えびす顔の造花卸売問屋元社長からの手紙

かすかな希望を抱いて幸せを自慢する尊大な手紙。重複掲載御免。造花仏花の造花輸入卸売問屋ニューホンコン造花提供

歴史の批判(1)

2006年04月30日 23時00分36秒 | ドンキホーテ
 元日弁連会長の中坊公平さんは、「歴史の批判に耐えられるか」を尺度に判断や行動を起こしたそうです。

 目先の利益だけでなく、十年後百年後千年後の子孫から「中坊のやったことは正しいことだった」と言われるような判断、行動を常に心がけていたそうです。

 これは難しいことです。
 卑近な例で言うと、バブル経済の時に、「株や土地に手を出すのは当然で、しなくて利益を生まないのはバカだ」と言われました。しかし、今となるとその後遺症は日本経済を覆い、多くの企業は潰れました。
 また、高度成長期に工場の煙突から出る煙は発展のシンボルとしてあがめられました。しかし、それは公害をもたらし国民の健康に被害を与えました。
 第二次世界大戦では「大東亜共栄件圏(八紘一宇)」のスローガンの基、アジアを侵略し、アメリカと戦いました。結果、アジアを含め他国の人たちに多大な被害を与え、日本人も犠牲を払いました。

 「歴史の批判に耐えられる行い」と言っても、実際、バブルの時に自分だけがそれに乗らず冷静な判断を下せたでしょうか。高度成長の始まりから公害を予測して反対できたでしょうか。太平洋戦争時に非国民扱いをされても反戦を訴えられたでしょうか。中坊さんのおっしゃることは難しいことです。

 時代の風潮に乗らず、十年先、百年先を見つめ行動する。凡人の私などほとんど守れません。ただ、それでも敢えて、かすかな希望を抱いて「自分は歴史の批判に耐える判断、行動を続けたい」と、心に刻み付けています。

 歴史に足跡を残そうなんて大それたことは考えていません。10人ほどの会社の経営者として、また個人として日々の判断、行動を律する一番根っこに近い基準として「歴史の批判に耐えられるか」を常に置いていたいのです。

 これは2002年8月に、異業種交流会フォーラム・アイの仲間に宛てたメールです(少し修正しました)。
 あれから約4年経ち、世の中も変わりました。住専問題の救世主と言われた中坊さんも、やり過ぎたのでしょうか、最後はその名を自ら汚しました。
 あれほど能力のある中坊さんにとっても「歴史の批判」に耐える行動はとっても難しいことでした。

 今も私は「歴史の批判に耐える」行動を、と考えています。しかしながら、中坊さんが仰ったやり方ではありません。そのやり方は到底無理です。

 たった一世代後の大学生の娘、高校生の息子が何を考えているのかさえよく分からないのに、何十年も何百年も先の子孫の考えをおもんばかった上で、その子孫が納得してくれるような行動をするなんて出来ようがありません。

 次の機会に、中坊さんとは違う、私が今考える「歴史の批判に耐えられる」行動の仕方をご紹介します。

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ミス奈良

2006年04月29日 21時55分08秒 | 我が家
 結婚して20年近くなるが、
 今日初めて妻のいとこがミス奈良だったと聞いた。
 
 で、もちろん、
 「今度紹介して」
 とお願いすると、

 妻、
 「ええけど」

 私、
 「ほな頼むわ」

 妻、
 「もうじき70やで」

 私、
 「・・・・・」

 そんな昔からミスコンテストってあったんかいな。
 

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蛍光灯

2006年04月28日 22時28分28秒 | 我が家
 先日、テレビの部屋の蛍光灯が点かなくなったので、妻にあいばんじょうをしてもらって取り替えた。

 そうとう前の蛍光灯だったようで、異様に太い。そして古くなっている。

 「古くて太い」蛍光灯を妻に手渡し、「新しくて細い」蛍光灯を妻から受け取った。

 古くて太い蛍光灯を受け取った妻、まじまじと見つめながら、
 「可哀そうやな」

 どういうこっちゃ。

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致命傷

2006年04月27日 23時21分31秒 | ニューホンコン造花(広告記事です)
 知人が自転車通勤途中、脇道から飛び出した小学低学年の男の子の自転車におもいっきしぶつけられ転倒。大怪我にはならなかったが打撲や擦り傷など怪我を負った。自転車もブレーキのワイヤーが切れるほどへこんだ。

