正月明けに義妹から電話があって、不要な蘭があるから取りに来てとのこと。
行ってみると
5本立ての立派なコチョウランな花が、
全部落ちてしまっていました。お正月の間、暖房を切った事務所に置いていたんだそうです。
拾ってお盆にうかべました。こんなにたくさん。
去年は冷蔵庫に入れていて無事だったそうです。ーふうん、室内なのに冷蔵庫より寒いのかあー、ちょっとピント外れの感心。
去年は冷蔵庫に入れていて無事だったそうです。ーふうん、室内なのに冷蔵庫より寒いのかあー、ちょっとピント外れの感心。
でも、冷蔵庫にも別の問題があるそうなのです。
うちには花の咲かないコチョウランがなん株かありますが、いつも冬の置き場に悩みます。寒いー多分5度以下ーと確実に凍みてしまいます。さあ、このコチョウランは生き延びることができるでしようか。
ところで、わざわざ義妹が電話をくれた訳は…
昨年の暮れ、たくさんのコチョウランが屋外に廃棄されていて、殆どが凍みていました。かわいそうに、もう少し早かったら、うちのハウスに入れられたのに。折り重なって下に埋もれていた2株は、何とか助かるかと思い、うちに連れて帰りました。その時に、うちだったら命だけは助かるかもしれないから捨てる前に連絡して、と頼んでいたのです。
昨年の暮れ、たくさんのコチョウランが屋外に廃棄されていて、殆どが凍みていました。かわいそうに、もう少し早かったら、うちのハウスに入れられたのに。折り重なって下に埋もれていた2株は、何とか助かるかと思い、うちに連れて帰りました。その時に、うちだったら命だけは助かるかもしれないから捨てる前に連絡して、と頼んでいたのです。
うまく回復させる自信などありません。わたしにとってはなかなか気難しいお姫様。ただ、枯れ死はせず2、3年延命できるだけなのですが。
きれいな花を咲かせるために、蝶よ花よと大切に育てられ、いったん売られれば運命は逆転します。大半は花が終わればそれまでの、消耗品なのです。植物の中でも特に過酷な運命のこの花を放っては置けない気がして、ついつい拾ってしまいます。
いったんは加温設備のあるハウスに入れたのですがー
ご存知のように燃料価格の高騰で今年は設定温度をかなり下げないといけなくなりそうです。おまけに、ハウスの結露がついただけで葉がしもやけのようになります。そうならないようにするのもなかなか難しいので
今年は、わたしの部屋に入れてみました。私の部屋は南向きで昼間は暖かく、最低温度は7度よりは下がったことがありません。というわけで私の枕元はコチョウランだらけ。
その間、ハウスで異変が起こりました。毎日最高最低温度計を見るのですが、おかしいことに0度とか1度とかにしか温度が上がらないのです。設定は5度にしているのにおかしい・・・ 調べてみると、送風はできているのですが冷たい風が送られています。つまり、火が燃えてないのです。ホースがねじれて灯油が回ってこないんだろうか。落ち葉に埋もれたホースを引っ張り出し、ねじれないように伸ばしてもだめでした。
夫が、燃料タンクが空だということに気づいて、あわてて配達してもらいました。やれやれと思ったのもつかの間、ハウス内がやたらと油臭いのに気づいてまた調べたところ、ホースが朽ちて3か所も油漏れをしていたのです。そりゃあ、タンクが空にもなるはずです。例年3月くらいまで持つのが1月初めには空になったのですから、相当ひどい油漏れだったようです。
コチョウランは私の部屋にいて無事でした。他の植物は耐寒性があったり、植えてから何年もたっていたりして、何とか寒さに耐えたと思ったのですが、少しして
あ~あ~ 上の方が枯れ始めました。
もとはきれいだったブーゲンビリア
松山市だったら屋外でそだつハイビスカスも
ゴムの木も
もともと軒下でも枯れないシンビジュームなどは無事でした。
よかったあ、コチョウランを入れていたら全滅でした。しかし部屋に入れて毎日眺めているとまたまた心配になってきました。葉っぱがだんだん変色してきたのです。最低温度はクリアーしても、日中の温度が低いのとやはり弱ってくるのではないだろうか?
もう少し暖かい部屋に移そうと思いました。暖房のある部屋はよくないというけれど、リビングに持ってきました。するとますます葉っぱが弱ってきたような気がして・・・
結局例年通りハウスに戻したのです。
根元の黄色くなっているところが心配。
それでも日中20度以上になる方がダメージが少ないと思います。
こうして何か所も転々とした挙句、やっと落ち着けると思ったのもつかの間、新たな災難がコチョウランを襲いました。
わたしは枯れかけた木々を少しずつ整理していたのですが、ある日突然、夫がすべての木の茂った枝をぜ~んぶ切ってしまったのです。私の留守中に。
ランのためにわざとジャングル状態に茂らせていた場所も、たくさん実をつけだしたジャボチカバの大きな幹も。ブーゲンビリアは根元からバッサリ。見渡したところジャングルは日陰のないサバンナになってしまいました。
ハウスの中に入ってそれを見たとき、怒りと絶望で、書きかけたこの記事も書く気になれず気が付いたら5日も過ぎていたというわけです。
このあたりのいきさつは詳しくは書きません。いつか書けるときが来るかしら。しかし、いつまでも落ち込んでいても自分が損をするだけ。とりあえずコチョウランを強い日差しから守らなければ。急遽寒冷紗をかぶせておきました。