連休中に読んだ本。ワタシの幅広い読書傾向が分かるでしょ?
仲道センパイのむかーしのエッセイを今・読みました。
そして細木数子の生い立ち(暴露本)も
ジャポニズムは:フランス的な視点とウィーン・モダニズム的な視点と、もう1度おさらいしたくて読みました。すでにリピート3回目。何回読んでも「そういえばアレは・・」的に忘れてるからネ
なんでこんなセレクトなのかと・思うかもしれないけど、細木数子本以外は仕事上・必要で読みました。「魔女の履歴書」は、なんだかAmazonで「これも読みなされ」と表示されたので、思わずポチっとしたんですが、感想は特にないです。「そうだったのかー」という感じ。
ここんとこラジオに立て続けに出演してますが、自分が弾く曲や音楽の話を振られると、どうも難しい表現になりがち。NHKのクラシック番組ではないし教育番組ではないので、もっと分かりやすい話し方をしなくてはいけないと思って仲道センパイの本を読みました。明後日のラジオ番組に活かせるといんだけど。。
私の仕事の傾向が:「0歳児からのコンサート」とか「胎教コンサート」とか「親子で楽しむ名曲」では全くないので、大人でクラシック音楽が好きな、ある程度の教養がある人に語りかけるような表現をしないと。難しいんだ、コレが 。「専門的な話を、ある普遍的な事象を導入として(説明ほどくどくなく)ポイントを押さえて語る」わけだから。
20日のリサイタルでは、何曲かドビュッシーも弾きます。やっぱりワインにはフランス音楽
ショパンにはウォッカのほうが合うと思う。
まあそれで・プログラムの中のプレリュードからの「沈める寺」についてポイントを押さえて語る練習としてブログに書いてみましたよ。
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この曲は、ドビュッシーが「シオン修道会」の総長と「薔薇十字会」をかけもちしていた晩年に作曲されたので、秘密結社の秘技を習得、もしくは「世界のヒミツ」を知った・アーティスト特有の・神秘主義に満ちあふれています。
「沈める寺」という曲は、海底に沈んだ古代都市の寺から聞こえてくる鐘(完全5度)を表現していると思われます。ダイビングで訪れた海底都市の鐘を聞いてるような感覚を表現したいもの。
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どうよ。 分かりやすい?
かなーりマニアックですが、ドビュッシー自体がそういう人生だったし、そういう曲を作ったんだから。だから好きなの。ショパンやリストみたいなタラシじゃないのん
この他、『亜麻色の髪の乙女』- La fille aux cheveux de lin も弾きます。
「亜麻」ってナニもしかして話題のヘンプ
と思ってウィキを見てみれば:「ヘンプと間違われるが、全く別の植物で、ヘンプより高級」なんだそうだ。ヘンプはコーヒー豆の袋(麻袋)や紐になるのに対して、亜麻はリネンなのかな?
大変・勉強になりました。
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その他、ドビュッシーのエチュードも1曲、弾きます。「アルペジョのための」
いまだにクラシックのピアノ音楽といえば、ショパンやリスト、モーツァルトやバッハしか聞いたことがないしイメージ湧かない人も多いらしいけど
フランス音楽(ドビュッシー、ラヴェル)からが本当の意味でのピアノ音楽です。
ピアノの機能をフルに使っています。印象派といわれる、絵画でいえばターナーのような色彩感覚を音で表現するために、ペダルの使い方が多様になって、滲んだような・色が交差するような・光が空から差すような風景を音にしたのです。こんなことができる楽器はピアノだけ。あとはコンピュータしか無理。他の楽器は「メロディ」を奏でるもので、風景を表現したりするのには向かない。
「メロディ」だけではない音世界を表現できる楽器というのがピアノの醍醐味
だからピアノは楽器の王様なの
王者にふさわしい図体のデカさ。ひと目で「楽器の王様」と分かります。
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どうでしょか
ちなみに「亜麻色の髪の乙女」は、ローランサンとかドガのような雰囲気であります。
やっぱり「音」を説明するってホントに難しいですー
ところで昨日、思わずレンタルで観てしまった「ボヴァリー夫人」
観たかったのに観そびれていたんです。
映画『ボヴァリー夫人』予告編
可哀想でした
ガッツがあれば「細木数子」に。なければボヴァリー夫人という事でした。
やはり医者とピアニストのカップルというのがベスト。実際・多いし、無理がない。
こっちはコメディでサイコー
『ボヴァリー夫人とパン屋』劇場予告編