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トイ・ストーリー3


監督 リー・アンクリッチ
出演(声) トム・ハンクス、ティム・アレン、ジョーン・キューザック

 アメリカの映画だ。アメリカ人の美点を全面的に強調した映画だ。何があっても仲間を信じる。絶対あきらめない。チームで行動する。自分の力に絶対的な信頼を寄せている。
 ウッディたちおもちゃの持ち主アンディは、大学生になって家を出る。ウッディだけは連れ行き、他のおもちゃは屋根裏部屋へ保管するつもりでいた。ところがバズたち他のおもちゃは手違いで捨てられた。からくもゴミ収集車から逃げ出した彼らは、アンディに捨てられたと思って、保育園に行く。
 そして保育園に、ウッディもやってきてみんなに呼びかける「アンディのもとへ帰ろうよ」
 みんなは保育園を離れようとしない。親切なリーダーの熊のロッツォがいる。子供たちが遊んでくれる。ところが・・・。
「ポセイドン・アドベンチャー」というアーウィン・アレンの傑作パニック映画があった。転覆した船から逃れる話だが、最初は生き残った乗客たちは、船の上部(転覆して一番下になった)に逃れようとする。ところが一人の神父が船底(一番上)へ行こうという。最初は疑っていた乗客たちも、強烈なリーダーシップを発揮する神父について行く。
 このトイ・ストーリー3も、ウッディという強力なリーダーに導かれて、おもちゃたちは保育園を脱走する。
 ウッディはこの映画の主人公。だからこの映画のテーマを具現化するキャラだ。アンディを信じる。毛ほども疑わない。絶対にあきらめない。仲間を見捨てない。みんなで行くんだ。前進あるのみ。わあ、アメリカだ。この映画は傑作である。しかし、ウッディはアンディのもとに戻るという目標に向かって進むからいいが、現実のアメリカはどうか。特にブッシュ時代のアメリカ。アメリカは善だ。だからテロとの戦いを遂行しなければいけない。みんなで戦う。信じて疑わない。あきらめない。前進あるのみ。
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