夕方になるとポチから矢のような催促があって、よほどでない限り散歩しなければならなくなりました。(すでに1回目の散歩を夫と済ましています)
途中、トラオが「セミロード」と名付けた果樹園の道。通りかかると一斉に飛び立つのでトラオはびびりまくり。ポチは喜んでジャンプして捕まえようとします。なかなか楽しい道なのですが、ついにトラオが散歩に付き合ってくれなくなりました。
こうなると逆にわたしはセミロードを楽しんで道草を食うばかり。ポチもそのあたりの匂いをかぎ回っておとなしくしています。
樹皮と同化したニイニイゼミ。わかりますか?
ニイニイゼミは梅雨明けを告げるように鳴き出すセミ。それが夏休み近くになるとアブラゼミが多くなり、夏休み中盤はクマゼミ、終わり方にヒグラシ、と少しずつ出現の時期がずれています。
去年は南方系のクマゼミがものすごく多くて、いよいよ温暖化が進んでいるのか、と思ったのですが、今年は今の時期、断然アブラゼミが多いです。現れ方としては順当にように思います。
ちょっと珍しい角度から
画像が粗いですがトリミングしてみました。
こんなふうに口元が分かる位置から撮るのって初めてです。
近くには抜け殻
アブラゼミ
ニイニイゼミはキーゥイの樹に多かったのですが、アブラゼミは断然イチジクに多いです。
ここに写っているのは3匹
もうちょっと上にもう1匹
見えるだけで4匹が1本の木にいました。
ところで、先日、玄関でおかしな鳴き声が聞こえました。鳥のような、耳障りな雑音のような。リビングの戸をそっと開けて玄関を見てみましたら、2羽のスズメがぱっと飛び立ちました。
なんだ。だけどどうしてあんなに騒いでいたんだろう。
戸の隙間に何か見えます。
今度は外に回って見てみました。すると
なに、これ。
アブラゼミが戸の隙間から出られなくなっていたのです。雑音に聞こえたのはセミの鳴き声でしたか。
そして戸にしがみついていたのは
セミの抜け殻でした。想像するに、夕べ玄関の戸で羽化したセミがスズメたちに見つかって、スズメたちは獲物を独り占めしようと争っていた・・・・ように思われます。
この間スズメが、小さな蛾を追いかけているのは見ましたが、結構大きなものも狙うんですねえ。珍しいところを見ました。
狭い隙間からそっと助け出しました。すぐには飛び立とうとしませんでしたが、いつの間にかいなくなっていました。
そして今日、初めてヒグラシの鳴き声を聞きました。草むらからはコオロギの声。猛暑が続いていますが、生き物は正直です。秋は近づいているようです。