ひょんなことから孫たちの登山に付き合うことになり、石鎚山に登りました。標高1982メートル、西日本の最高峰であり、霊峰として信仰されている山でもあります。
朝の8時半 スカイラインの終点、土小屋の駐車場はほぼ埋まっていました。登山客はここから徒歩で頂上を目指します。
すばらしいお天気で、遠くには瓶が森が見えました。
この歳になって石鎚に上るなんて、
年寄りの冷や水氷水。
怪我でもしたら、熱中症にでもなったら・・・だから、土小屋近辺を散策してみんなが降りてくるのを待つ予定でした。
しかし・・・
「そうは言っても、もうちょっと、もうちょっと、と思っているうちに頂上まで行ってしまうんじゃないですか。」
トラオパパは予言しました。
孫たちが出発したあと、石鎚神社の土小屋遙拝所にお参りして、参拝用の杖をお借りして、せっかくだからちょっとくらいは歩きましょう。
登り始めは緩やかな登り坂。
いつの間にか0.6㎞歩きました。
クマザサの茂った道を歩きます。
ヒヨドリバナ
この花があるということは?
ここへ来るまでに車の前を横切った蝶がいて、それが淡いブルーの羽だったような?
前方で女性がひとり興奮気味にカメラを構えていました。
やはり、
いたのはアサギマダラでした。
初めて実物を見ました。ふたりして夢中で写真を撮りました。全然知らない人だったけどいろいろお話しながら。だけどアサギマダラはこんなものじゃなかったのです。
アサギマダラと分かれてからもほんとに気持ちのいい道が続きました。
しばらく行くと、新しく整備し直したらしい木道になりました。
うっかり杖が溝にはまったら、杖に引かれて転んでしまうかもしれない。ここは用心して、杖をつかずに歩こう。
登山前に決めていたこと1
とにかく足を痛めないこと、これは昔、トラオの川流れに付き合ったとき、インストラクターに教えてもらったことです。足を怪我したら自力では移動出来ません。だからわたし、足元だけはトレッキングシューズを履いてきました。これが正解。日頃の運動不足にもかかわらず、あまり疲れを感じません。
景色に引かれてまだまだ歩いて行くと、ふたたびアサギマダラ
ここでまた、たっぷりと時間を取りました。そしてチョウを巡ってお母さんと男の子二人で登ってきたグループとお話しました。
なおも木道は続いています。
いかん、ぜーぜーしてきた。
登山前に決めていたこと2
心拍数が上がりすぎるような歩き方はしない。のんびりゆっくり楽々と歩くこと。
シシウドの花やきれいな苔(ウマスギゴケ?)を撮るために立ち止まり、後から来た人に先に行ってもらうために立ち止まり、降りてくる人を避けるために立ち止まりして、動悸を収めては歩き、収めては歩きしました。
途中、沢の崩れた場所がありました。道が石畳のようになって
なにやらわからないチョウ。こちらはすばしっこくて、ようやく撮れた一枚です。
いつの間にか1,6㎞も登ってしまいました。どうやらトラオパパの予言は当たっていたようです。
ー続くー