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もう少し民主党を育ててみよう

 いよいよ衆議院が解散になるようだ。野田さんもさすがに「近いうち」といったのだから、なんとか先送りも、そろそろ限界だろう。
 各種世論調査などを見れば、自民党が民主党を支持率で上回っている。自民党としては、一刻も早く解散総選挙して、政権を奪回したいのだろう。
 第3極の結集ということで、石原慎太郎やら橋下徹らが、なにやら蠢いているが、しょせんは右に傾いた保守であることに変わりはない。ここは、ひとつ、革新政党の奮起を望む。このままでは日本は右へ右へ、戦前の日本へと回帰してしまう。右に傾きかけている船を立て直すには、左に重りをつけなければならない。革新政党には政権を取ってもらいたいとは思わないが、左側に重りは必要である。もちろん左に傾きすぎるのも問題だが。
第3極として本当に必要なのは、石原一味や橋下一味ではなく、共産党や社民党の革新政党である。特に社民党の復活を望む。かって、日本社会党のころは、自民党と55年体制を構築していた、日本の政治の片方の翼であった。いまはもう見る影もない。党首も福島瑞穂さん以外なり手がないと見える。人材難だろう。もはや絶滅危惧種である。絶滅させてはいけないと思う。
 世論調査の結果を見ると、国民は民主党に政権を任せたが、期待したほどではなかった、失望したということだろう。しかし、民主党は政権を担って3年。自民党は55年も政権を担当してきた。もう少しだけ民主党に任せてもいいのではないかと思う。まだ3年しか与党をやっていないわけだ。国民としては、ダメならすぐ引っ込めるではなく、育てるという意識で民主党を見てもいいのではないか。
 諸般の情況を見れば、政権を育てるなんて悠長なことはやってられん。確かにそうだ。そのあたりは、自民党が自分の党のことはひとまず置いて、国益最優先ということで、民主党のいたらぬところは、フォローしてやればいい。そして、もう何年か民主党に任せてみて、それでもだめなら政権交代しても遅くはないと思うのだが。もう少し民主党を育ててみようではないか。3年の育成期間ではさすがに短い。もう少し育てて、それでダメならまた自民党に任せればいいだろう。
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