよ

雪乃「人害?」

兵助「・・・要するに、山賊や野盗の類に狙われる

    可能性がある

雪乃「えっ

兵助「でも、これも考え方としては、まだ良い方か

   最悪の考えとすれば・・・戦(いくさ)かも・・・。」

雪乃「こ、ここが、戦場(いくさば)になるってこと 

兵助「ああ・・・。」

雪乃「でもまさか

兵助「・・・世は、泰平に向かっているけど、

   小さな小競り合いは、未だに続いている

   昔のような、大きな戦はないが、小さな戦は、

    今でも耳にする
・・・。

   そして、戦となれば、兵糧が必要となる

   もし、豊作の噂を聞きつければ、それを奪おうと

   争いが起きても不思議じゃないんだ

雪乃「そ、そんな・・・だったら、そのことを皆に

    伝えなくちゃいけないんじゃ

兵助「・・・雪乃

   お前は、まだ人の心の闇を知らないんだよ

雪乃「えっ

兵助「お師匠様が、お前の口を塞いだ理由は、

   この占いを導き出したのが、お前だという

   ことにあるんだ

雪乃「どういうこと

兵助「・・・人というのは、弱い生き物なんだよ

   ・・・中には、この結果を導き出した

   お前が悪いと思う輩もいるかもしれない

雪乃「そ、そんなこと

兵助「あるんだよもし、そこに多くの人が賛同すれば、

   お前は、ここには居られなくなる

   最悪の場合は・・・。」

雪乃「・・・・で、でも、村のみんなは、いい人ばかりだよ

   兵助みたいに穿った見方をする人は

兵助「だったら何で、お前の師匠や俺の師匠が、

   占いの結果を皆に隠したんだよ

雪乃「

兵助「雪乃・・・辛いかもしれないが、

   人を信用しすぎるな本当にこのことは、

   他の人に話してはダメだぞ

雪乃「・・・そんなことって・・・


若い私には、理解できない考え方だった・・・。

人を信用しすぎてはいけない

 どういうこと

私は、神様からの啓示を伝えただけなのに・・・


その日は、頭が混乱して、一睡もすることが

 できなかった
・・・。


そして時間(とき)が流れて行く ・・・。




          続く ・・・。





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原点へ・・・。・4

2019年01月23日 08時00分00秒 | 初心忘れるべからず(透明の自戒)*
原点へ・・・。  


師匠「雪乃・・・してどうじゃった

雪乃「・・・・・


神事の占い方法は様々で、この時代の占いは、

もっぱら、自然物を媒体にそこに出る相を読み取る

 方法
が用いられていた・・・。

ここでは一年を通して御神体に奉納し、乾燥させた

御神木の枝を割り、その相を読み取る


雪乃「お師様・・・こんなの初めてです

師匠「どういうことじゃ

雪乃「・・・・葉触り(はふり)は了として、

    豊穣は成すと出ますが
・・・そのことが

    訃と出ています
・・・これは一体・・・。」

師匠「・・・・それは、確かなのだな

雪乃「はい

師匠「・・・もしや

雪乃「お師様

師匠「・・・・少し、皆と話してくる

   お前は、儀式をまとめ、神への奉納を

   納めておいてくれ

雪乃「わかりました・・・


師匠は、慌てて村の代表である比治様と僧正様の

元へ

私はわけも分からず、ただ祭事をこなしていた


しばらくして・・・


僧正「雪乃、ご苦労だったな

雪乃「僧正様お役目お疲れ様でした

僧正「うむ・・・少し話がしたいのだが・・・。」

雪乃「はい

僧正「お前が占った、あの結果は確かなのか

雪乃「は、はい

僧正「そうか・・・その後、神とのつながりは

   なされなかったのか

雪乃「そうなんです少し不思議に思っていたのですが、

   御神様から賜った現世の結果をみてから、

   問いかけには、お応えくださらないのです

僧正「・・・そうか・・・神も憂いているのかも

   しれんなぁ~

雪乃「

僧正「よいか雪乃
 
   この度の結果は、決して他言してはならんぞ

雪乃「えっ

僧正「お前のためじゃ良いな

雪乃「は、はい・・・


この時の私は、結果の真意が取れず、ただ悶々としていた

結果に良い面と悪い面が存在することは何となくわかって

いたのだが、それが一体何を表しているのか

何故、そのことを口にしてはいけないのか

わからないことだらけだった・・・。


