沖縄ではアカウミガメが食用や剥製として売られていた時代がありました。
宮古島にも海亀剥製工場の後があり、壁にうっすら看板が残っている場所があります。
良く見えませんが海亀剥製工場とあります。(この画像は以前「看板」というタイトルでアップしています)
この剥製、最近続けて発見しました。
これはとある居酒屋Kの座敷におかれているアカウミガメの剥製。
80cm近い立派なもの。保存状態も良く、客を迎える後姿にも威厳を感じます。
こちらは、ある民家の外の階段を登ろうとしている剥製。
艶もなく、頭、手足も欠いてうらぶれた姿をさらけ出しております。
現在、アカウミガメは「絶滅の恐れのある、野生動物の種の保存に関する法律」というながーい名前の法律、通称「種の保存法」と称されている法律によって、保護されています。
これによって捕獲はもちろん、剥製やその一部について、販売等の目的の陳列や売買が原則禁止となっています。
これが制定されたのが1992年のことですから(1973年に制定されたワシントン条約を我が国が批准したのが1980年、それから12年の歳月が流れてしまっているわけですね)、その間、地域の条例や規制によってのみ保護されていたのですね。
オトーリを回しながらも、いろいろなことを考えさせられる毎日です。