あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

茗荷(みょうが)の花

2007-07-28 22:21:42 | 植物
 テレビで見た料理を作るために、庭にミョウガを採りに行きました。わたしたちが口にするミョウガは、実はたくさんのつぼみを何重にも包んだ苞の部分です。ここからクリームがかった白い花が次々と咲きます。葉は50㎝ぐらいの茎に茂っていて、葉っぱでうすぐらい地面に半分くらい顔を出しています。けっこう目立ちにくい姿です。
 わたしは子どもの頃ミョウガの花を探すのが好きで、夏の間ミョウガの葉っぱの元に首をつっこんでいました。母はそれをナスといっしょに煮ていました。くせのないナスが不思議な匂いになりました。きらいではありませんが、子ども向きの匂いでなかったことは確かです。もう一つ、ミョウガの葉っぱに包んだおまんじゅうもよく作ってくれました。米粉をこねてあんこをくるんだまんじゅうですが、それをミョウガの葉っぱで包んで蒸すと、これも何とも表現しがたい不思議な匂い。子供心にあまりおいしい匂いだとは思わなかったのですが、あんこはおいしいので喜んで食べていました。
 ところで、ミョウガの花はなんのために咲くのでしょう。普通花は枯れると実がなり種を作って子孫を増やします。ミョウガは主に地下茎で増えていくようです。花が枯れても種らしきものは見あたりません。第一、こんな薄暗いところでどうやって受粉するのか。チョウやハチはこんな所まで飛んできません。風もあたりません。つまり、虫や風によって受粉はできそうもないのです。だったら受粉は何によってするのか。受粉できなかったら種がないのも当然で、ならばミョウガは何のために花を咲かすのか。種のない植物はあり得ないので、わたしが種を知らないだけなのでしょうか。匂い以上に不思議です。
 ともあれ、今のわたしはミョウガが大好きです。きざんで冷や奴にのせたり、冷やしそうめんの薬味にしたり、ナスの即席漬けに入れたり。天ぷらにしたりもします。でも我が家のミョウガは植えて2,3年しかたってないので、花もせいぜい4,5個。需要に追いつきません。
コメント (2)
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