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グッド・ウィル・ハンティング


監督 ガス・ヴァン・サント
出演 マット・デイモン、ロビン・ウィリアムス、ベン・アフレック、ステラ・スカルスガルド、ミニー・ドライバー

 青年ウィルは孤児として育ち、トラウマを抱えて育った。暴力事件を何度も起こし鑑別所に入れられたこともたびたび。仕事は大学の清掃員のアルバイト。
 名門マサチューセッツ工科大学の数学教授ランボーは40歳の時にフィールズ賞を受賞した優秀な数学者。彼は大学の廊下に数学の難問を掲示して、われと思わん者はこれを解け、と学生たちに提示。だれもできない。ある日、正解が黒板に書いてあった。ランボーは講義の時に学生たちに聞くが誰もいない。
 正解者はウィルだった。ランボーはウィルを研究室に呼び、世話を焼こうとするが、ウィルはフィールズ賞数学者のランボーを子供あつかいするほどの天才的頭脳の持ち主。手におえないランボーは友人の精神科医ショーンにウィルを託してカウンセリングを依頼する。
 ナイーブで傷つきやすく、粗暴で心を閉ざしている。これだけならただの不良少年だが、ウィルは天才的な頭脳を持っている。それが本人にとって幸か不幸か。彼は天才がゆえに孤独。友だちはいる。しかも親友といえる友だちが。彼女もいる。しかし、友だちには本心を見せない。彼女には「愛してない」とまでいってしまう。そんな彼が心を開いたのがショーンだった。
 ウィルのマット・デイモンとショーンのロビン・ウィリアムスのこの間のやりとりが見事であった。ウィルは青年、少年といってもいいかも知れない。ショーンは大人。妻に先立たれた中年男。この二人が立場こそ違えど、心にトラウマを抱えあう者どうし判りあう。
 数学者ランボーのステラ・スカルスガルドも面白い役だった。天才的な青年を発見した。最初は共同研究者とするつもりだったのだろう。ところが自分とはケタ違いの怪物。最後は天才の発見者という地位で落ち着く。天才を見つけた。喜び→羨望→嫉妬→天才は自分の手を離れた。このランボーの変遷が面白い。親友チャッキーのベン・アフレックも良かった。理想の親友といえるだろう。
 みんな良かったが一つだけ難点が。彼女スカイラーのミニー・ドライバー。
もう少し頭よさそうで可憐な女優さんはいなかったのか。とてもエリート学生には見えなかった。はすっぱな感じ。根性悪そう。

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