祭事も終わり、村の皆が帰った頃、私は久しぶりに合う

兵助と話をしていた



雪乃「はぁ~~~疲れた~~~

兵助「お前なぁ~もう少し緊張感を持てよ

雪乃「だって~堅苦しいの苦手なんだもん

兵助「まったく

   あっそう言えば、今年は豊穣だったんだってな

   最近、天候も芳しくなかったから、良かったな

雪乃「う、うん

兵助「・・・どうした

雪乃「そ、それが・・・よくわからないんだ

兵助「どういうことだ


私は、兵助に今日あったことを話してみる・・・。


兵助「・・・・・それって・・・・

雪乃「兵助、わかるの

兵助「い、いや、でも、それって

雪乃「わかるなら、教えてよ



稲や作物は実を成し、豊穣を約束されている

しかし、その豊穣が不幸を招く・・・。

まだ若く、世間を知らない私には、理解ができない

結果であった・・・。



次回、兵助の口から思いもよらない言葉が・・・。
 



        ・・・。





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原点へ・・・。・3

2019年01月21日 08時00分00秒 | 初心忘れるべからず(透明の自戒)*
原点へ・・・。  


雪乃「お師様、準備整っております・・・。」

神主「おお神楽舞は最後じゃが、大丈夫か

雪乃「はい滞りなく・・・。」

神主「神は降りてこようか

雪乃「はいちゃんとお話させていただきました

神主「よし始めるか


五穀豊穣・・・その地域で一番の祭りは、

春の息吹を感じた頃に行われる

この日は、神社と一体となっている仏閣からも

豊穣の為の経を読む僧が幾人も降りてくる


僧正「雪乃神は御所におわすのか

雪乃「はい

僧正「しかし・・・不思議な娘よなぁ~

   幼い頃より現し世とはかけ離れた場を見て

    とれる眼
を有するとは・・・。」

雪乃「忌むべき眼でございます

僧正「ふむっ・・・出すぎるでないぞ

雪乃「はい



この頃の神仏の序列は明確で、とくに人が統べる

神社仏閣では、位が2つほど離れていた

神を奉る神社よりも仏を奉る仏閣の方が

人からの信仰も厚く、位も高かったのだ・・・。


私は、後ろを向きながら舌を出しつつも、

神楽舞の準備をする


ドン 


雪乃「きゃっ

おい化物どこに眼をつけているんだ 

雪乃「・・・・このクソ坊主

   まだ生きてたのか

「言ってくれるじゃないかこのアホ女

雪乃「はいはい兵助さん

   まだ、僧名ももらってない半人前が、

   何のようですか

兵助「くっ



この嫌味な奴は、兵助と言う・・・。


雪乃「・・・・

兵助「・・・・


雪乃「ぷっ

兵助「あはははははっ


二人は、身寄りのない幼馴染みだ

雪乃は、神社へ兵助はその一年後に仏閣へ

幼い頃より喧嘩ができる唯一の友達だった


雪乃「はははっ兵助、元気だったか

兵助「ああとりあえず元気だ

   そう言えば、俺、僧名もらったぞ

雪乃「本当か

兵助「うん浄療(じょうりょう)だったか

   正直、兵助のままで良いんだけどな

雪乃「おめでとう

   浄療か~薬師(くすし)のお前に合ってる

   名前じゃないか

   さすが、天岱(てんだい)さん

兵助「し~~~っ今日は僧正様と言わないと、

   後で怒られるだろ

   今日は何時にも増しておっかねぇ~んだから

雪乃「くすくす確かに、気合入っていたよね

   いつもなら、ゆ~き~の~元気か~~

   って、信じられない声出すのにね

兵助「僧正様がそんな声だすの、お前にだけだから

   普段から、本当に厳しくて怖い師匠なんだぞ

雪乃「あんたのデキが悪いからじゃないの

兵助「うっそれ言うか~~~


そんな話をしている中、祭りが始まる


皆、緊張しながらも祭りは進み、今年の豊穣を

 願う人々の想いが宙を舞っていた

その想いを神楽舞で集め、神に奉納する・・・。

全ての行事が終了する頃には、神からの啓示を賜る

 占いの様な儀式に移り、今年を占う



次回、占いの結果が ・・・。





         続く ・・・。




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原点へ・・・。・2

2019年01月19日 08時00分00秒 | 初心忘れるべからず(透明の自戒)*
原点へ・・・。  


コラ~~~ッ雪乃~~~

   また狛犬にイタズラしおって~~~
 
 


