しょう爺あーっと宮古

宮古島ではじめたサードライフ。気が向くまま不定期に面白いことあったら伝えます。

悪亮祓いの謎 解決思い込み編

2011-06-03 17:20:19 | 怪談ばなす

 時は、平成17年までさかのぼります。平成17年といえば、名古屋ではセントレアが開港し、愛知万博が開かれ、尼崎ではJR宝塚線が脱線した年ですね。

宮古島では当時の宮古島市長と宮古島上水道企業団企業庁が、「宮古島市の上水道水源に使用している二つの井戸から高濃度の水素イオンが検出され、その原因が温泉排水にある」と発表しました。その根拠は、その井戸に海水と温泉排水が混入した場合のシミュレーション(机上での再現ですね)結果と、過去の水質調査の結果を照合すると温泉排水が混入した疑いが極めて強い、というものでした。

それに対して、温泉(病院)側は、その過去の水質調査結果とシミュレーション方法の資料開示を求めましたが、データは一部を除いて実在せず、シミュレーション算出方法の開示は絶対拒否するとの回答でした。

そのため、温泉側では独自にシミュレーションを行った結果、シミュレーションに会わせて実測データを改ざんした疑いが持たれました。また、沖縄県文化環境部では、温泉法の各基準をクリアし、温泉排水も浄化槽処理をおこなっていおり違法な点は見当たらないとの見解を発表しました。

これらをもとに、温泉側は、根拠のない云いがかりで営業妨害を行っていると判断し、市長を名誉棄損で告訴したのです。

なんとその時の宮古島市長の姓名が 伊志嶺 亮(あきら)氏 だったのです。

亮氏は、沖縄県の医療畑を歴任した宮古島出身の人で、1994年、当時の平良市長に初当選し、以後3期にわたって務め、平成17年の市町村合併に伴って行われた宮古島市長選に当選しました。その後、職員が公共工事を巡る「競争入札妨害容疑」(んーーーーーン言葉を失いますなぁこの語感)で逮捕された件や補助金不正受給問題の責任を取って辞任、2009年1月にはそれまで2回戦って破れていた現在の市長がその職に就くことになったのです。


ここまでは事実の積み重ねです。ここからは、好奇心の旺盛な紀元前高齢者が、勝手に創造したお話です。宮古島温泉およびその関係者には何の責任もありませんのでご承知おきください。

そんな仰々しいこと云わんくとも聡明な皆様ならお気づきですよね。この亮氏への思いが「悪亮祓い」という看板になって掲げられているという事に気付くまでそんなに時間はかかりません。

ちなみに、開湯当時の温泉施設の正面には何も描かれておりません。

                

この辺の創造の産物と裁判のその後を病院側に問い合わせていますが、今のところ何も返答はありません。

謎が解決したというのに、ヤッタ―という興奮や達成感に乏しいのは、公費を使った一方的ないいがかり(としか思えない)による不快感の方が大きいからでしょうか。

島では水が尊ばれています。政争の具に使うのではなく皆で守っていきたいものですねぇ。