 その彼、自分の怪我はさておき、この子供さんが無事だったことを「よかった」と。

 ほんとに優しい。
 ただ、人の世ではこの「優しさ」が致命傷になりかねない。
 今回は怪我ですんだのだが、
 
 それでもなおかつ、かすかな希望を抱いて


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当社の自慢

2006年04月26日 22時33分40秒 | ニューホンコン造花(広告記事です)
 先日の東京出張、あるお得意先で褒めていただきました。

 「電話にいつもでる彼、助かるよ。在庫を聞いてもすぐに返事してくれて。」

 彼とは当社の出荷担当の社員。もう10年を超えたベテランで、出荷や倉庫のことは彼に任せっきりです。1000を超える商品が400坪の倉庫のどこにあるか、在庫はどれぐらいか在庫帳を見なくてもあらかた覚えています。

 ネットでもお客様から褒めていただきました。

 「先日は、追加のドライフルーツミックスの1個だけの注文でしたのに、御社の女性社員の方には、ご丁寧な対応をしていただきまして、大変助かりました。よろしくお伝えくださいませ。」

 こちらもまもなく10年を迎える女性社員。最近、経理事務やフラワーアレンジメントの仕事に加え、電話での営業も担当してもらうようになりました。まだなれない中、努めてこなしています。

 社員が褒められると、我がことのように嬉しくなります。ありがたいことです。

 もちろん、当社はまだまだ足らない所がいっぱいで、お客様からお叱りを受けることも多々あります。それでも、少しずつでも良い会社になってきていると実感できました。

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のど仏

2006年04月25日 22時25分42秒 | ドンキホーテ
 先日のNHKテレビ。
 絶滅したネアンデルタール人と人類の直系の祖先といわれるクロマニヨン人、その大きな違いは「のど仏」と言う。

 のどが発達していなかったネアンデルタール人は発生する声に限りがあった。比べてのどの発達したクロマニヨン人は様々な『言葉』を使い、仲間のコミュニュケーションを飛躍的に伸ばした。その情報伝達の差が、滅亡と隆盛を分けたと言う。

 翻って今日。
 ITもつまりは「情報伝達の技術」。
 このITを乗り切れた者は栄え、乗り遅れた者は衰える。

 クロマニヨン人の時代と同じで「情報を制する者が世界を制する」。
 手を変え品を変えてはいるが、本質は全く変わらない。
 おんなじことをよくもまあ、はるか3万年も続けてきたもんだ。
 
 こんなにも懲りない人類を目にすると、いとおしくなる。
 思わず「栄えあれ」と叫びたくなる。
 
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ベッドメーキング

2006年04月24日 23時29分49秒 | ドンキホーテ
 以前にも書きましたが、出張にはタオルや歯磨き、石鹸を持参しホテルのアメニティを使うのをできるだけ控えます。同じホテルに連泊する時は部屋の掃除を毎日でなく二日に一回にしてもらいます。環境負荷の高い商品を扱っているので、「少しでも」との、勝手な気配りです。

 その二日に一回の掃除の時には部屋に、
 「浴衣とバスタオルは使っていません。替えなくて結構です」
 と置き書きします。

 先日、鹿児島の定宿で、置き書きの前に
 「お掃除ご苦労様です。」
 の一言を添えました。

 するとその日、仕事を終え部屋に戻ると、
 「お気遣いありがとうございます。お仕事お疲れ様です。」
 と返事が。

 お目に掛かったこともない、部屋をいつもきれいにしてくださる方と、ちょっとだけ心が通じた気がしました。

 こんな些細な経験から、私も含めた「人」に対するかすかな希望が沸いてきます。

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高くついたパンク修理

2006年04月23日 19時19分36秒 | 我が家
 昨夜東京出張から帰宅しました。
 少し疲れていましたが、知人のバッグデザイナーさんがアウトレットセールをしているというので妻と先ほど行って来ました。妻はステキなバッグ二個をお値打ち価格で買って、ご満悦です。

 その東京出張前日の日曜日の午後5時を回ってから、妻、
 「自家用車の左前輪タイヤがへこんでいる。何日も前からだったが、今日ひどくなったのでどうしたらいい」
 と尋ねてきました。
 
