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JR 新長田

 
 16年前、このあたり一帯は焼け野原となった。阪神大震災のおり神戸市長田区は、大きな火災が発生した。今はご覧のようにすっかりきれいになった。見た目には復興が成ったようにだ。しかし、本当に、このあたりは復興は完成したのであろうか。
 疑問だ。平日の昼間、震災後に建てられた「再開発ビル」の地下や上の階をのぞいてご覧になるがいい。びっくりするほど人出が少ない。
 火災で大きな更地がたくさんできた。あとどうする。どう復興する。神戸市が行ったこと。「再開発ビル」を建ててきれいなお店に出店してもらい、会社のオフィスにも入ってもらって、このへん一帯を神戸市の西の副都心としようというもの。実にありきたりの発送だ。駅前の再発。高層ビルを建てて、商業施設を誘致しよう。こんなことはどこの都市でもやっている。こんな駅前広場はどこにでもあるだろう。神戸市ならでは復興プランはできなかったのか。このあたりのことは、東日本大震災からの復興計画にも参考にしてほしい。誤解しないで欲しいのだが、震災前より良くしようとは思わないで欲しい。震災前と同じにした方がいい。神戸市はこの新長田駅前を、震災前より良くしようと思ったのだろう。正直、その目論みは失敗だといっていい。震災前の長田の方が良かったのではないか。
 この駅から歩いて5分。大丸があるビルの西隣に若松公園がある。そこに鉄人28号が鎮座している。 この鉄人28号は神戸の守護神ともなりうる存在だ。この鉄人は、地元商店街などが作ったNPO法人KOBE鉄人PROJECTが造った。神戸市出身の漫画家横山光輝に着想を得たもので、鉄人と同じく横山氏の漫画「三国志」も長田の街の彩りとしている。この新長田を終着駅とする神戸市営地下鉄海岸線には、鉄人28号や三国志にちなむ電車や駅の壁画を目にすることができる。
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白土三平で電車を乗り過ごす

 小生は、イラチではあるが、ソコツでもないしウカツでもない。さすがにトシのせいで、最近は少々ド忘れはするようになったが。落し物や忘れ物はあまりしない。いままで財布や定期券を落としたこともないし、雨傘を忘れたことも記憶にない。
 うっかり電車を乗り過ごすことも、あまりない。酔っぱらって乗り過ごすことはある。以前、梅田で飲んでいて、酔っぱらって乗り過ごし、ハッと気がつくと三宮、あわてて乗り直したら、次に気がついたら米原だった。神戸まで行く電車はない。米原の駅で一晩過ごしたことがあった。
 素面での乗り過ごしはあまりない。ところが、今朝、乗り過ごしてしまった。神戸駅で地下鉄海岸線に乗り換えるのだが、ハッと気がつくと須磨海浜公園だった。あわてて新長田まで戻って地下鉄に乗った。だいぶん余裕を持って早く家を出ているので、遅刻はしなかったが。
 なぜ、電車を乗り過ごしたか。読んでいた本が面白かったから。以前も、読んでいる小説に夢中になって乗り過ごしたことがあった。あの時はテッド・チャンだったが、今回は白土三平だ。忍者武芸帳を読んでいたら、神戸で降りるのを忘れていた。おそるべし白土三平。
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