境内に大きな声が響き渡る


雪乃「きゃぁ~お師様~

   だって~狛犬も喉が乾くでしょ~

師匠「だからって、狛犬の口に、こんなに

   ギュウギュウに雪を詰め込むやつがあるか~

   朝には凍ってしまうであろうがぁ~


元気な女の子が、神主の男性に追われている・・・

幸せな時間・・・後の彼女はこの記憶を大切にしていた


雪乃4歳・・・いたずら盛りの雪の日の出来事・・・。


彼女は、神社の鳥居の下に捨てられていた・・・。

たまたま通りかかった神主によって救われたが

後数時間もしていたら凍死していただろう・・・。



長野県にあるとある村

富士の麓にあるこの村は、人口は少ないが、

肥沃な大地に恵まれ、広大な田畑が広がっている

しかし、年貢の厳しさから、人々は貧しい暮らしを

 強いられていた
・・・。


比治「おお~おお~やっとるなぁ~

   これ雪乃

   神主様を困らせるでない

雪乃「あっ比治(ひじ)様

   お参りですか~


比治様は、この村の代表をしている方、今で言う村長だ


比治「いやいや今日は、寺の方に用じゃ

   ここから、山に登るのは大変じゃて

師匠「お疲れ様ですお墓参りですか

比治「ああ息子が寂しがっておるからな


この時代は、親より子の方が早く亡くなることは

 よくあることだった
・・・。

この時の私には、理解できなかったことのひとつだ


比治「雪乃お前は、神様に生かされてここにおるんじゃ

   しっかりお勤めをして、立派な巫女になるんじゃぞ

雪乃「うん

比治「それにのお前の親にも感謝するんじゃぞ

雪乃「

比治「今の世は、口減らしや子を都に売る親も多い

   お前は、生き残る可能性をもらったんじゃよ

   わかるか

雪乃「

比治「まだわからんか

   後のぉ~・・・ポカッ 

雪乃「あいた

比治「神主様を困らせたら、バチがあたるからな

雪乃「ううっごめんなさい~

比治「はははっそれじゃぁのぉ~



私は、こんな日常が大好きだった

そして、雪の降る日も好きだった・・・



それから数年の歳月が流れる





        続く ・・・。




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原点へ・・・。・1

2019年01月17日 08時00分00秒 | 初心忘れるべからず(透明の自戒)*
原点へ・・・。  



ピチョン・・・ピチョン・・・ 



とある山の中・・・

私は、年に一度山に籠もっていた時期がある

その山には、聖域とされる小さな洞窟があり、

洞窟は、外界と切り離された特別な場所でも

あった

そして、この場所は私にとっても思い出深い場所・・・。


透明「はぁ~・・・ここも変わらないなぁ~

   さてと・・・。」


徐に、洞窟内の小さな円形状の岩の上に座る透明


透明「ス~~~ッ


大きく息を吸い込み眼を瞑る・・・。



これからのお話は、遠い昔のお話・・・。

未だ世が乱れ、人々が神に救いを求めていた時代の

 小さな小さな物語


この話は、彼女の記憶が始まった時から語られる・・・。



(・・・これは・・・ナニ

    冷たい・・・・眠い・・・・

          白くて光って・・・・
)


その日は、季節外れの雪が降っていた・・・


ザッザッザクッ 


誰かが近づいてくる



神主「・・・なんと、こんなところに


辺りを見渡している・・・


神主「なんと気丈な子よ

   こんな寒い中、泣きもせず雪を見ておるとは・・・


大きな温かい手が、私を包み込む



神主「おお~おお~めんこい子じゃぁなぁ~

   今、温かい場所へ連れていってやるからな



私は、こうして神社の預かりモノとなった・・・。


まだ、神仏が分け隔ての無い時代

多くの人々が、必死に生きるために生きていた時代の物語


皆様、最後までお付き合いくださいね





       
           続く ・・・。



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