 翌日まで放っておくとタイヤはぺしゃんこになってしまい動かせなくなります。仕方なく駐車場から車を出してきて自宅前でスペアのタイヤに替えました。途中、雨も降ってきて散々です。

 妻には、
 「スペアタイヤに替えたので動かせるから、明日タイヤ屋に行って修理を頼め。まだ東京出張の用意も残っていてこの忙しい時に、日曜日で近くのガソリンスタンドも休み。前から気付いていたのならもっと早く言えばいいのに。そしたらタイヤの交換をわざわざこちらでせずにガソリンスタンドに持っていくだけですんだのに」
 と、ちょっと強い口調で不満を言いました。

 で、その夜、娘と話していると、少し前からタイヤがへこんでいたのを妻は私に一度話したようです。しかし、私はあまり取り合わなかったらしく。そして、私が妻に不満を言った時には妻も以前に私に言ったことを忘れて、後で気がついたそうです。
 私にはもうそのことは言いませんでしたが、憤ったのでしょう、娘に話したのです。

 私。
 今さらどうしようもなく、で、今日少し疲れてはいましたが、妻がバッグを買う機会を作りました。
 
 出張中、日記の更新もしないのに多数お越し頂きありがとうございます。


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取り替え子

2006年04月16日 23時19分23秒 | ドンキホーテ
 九州出張の間に大江健三郎さんの「取り替え子」を読み終えたと先日、書きました。この本も驚きの本でした。

 文中、大江さんが自らの体験として、幼い頃、生死をさまよう病に伏した時に、母に自分が死ぬかを尋ねたことを書いています。母はその時、「死なない」と言った上で、
 「もしあなたが死んでも、私がもう一度、生んであげるから、大丈夫」と。
 子どもの大江さんが、その子どもは私ではないと再び尋ねると、
 「いいえ、同じです。あなたが私から生まれて、いままで見たり、聞いたりしたこと、読んだこと、自分でしてきたこと、それを全部新しいあなたに話してあげます。それから・・・・だから、ふたりの子供はすっかり同じです」
 と話したエピソードを書いています。

 さらに続けて、勉強することについて、
 「子供たちは、みんな大人になれないで死んだ子供たちの替わりに生きている。勉強するのはその死んだ子供たちの言葉をしっかり自分のものにするため。だから、勉強は必要」
 と説いています。

 そして最後の強烈な言葉へと繋がります。
 (いくら小説の感想と言っても、この最後の言葉までここで披露すると「ネタバレ」過ぎます。ご興味のある方は実際の本をお読みください。なお、上記の文も原文をいじっています。あしからず)

 大江さんがこんな死生観を持っていたのを初めて知りました。
 大変興味深い本でした。

 『取り替え子』『憂い顔の童子』と長江古義人三部作(長江古義人は作中に登場する大江さんの名前)の二作を読み終えました。
 明日からの東京出張には三部作最終作の「さようなら、私の本よ!」を携行しましょう。楽しみです。

 明日から水呑地蔵日記を暫く休みます。 

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夏みかん?

2006年04月14日 22時33分15秒 | 我が家
 当社の八尾流通センターの敷地内に、今となっては誰が植えたか分からないイチョウと、夏みかんの木が植わっている。

 イチョウは銀杏がならない。だから雄の木なんだろうか。
 夏みかんの方は毎年、たくさんの実を付ける。但し、ほとんど誰も取らないので、いつかみかんが朽ち果ててしまう。
 
 それが今年、ご近所の方がみかんを取りたいと言ってきたので、どうぞと、了解した。するとお裾分けだと、大きなみかん3個を頂戴した。

 何年も前にもご近所が取ってくれたのを頂いたことがある。今年のみかんは前回もらったより味があっておいしい。これなら来年も楽しみだ。

 ところで、夏みかんに限らず、我が家はよくもらい物をする。みかんの他に今日も、

 キャベツ

 

 金柑

 

 をもらった。

 もちろん、たくさんもらうということは、たくさんあげているいうこと。医者や先生でもないし、もらった方と同じ方にあげたかどうかは別にして、まかないと返ってこない。父母があげるのが好きで、それが奏している。

