しょう爺あーっと宮古

宮古島ではじめたサードライフ。気が向くまま不定期に面白いことあったら伝えます。

中休みの先

2021-02-09 17:41:49 | 宮古史

1月26日突然発表された宮古島新型コロナ感染者34名。

以来、全国ニュースにもなり、陸自派遣要請にもなり結構ざわついたこの離島ですが、昨日ようやく28日ぶりに感染者がゼロとなり小中学校の授業再開や公共施設の利用が可能となりました。

多くの方からご心配の声をいただき、なんとありがたかったことか。「離島は隔離施設みたいなもので爆発的な感染はないだろう」とうそぶいておりましたが、アルカトラズ内の感染には無力であったと思い知らされた次第です。やっぱり島流しだったのか。

公共施設利用禁止が公園や公園内の運動施設利用まで拡大されることとなり、散歩・ジョギング・軽運動を路上でやるしかなくなるのは「???」でしたがこれを機会に週末島内歴史探索一人旅を再開してみました。

新型コロナ感染のつかの間の中休みに因んで、この島にある中休みの先の土木施設をご紹介します。

宮古島市の中心平良地区から南東に約20キロのところに城辺(ぐすくべ)という地区があり、そのちょうど中間に中休みというところがあります。昔、城辺の人が徒歩や馬で平良への往復時にちょうど中間となるところでちょっと一休みした場所ということらしいです。

その先の城辺地区の北側は、四方を丘陵に囲まれ大雨のたびに浸水し梅雨時には2~3ヶ月も水が引かないという土地でございました。その対策として地元の有志が組合を組織し、4年の歳月をかけて約1キロのトンネルを東側の海へ向けて貫き排水することとなったのでございます。

そのトンネルがこちら。画像は宮古島市HPから転載しました。

           

断面は高さ2.45m中央部の幅2.7mでしたが、1933年完成から50年たった1983年には老朽化が激しくなったためその横に半径5ⅿの新たなトンネルを新設、2000年に完成しました。

その画像は..........撮れませんでした。

現在はトンネル手前の水路の補修工事中で立ち入り禁止の上、降りたとしても一人ではとても上がれません。

       

この先に坑口があると思われるのですが。

       

その手前には珍しくも水路を跨ぐ橋もあります。伊良部大橋に及ぶべくもありませんが、宮古島内の水路橋では3番目くらいに長い橋です。

というわけで中休みの先にはトンネルがあり、そのトンネルを抜けなければ元の世界には戻れない、まだ先は長いぞというお話でした。   チャンチャン