えびす顔の造花卸売問屋元社長からの手紙

かすかな希望を抱いて幸せを自慢する尊大な手紙。重複掲載御免。造花仏花の造花輸入卸売問屋ニューホンコン造花提供

秋はいつから悲しくなったか

2008年11月03日 08時48分29秒 | 出張
 営業の出張はほとんど車です。東京からの帰り道など一人でもてあましますので、NHKのラジオ第二放送(教育放送)をよく聴きます。倫理や社会、歴史、古典など面白い番組があります。

 5月の帰り、「漢詩をよむ」はとても興味深いお話でした。

 楚国の文人宋玉(紀元前290年~222年)の詩「九弁」は、
 「悲しいかな秋のきたるや しょうしつとして草木揺落して変衰す」
 で始まります。どこにでもあるような秋を悲しむ詩です。

 ところがあにはからんや、とても画期的な詩でした。宋玉の前に「秋を悲しむ詩」はありません。紀元前3世紀と言うと、日本はまだ弥生時代です。そんな時代に彼は「秋は悲しい」ことを発見し、詩に詠んだのです。今なら、ノーベル文学賞間違いなしでしょう。

 万葉集には「秋の収穫を喜ぶ歌」はあっても、「秋を悲しむ歌」はありません。約千年後の平安時代初期、嵯峨天皇(786年から842年)時代に、この「悲秋」の感覚がたくさん日本に伝わり、やっと定着しました。

 今でこそ、私たちがごく自然なものとして納得している「秋になると悲しくなる」という感覚は、もともと必ずしも日本人のものではなかったのです。
 つまり、日本では平安時代初期から秋は悲しくなりました。

 こんな話大好きです。だから、NHKラジオ第二放送は車中の友です。
 今日から東京出張です。また楽しいラジオが聴けるでしょう。

 参考 「漢詩をよむ 漢詩の来た道」(宇野直人著、日本放送協会出版)

 

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コメント (5)
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