 振り返って私、人に物をあげる癖は父母のようにはない。この辺りは少し父母を見習らおう。別に「物が欲しい」訳ではないが、家(うち)に物が集まってくると、何か浮き浮きして明るくなる。夕食の話題にもなって、頂いた方の消息の話や季節の話へと続いていく。これだけでも楽しい。
 こんな下心を持ってだが、これからはもう少し、物をあげることに気を遣おう。

 明日、明後日は大阪商工会議所東成・生野支部異業種交流会フォーラム・アイの合宿。飲み物持参だが、早速奮発して、あの焼酎を持って行って皆に飲んでもらおう。
 
 明日は水呑地蔵日記を休みます。


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安全運転

2006年04月13日 18時22分57秒 | ニューホンコン造花(広告記事です)
 今朝、通勤途中の交差点。

 右折しかけていたトラックが対抗の乗用車をやり過ごそうと止まった瞬間、乗用車の影から女の子のバイクが突っ込んできた。トラックを避けようと、急ブレーキをかけハンドルを切ったからたまらない。濡れた路面にすくわれて転倒、横倒しになったまま数メートル滑り、トラックの直前で止まった。

 幸い、女の子に怪我は無さそうで、自力で起き上がりすぐに立ち去った。
 良かった。

 まず、頭に浮かんだのは免許を取って半月も経たない娘のこと。先日、横に乗って練習させたが、危なっかしい。事故をしないだろうか。大丈夫だろうかと。

 次に自分のことを考えた。転倒の一番の原因は女の子がスピードを出し過ぎて交差点に進入してきたこと。くれぐれもスピードの出し過ぎには気をつけよう。

 最後に思い浮かんだのは我が社の社員のこと。車で全国を走り回っている。事故のないようにと、安全運転を祈った。


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好感の持てる政治家

2006年04月12日 23時16分28秒 | ドンキホーテ
 宮沢喜一さんは好感の持てる数少ない政治家だ。
 その宮沢さんの回顧録が日経新聞・私の履歴書で連載中。毎朝、楽しみに読んでいる。

 1950年、講和条約を前に池田蔵相と一緒にアメリカに渡った。
 国務省が用意したのはベッド以外何もない7ドルの中級ホテル。
 池田蔵相とツインで泊まった。
 (占領下国の待遇がしのばれる)
 
 用件は吉田首相からの極秘の特命。
 独立後も米国に基地を提供してもいいことを日本側から提案する用意があると、しかるべき人に伝える。
 安保条約の構想を日本側から瀬踏みしたもの。
 (既に明らかな事実らしいが、私は初めて知った)

 51年9月、講和条約締結後、安保条約に吉田首相一人が署名した。
 (有名な話)
 その講和会議への全権団の中で今生き残っているのは宮沢さん一人と言う。
 (半世紀以上過ぎ、歴史になってしまった)

 独立後に米国に安全保障を頼ったことに批判はあっても。
 最小限の軍備にとどめ、余力を経済の発展に注ぐ。その吉田さんの路線を正しい判断だったと信じている。
 (その判断が本当に正しかったかどうかは別にして、もちろん歴史にイフは無いのだが、宮沢さんの言い方「・・・を信じている」は共感できる)

 やはり、好感の持てる政治家だ。

 注、カッコ内は私の気持ち
 
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魔王

2006年04月11日 21時40分59秒 | ドンキホーテ
 鹿児島・大隈半島の錦江町。隣は九州最南端の南大隅町でほとんど最果ての町です。
 お得意先の食品スーパーさんで、この町の「白玉醸造」が作る幻の焼酎「魔王」を売っていました。

 720ml瓶とアサヒビールのワイン、地元の玄米黒酢「福山酢」、それにグラス2個付きで5800円。いわゆる抱き合わせ販売です。

 買った。

 以前に取り上げたことがあると思うのですが、少し離れた別のお得意先でも同じような販売をしていました。店主曰く、

 「プレミアムが付いて5000円は下らない。高いと1万円を超える。一本で5000円で売ってもいいのだが、うちはそんな売り方はしない。お客様に良心的に3本セットにして売っている。だのに抱き合わせだと文句を言われる。一本5000円で売る方がいいのか」

