あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

革をそぐ(削ぐ)

2007-07-12 13:29:28 | レザークラフト
 レザークラフトに使うのは生身の皮ではなく加工された革です。今、ミシン縫いするために、革を削いでいます。野菜の皮むきに似た道具で、縫い代部分の革を少しずつ少しずつ薄く削り取っていくのです。穴を開けないように、布のように薄く均一に削ぐのは、なかなか根気のいる作業です。けれどわたしはこの作業がきらいではありません。ただひたすら手を動かしていると、革とは思えないふわふわの削りかすができてきます。そういえば、娘が小学生の頃、家庭科の実習でジャガイモの皮ではなく自分の指の皮をむいでしまったことがあったっけ。
 生き物の皮を削ぐと考えたら、革そぎってちょっとこわい。物を作る素材として、お金で買った商品として扱っている革の「命」を思い出させられるからです。命を落として皮を残してくれた牛がいて、その皮を「革」に加工してくれた人がいて、多くの人の手を経てわたしがクラフトを楽しむことができています。時折の革そぎは、感謝の気持ちを思いおこさせる作業なのです。
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