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忍者武芸帳 影丸伝

 
  白土三平                     小学館

 子供ころ読んだ。ものすごく久しぶりに読む。かすかに記憶に残っている。その残ったかすかな記憶は、面白かったという記憶だ。何がどう面白かったのかは忘れている。
 大人になって、このたび読んだわけだが、ものすごく面白かった。電車で読んでいて降りるのを忘れたぐらいだ。まず、絵が良い。後年の白土漫画の絵、日本画のような精密な絵ではない、荒っぽい絵である。この荒っぽい絵が異様な迫力を生み出している。ストーリーもいくつのもストーリーが有機的にからみあった、雄渾なストーリーである。
 時は戦国。物語の発端は単純な仇討ち。結城重太郎は父の仇坂上主膳を狙う。主膳は城主の父を殺し城を乗っ取った。新城主主膳の圧政に耐えかねて領民が一揆を起こし、城は焼け落ちる。領民を指導したのは陰の流れの忍者影丸。
 この重太郎の仇討ち物語が、この壮大なドラマの一本の軸糸となる。そして、それを包括する巨大な流れが、織田信長という覇王と、自由を求める虐げられし民衆の戦い。影丸はゲバラのごとき革命家。神出鬼没。縦横無尽。変幻自在。機知機略。機動力抜群の馬借隊を率いて百姓たちの先頭に立ち、戦闘のプロたる武士をこてんぱんにやっつける。痛快である。武力を持っているが、自分ではなにも生産しない武士階級を、武力はないが生産にたずさわる労働者たる百姓たちが撃破し、百姓の自治区を作る。本作は革命の書である。歴史がどうなるかはご承知の通り。影丸もゲバラと同じ運命をたどるのか。
 この信長VS影丸率いる革命軍の戦いに、謎の剣客、怪僧、美女、超人、実在の人物、架空の人物が入り乱れて、歴史絵巻を展開する。
 黒澤明が実写で映画化していたのなら、素晴らしいものになっていただろう。
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まゆみのチャチャチャ

おもちゃのチャチャチャのメロディで

♪まゆみのチャチャチャ
まゆみのチャチャチャ
チャチャチャ
まゆみのチャチャチャ
塁にうろうろランナーが
みんなタイムリー待っている時
バッター、内野ゴロ打ってしまって
ダブルプレーだチャチャチャ

まゆみのチャチャチャ
まゆみのチャチャチャ
チャチャチャ
まゆみのチャチャチャ


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