 この考え方を善しとするのは良くないのでしょうが、この店主の気持ちも分かります。

 インターネットで調べてみたら、一本7500円から8500円でした。
 今回はそれよりたいそう安く買えた訳です。
 これを知ったからと一本の量が増える訳でもないのに、「これは儲けた」とより感じました。不思議なものです。 

 さて、いつ飲みましょうか。

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最悪の桜

2006年04月10日 22時52分17秒 | ドンキホーテ
 「今年の桜は最悪」 
 
 宮崎・一ツ瀬川沿いの食品スーパーさんを訪ねた時、店主が言った。
 寒暖の差が激しかった今年、えん堤に続く桜がまちまちに咲いたからだ。

 良い年ならいっぺんに咲き誇り、「木が桜花びらで真っ白になる」。
 それが、一本の木でも咲いたのがあれば、まだピンクの芽も残る、先のほうは散ってしまって若葉まで見える。

 私が見ても分かる。良くない。
 
 桜にしたら、こんな言い草はないだろう。
 冬の寒さは厳しく、さらには急に暑くなったりまた寒くなったりと気候も不順。
 一所懸命に芽を育て、いつ咲かそうかと必死で考えて、やっと咲かせたのに。
 その努力も気も知らず、周りが勝手なことを言う。桜も報われない。

 人の世では、ままあることだが。
 案外、桜は気にしていないかもしれない。
 たいそう気にする桜もいるかもしれない。


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本の品格

2006年04月09日 23時07分41秒 | ドンキホーテ
 出張中、夜はひとりぽっちなので読書が進みます。今度の九州出張でも途中まで読んでいた大江健三郎さんの「取り替え子」を読み終え、藤原正彦さんの「国家の品格」を読み飛ばし、山崎正和さんの「柔らかい個人主義の誕生」に手をつけました。

 その「国家の品格」。読みながら腹が立ってきました。藤原さんの主義主張がどうのこうのではなく、ずるい書き方に腹立ったのです。

 のっけから、「いちばん身近で見ている女房に言わせると、私の話の半分は誤りと勘違い、残りの半分は誇張と大風呂敷」と、伏線を張る。これが「学者に言わせると、・・・」の書き方なら分かります。こんなところで「女房」を出してくる。この本の中で度々引用されているアダム・スミスやマックス・ウエーバーを「女房」は読まれて、藤原さんと議論されたんでしょうか。

 「夫婦喧嘩では女房にすら敵わない」と書いてあるので、冗談半分と思いながらも学者だから少しはひ弱なのかなと感じながら読み進むと、「私は体格がよく力も強かったので、必ずいじめている者たちを蹴散らしました」と続く。

 こんな読者を馬鹿にした書き方はありません。こういう所で「女房(妻)」を持ち出すのは私のブログ「水呑地蔵日記」の手法です。この本には似合いません。これは禁じ手。つまりは純文学や社会派のノンフィクションに突如、ウルトラマンや怪獣を登場させるようなものです。

 恐れ多くも「国家の品格」と論を張る以上、もっと真摯に書くべきです、茶化す必要はありません。
 
 「論理より情緒」とも説いてあります。これはその通り。但し、それをこの本の中で「これからそれを証明したいと思います。理由は四つあります。・・・」とか、「天才を生む土壌には三つの共通点があることに気付いたのです。第一条件・・・」と、ここにいたって、数学者らしく「論理」を使って証明しようとする。この本によると、前提や途中の筋道が間違っていたり、あえて変えれば、論理は何とでもなるんじゃなかったんじゃないでしょうか。

 ここまで来ると、腹が立つというより、あきれてしまう。
 主張の中味も明治以前からずっと言われてきた「西洋と日本の対立と並存」の議論を超えるものはそんなになさそうです。少しのエピソードは別にして。
 
 さらに、こういう本が100万部を超えるベストセラーになっている。それが信じられない。もちろん、私も買ったのですが。

 この本は「論理は何とでもなる」と説く藤原さんの説(司元のこの本の解釈)をそのまま本の中で体現した本です。

 「国家の品格」を論ずる前に「本の品格」を正してください。娯楽本にこんな高い要求を求めるから腹が立ってしまったのでしょう。


出張中、更新もしないのに「水呑地蔵日記」を訪問して下さった読者のみなさん、ありがとうございます。
 
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