今日から四月、新年度の始まりですが皆様の心と体に変調はございませんでしょうか。
さて宮古島
昨年6月に発生した台風4号の影響で作業途中で母港に帰ってしまったクレーン船が再び姿を現しましたよ。
1年近くもこの中途半端な橋の姿を見せられて、このまま終わりではないかと不安をつのらせておりましたが、今年もやってきました。
寄神建設が所有する世界最大級の4,000トン吊起重機船「洋翔」です。
1,000トンのフックを4本使って4,000トンを吊り上げるのですが、ウインチ1台のの能力は72トンしかないそうです。
4台使っても288トンしかならないはずなのになぜ吊り上げられるかというと、滑車を使ってウインチ1台当たりの荷重を20分の一(50トン)にしているからなのだ。
これが、手前におかれている140mの中央桁を吊り上げて橋まで運んで架設するというわけです。
この架設が終わると、手前、宮古島側で製作されて出番を待つセグメントを橋の完成部分を使って運び、2015年1月に完成する予定なのですね。
このセグメントをどうやって橋にするかというと、橋の上を運ばれたセグメントを中途半端な橋の右側に見えている背の高い「架設桁」で釣り上げ、張り出している部分まで移動させて据え付け、接合するという作業を繰り返していくわけですね。
もともと、完成した中央径間を使用する予定でしたので、船で伊良部島に運んでから架設する方法は費用の面からあきらめ、供用を先送りにしたのですね。
まあそれほど急がんでもよろしいではないというわけですな。
架設予定は4月16日から20日までの気象条件の良い日。
見に行かなくちゃ。