あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

ヤマモモの思い出

2021-07-11 23:14:56 | 植物
 6月の終わり頃あちこちで見られた赤い実。
 
 
 

 だれも採ったりしないのでしょうね、落ちて腐っていくだけのように見えました。
 食べるとちょっと油っぽい匂いがします。そしてまだ赤い実はとても酸っぱいです。種も大きくて、あまり食べるところがないです
 
 あちこち歩き回ってわかったことですが、公園には必ずと言っていいほどありました。これは駐車場。
 
 
 
 街路樹として植えられているところもあって、もう20年くらい前、薄暗い車道のはしっこにしゃがみ込んで、実を拾っている人がいてひやっとしたことがあります。あのころは実を活用する人がいたんですよね。かくいう私も、別の公園の駐車場で折り重なって落ちている実をざっと集めて持って帰ったことがあります。
 何をしたかって?
 
 多分これだったと思うのですが
 
 


 
 
 ヤマモモ染めです。染めた直後はもう少し紫がはっきりしていたと思うけど、染めただけで使いもしない間に色あせました。
 
 そのほかヤマモモ酒もきれいな色のお酒ができるようですね。今では、これが食べられることさえ知らない人が多いのではないでしょうか。
 
 ヤマモモの実って花瓶に生けるだけでとってもかわいいと思います。

 
 葉っぱに囲まれてかたまっている実がブーケみたい。

 
 このくらいの色合いがちょうどいいのだけど、食べるにはもっと赤黒くならなくては。

 
 
 このヤマモモが、母は大好きでした。母の好物は「どうしてこれが?」と思うものばかりなのですがーたとえばシイの実とかー 母の晩年はおつきあいでいろいろなところに採集に行ったものです。育ち盛りを戦時中に過ごした母は食べられる野山の実は何でもおいしかったのではないかと思います。
 なくなる数年前にけっこうなお値段で苗木を買って、山の畑に植えました。3年待ってやっと実をつけだした頃、心ない人に理由もなく切られてしまい、その落胆ぶりは大きかったです。その後家の近くに植えたヤマモモに実がつかないうちになくなってしまいました。
 
 そのヤマモモの木が、塩が森にたくさんあるのを知ったのは今年になってからです。桜の名所で、車で上まで行ける山なので、春には何度も母を連れて行ったことがあったのに・・・・
 
 




 馬の背と呼ばれる休憩所には特に大きな木があ
って




 
 下はヤマモモだらけでした。
 
 あの頃、ここにあることを知って連れてきたら、どんなにか母が喜んだことでしょう。 
コメント (2)
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