あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

クリスマスの第九

2023-12-26 01:00:00 | お出かけ

 クリスマスイブと日曜日とが重なった24日、市内で第九の演奏会が開かれました。

 会場の花も赤を基調としたクリスマスカラー




 そもそも、ここでオーケストラが演奏されるなど珍しいことなのです。今回は県の総合文化祭の一つとして企画されたもののようです。総合文化祭では、県内各地のホールで、合唱や邦楽その他県民による芸能活動が発表されています。



 演奏は、伊予管弦楽団。愛称いよかん。2020年に愛媛県の音楽関係者が中心となって結成された若い楽団です。コロナの最中に?!団員は全国各地から集まっているのだとか! 実は県内にアマチュアの管弦楽団があることを初めて知りました。

 開演の1時間20分も前に行ったのに駐車場はほぼ満車。会館内に入るとロビーは三重にも折れ曲がるほどの長蛇の列。
 真ん中の席を選んで座ったら、指揮もピアノも見えなかった😭 これは開演前にバンザイして写したもの。



 近くで第九が演奏されることなど滅多にないことだから、とチケットを買いましたが、正直、あまり期待していませんでした。ソリスト以外、アマチュアの演奏ですから。
 
 ところがどうして!

 第一部 幻想合唱曲が始まるや否やすっかり音楽に引き込まれました。
 繊細なピアノの音から始まり、次々と重なってくる楽器の音色、それに呼応するように新たな音が加わり重厚さを増してステージのが音で満たされると、波のように会場へと流れてきました。やがて自分が心地よい空気に包まれているような、そんな感覚になってきました。小さいホールだからこその一体感とでと言うのでしょうか。
 途中からから挿入される合唱がまた素晴らしくて、人声と楽器とが溶け合って神々しささえ感じました。
 
 合唱団はこの日のために結成されたアマチュアの人たちです。中学校や、高校の合唱部員も混じっていたように思います。寄せ集めのメンバーを束ねるのは元中学校教師の磯さん。生徒達を、NHK合唱コンクールや全日本合唱コンクールなど30回以上全国大会へ導き入賞を果たしている実力者です。
 そうか、今歌っている人達、全国レベルの歌を歌った経験がある人達が多いんだー歌声が素晴らしいのは当たり前でした。
 ソプラノソリストの今久保さん、テノールの後田さんも西条市出身です。そういえば秋川雅史さんも。改めて歌う人達の層の厚さに気付かされました。
 
 休憩を挟んでいよいよベートーベン作曲交響曲第九番ニ短調。席を変えたのでよく見えるようになりました。
 合唱部分だけでなく第一楽章からの演奏でした。1時間を超える長丁場でしたが、バイオリンに始まり次々と音が重なってクライマックスへーいつのまにか歓喜の歌と共に時間が過ぎていました。
 よく見えるって大事。オーケストラも合唱団も渾身の演奏をしている姿が見て取れて、それがさらに演奏を盛り上げて、終わった時には、割れんばかりの拍手とブラボーの声が響き渡りました。だいたい、伊予の人は演奏会でもおとなしいのですけどね。
 アンコールはないだろうと思ってましたが(第九だけの演奏会ですから)拍手が鳴り止まず、指揮者やソリストたちは5回くらい舞台に連れ戻されました。
 
 ホールを出ると、ロビーで高校生らしい男の子が喋っているのが聞こえました。
 お前、歌詞を全部覚えとったん?
 聞かれた方は、ブンブンと頭を振っていました。
 ふふふ、手に持ってたの、楽譜じゃなくて片仮名で書かれたドイツ語だったかも😄
 にわかに親近感がわいてきました。良い演奏会でした。
 
 買い物に寄ったスーパーの駐車場で


 買い物を終えて


 遅くなったので、夜は普通の晩ご飯と小さなケーキだけでした。
 
 ここからはちょっとぼやきを書きます。さらっと読み流して下さいませ。

 開場まで2列に並んでいた時のこと。ちょうど事務室の窓口あたりにいました。わたしの前には男性。隣には大柄の素敵なコートを着た女性(Bさん)その後ろには赤いセーターのおばあさん(Cさん)その隣、わたしの後ろには白っぽいジャケットのおばあさん(Dさん)わたしをAとします。
 始め C→B→◯➡️前方
    D→A→男➡️前方
 そのうちCさんが用事があったらしく窓口近くまで詰めて来ました。Dさんはトイレに行きました。そして並びがずれました。
      C→B→➡️
                A→男→➡️
そしてDさんが帰って来た時、Cさんは、
「ここ、ここ、ここにおいで」と、わたしの前に手招きしたのです。
      C →B→➡️
    A →D→男→➡️

 え? 割り込んだ?
 一人ぐらい順番が違っても問題はなかったのですが、堂々と割り込むって…
 わたしはにこやかに、 
「一人ぐらい大してかわらんから、譲ってもいいんですけど、本当はここじゃないですよね?」
D え?違っとった?すみません
C これでええんよ。2列に並ばないかん言わ れたんじゃけん。この人わたしの隣じゃけ ん。
A 始めわたしの後ろだったでしょ?なぜか標準語で言うわたし。
D すみません、誰の後ろか覚えてなかったん で。と、後ろに下がる。
C 初めからDさんはわたしの横じゃったろ?
   じゃけん、ここでよかろ?
と、わたしの前を指す。
A いやいや、
 わたしは前を指して、
 わたしはこちらのBさんと並んでたんです けど。
C ほじゃけど、わたしの横がDさんじゃけ ん。
押されて前に行っていたBさんが振り向いていいました。
この人(A)は初めはわたしの隣だったですよ。一緒に入って来て一緒に並んだんだから。
A ね、あなたがBさんの後ろなんだからBさん の横の、わたしの後ろが、お連れのDさん でしょ?
D さんはすっかり納得したみたいです。
C さんは取り敢えず何も言わなくなりましたが

 ああ〜 これだけの言葉を駆使して、これだけの時間をかけなければわかってもらえないとは。
 並び順だからまずは縦に視点をおいて考えるべきなのに、彼女は係の人に言われた横にだけ視点を置くものだからこうした間違いをするのだなあ。
 思考の根拠が始めっからズレているって怖いものです。真実がねじれてきます。

 これだけでは話は終わらなくて、
C あんたがトイレに行くけんよ。わたしが席 についてからでいいって言ったろ?

先にトイレに行くって(こちらに)言うといたらよかったね。

 そこが問題か? 連れを責めたらいかん。

わたし : トイレに行くってわかってましたよ。後ろで話してるの聞こえましたから。
 トドメの一言。 
ここまで言うつもりはなかったのに。

D すみません。
A いやいや、いいんですよ。

あなたはすぐ謝ってくれたからいいの。一人ぐらい順番違ってもいいと思ってたんだから。Cさんがごちゃごちゃ言うからわたしも言い返しただけよ。と、これは声には出しませんでした。

Cさんも流石に何も言わなくなりましたが、

 わたしも歳とったけん。わたしみたいな年寄りはここへは来とらんじやろ。

 今度は歳のせいにするのか…

 わたしは黙って聞いていました。本当に居るんだねぇ、こういう人。別世界のことかと思ってました。

もっと歳をとってもこんなふうにならないよう、今から気をつけて暮らそう、そう思ったのでした。 ー備忘と自戒を兼ねてー

 つまらないぼやきを最後まで読んでくださってありがとうございました。

 

 








コメント (9)
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