ピアニスラー

ゴールド・フィンガー、ハイパー・ピアニスト矢沢朋子のブログ

リゲティ〜 G.Ligeti〜

2016年11月19日 | 現代音楽

                     明日(コンサート)の準備ちう。まだやることがあるんですぅ〜

 

こうなると「ロハスなライフスタイルはどこに」という状態に見えますが、とてーもロハスなこともしてますよ

 

ワタクシは「パーマカルチャー」なる団体(家庭菜園)の会員でもあるので、持続可能なライフスタイルを目指すのであります。

出来ることは自分でやる 今回はPA的なこともやります。それの準備。

自分で出来ないことは・・・これまでは他人にやってもらってましたが、人生の方針が変わったので、出来ない事はやらないことにしました。

 

リゲティが60歳をちょい超えたあたりで受けたインタビューで:「もう私は高齢なので、コンピュータ音楽には世代的に遅すぎるから手を出さない」と答えていました。生きていれば93歳なので、確かに遅い。そんな爺さんがエレクトロ・アコースティックとかやってたら腰を抜かして感動するぞ!

 

当時のコンピュータは確かに、PCというノリではなかった。プログラマーとかエンジニアとか、その筋の人でないと使いこなすことが出来なかった。

でも今や:60歳で「コンピュータ音楽は出来ない」とかゆってたら、「認知症も目前だな・・」と思われる時代になってしまった。パーソナル・コンピュータが使えないパースンはパーかボケなのだ。

 

毎回・「頑張れ!アタシ!」と自分を励ましつつ亀のように進歩してますよ

 

それにしても、「コンピュータ音楽はもう世代的にムリ」と言ったリゲティの音楽自体は、緻密で完璧で・しかもポップで、この先・人工知能が作曲をしたとしても、この曲に追いつくことがあるのだろうかという人類の誇りとなる手工芸品のような音楽です。

リゲティのエチュードから2曲弾きますが、弾く度に「発見」があるという、クラシックの名曲のような奥深さもある。

 

今回はエチュードの2番と5番、CDのAbsolute-MIXに収録したものを弾きますが、レコ芸の批評で「ともかく指のまわる人で、快速感のリゲティのエチュード云々」とか、褒められてるんですが、実はこの2曲はエチュードの中でも特にテンポの速い曲ではなく、どちらかというと落ち着いた曲想なんです。

「そんなに速く弾いたかしら」と・ちょっと(だいぶ)テンポを落として弾いてみれば、また違う音風景が広がったのでした。

「弾く度に新しい発見がある」と演奏家が言うのは・こういうことなのかな 

速くても、ゆったりとしててもステキな曲です。そんな曲はそうありません。やはり名曲を超えた人類の遺産なのだ。

 

これまで、リゲティを弾く度に「エッシャーの版画を音にしたようだ」と感じていたんですが、今回は違う風景を描くように弾いてみたいもの。

リゲティは「共感覚」と言われる感性(感覚)の持ち主で、音を聞いて色がイメージ出来るんですが、ヤザワもそうなので、共感覚というものが世間で知られるようになる以前は、「ヘンな人」と思われていたふしがある。

 

90年代からずっと、私のコンサートでは照明を入れてましたが、これを「コンサートをショー・アップして、芸術をエンタテイメント化(芸能化)してる」と、からかわれたりしました。

自分的には:色が見えてしまうので、それを照明で表現してたんです。なので、照明プラン(この曲の〜分あたりで赤とか)はヤザワが考えていました。音に色がついて、ようやく自分の表現となったんです。色が白い時は、スポットとかで「舞台左から光が差す感じ」とかね。

ドレスも前半と後半でよく着替えて、それもバカな評論家に「オシャレですよね〜」と言わせ、その評論家の底の浅さを露呈させてましたが、これも音にあった色に着替えて照明と合わせてたんです。

 

ほんとは匂いとか味も浮かぶんです。それでスクリャービンとか共感して好きなんだと思う。

コンサートではスクリャービンのように香を焚いたりはしませんが、音楽に合う飲み物やツマミを準備します。こういうことも全て私の表現の一部。

 

こだわりなのか、そうせざるを得ないのか、自分でもよく分からないけど、楽しい

 

いよいよ明日!

まだ当日券もありますので、是非いらしてくださいね そして飲んで 味わって聞いて下さい。

ヌーボーはオーガニック。コーヒーもこだわり焙煎。他はスパークリングのお水か大宜味村の湧き水で、ロー・チーズとロー・ケーキ。

こんな準備をしているので、せっかくお誘いいただいたラジオ番組もお断りして、営業そっちのけ

気分としては、新譜のお祝いに集まっていただいて、楽しい時間をご一緒したいんです

 

では明日ね〜    

 

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