昨日は坐禅道場の忘年会でした。
道場としては相当な労力を使って新規の入門者を募ってきているわけですが、なかなかすんなりいく話しではありません。
ということで、ぼくのような人間が若手と言われるような忘年会なわけです。
それはそれで楽しいです。
虚栄が付け入る隙がないからです。
皆それぞれ禅の道を歩んでいるわけですから、媚びへつらいが一切通用しません。
後に残るのは、面白いか、面白くないかという、ある意味峻厳な反応です。
そいれでこそ、禅道場の忘年会だとは思います。
で、奇しくも、昨日は皆既月食の日でもありました。
天気予報では曇りということで期待もしていなかったのですが、どういうわけか雲が切れて、月が地球の影に半分隠れて、
すっかりその姿を暗いオレンジ色に染まる姿を見ることが出来ました。
天文学とかなんとかを知らない昔の人たちが観たなら、さぞかし驚いた光景だと思います。
何の意味を知ることもなく、月がその光を欠き続け、終いにはぼうっとした生気のない赤銅色の月になる。
意味が分かりませんよね。
なにかの天の啓示だと思う方がまだしも自然の思考だと思います。
なんにせよ、しっかりと皆既月食というものを観ました。
月から観れば、その状況は皆既日食なわけです。
太陽と地球と月。
相互に自転する月が、いついかなる時も同じ面しか地球に向けないといういうことが、どれほど奇蹟的な確率なのか。
月は人工的に作られたものだ。
月は人を狼男にする。
色々あります。
すべての存在には意味があると思います。
数十年に一度、月が暗いオレンジ色になる意味を探るのも面白いかもしれません。