今頃ー今頃になってなんですが、ラベンダーをもらってきましたので植えるところをプチ開拓しました。
生い茂っていたヤブラン(これがいたるところではびこっています)を根っこごと鎌で刈り取りました。ヤブランて意外と根の張り方が広く浅くなので、鎌を地面に差し込んで魚を三枚におろすように平らに動かしていくと、一株ずつ掘り起こすよりも楽だったです。
そのヤブランの中で見つけたもの
枯葉にしがみついたイセリアカイガラムシ。どこが頭で、どれが足で、ってさっぱりわからない。けど形は面白いです。
無理やりひっくり返してみました。綿のようなものでくっついていました。
右下のが上向き、その隣が下向き。
どう見ても虫には見えません。ぐにゅっと曲がったひものようなのが足なのかな? いや、足はないのか。
枯葉にくっついてどうやって栄養を取るんだろう。そもそもこれは生きているのか、すでに死んでいるのか。細い茎でつついてみましたが動く様子は見られませんでした。
近くにナンテンの木があって、ここに大繁殖しています。ここからやってきたのかもしれませんが、移動手段は? わからないことだらけの虫です。
ナンテンの木
これは生きた木ですから、しっかりと樹液を吸っているはず。
大繁殖しています。
この茶色のが幼虫なのかなあ。見るたびに増えて、いっそ枝を切り取ってしまおうと思ったのですが、お正月早々先を切ってしまうのも・・・と思いそのままにしていました。けど、やっぱり切っちゃおう、カイガラムシには薬があまりきかないそうで、こそげ落とすのが一番だそうです。そうすると赤い汁が出てくるので、それが嫌なんです。
カイガラムシって、柑橘の葉でもよく見ます。
カイガラムシって、柑橘の葉でもよく見ます。
これ、よその畑ですが、大きな実がなっています。
イセリアカイガラムシがいました。
別の葉に、カビが生えたように
イセリアカイガラムシに比べると5分の一よりもっと小さくて(米粒の半分くらい?)、葉っぱが痛んでいるのがわかります。
ヤノネカイガラムシの雄の繭かなあ。ミカンの大敵です。実にゴマ粒のようなのがくっついていたらそれはヤノネカイガラムシとわかるのですが、この段階ではなんとも・・・コナカイガラムシなんていうのもいるそうですから。
それからハウスの中のパッションフルーツ。先日紹介したヤママユガの卵に似ていますが、別物です。
これはひどすぎて、ほとんど根元のほうから切り捨てました。あまりにも込み合っていてよくわからないのですが、ツノロウムシ? 大きくなるとお饅頭みたいに見えるやつ。
カイガラムシの排泄物には糖分があって、それを餌にするスス病菌がつくそうですが、パッションフルーツも例外ではなく、その辺一帯が黒く汚れていました。パッションフルーツ自体は春になったら新しい芽が出てくると思います。今度は早め早めに落とそうとは思いますが、うう~、やっぱり嫌な作業です。赤い汁を見ると、自分が傷害罪を犯しているような気になってきます。ちなみに赤い汁を染料として使う種類もあるようで、コチニール色素がそれです。わたしコチニールで染めたスカーフを持っていますが、とてもきれいなピンクです。
こちらは柿の木で見つけたカイガラムシ。これは体が硬いです。トラオはこういうぶつぶつの集団を見ると鳥肌がたつそうでー
こちらは柿の木で見つけたカイガラムシ。これは体が硬いです。トラオはこういうぶつぶつの集団を見ると鳥肌がたつそうでー
ルビーロウカイガラムシというのかな。
体は硬いので、白い虫に比べると少しは触りやすい。
カイガラムシのなんとまあ種類の多いこと。そしてその辺の雑草にはあまりつかず、柑橘などおいしい樹木に繁殖して木を痛めるのですね。困った虫です。
細部まで見て分類したら、名前が間違っているかもしれません。遠慮なくご指摘くださいませ。