風に吹かれすぎて

今日はどんな風が吹いているのでしょうか

夏の終わり

2011年08月26日 | 雑感

夏の終わりの雨が全国的に降っています。
娘と何回か海に行ったのがぼくの今年の夏の思い出です。
そのこと自体は半日足らずのほんとにちっぽけな行動なんですが、ぼくの中では大きな宝です。
娘の記憶の中にもちっぽけな宝として残ってくれれば言うことはありません。

先週もこれで最後と娘と海に行きました。
少しクラゲが出始めていて、ぞれでもめげずに散々泳いで帰ろうとしました。
で、二人でシャワーも浴びて、いざ帰ろうとしたら車の鍵がありません。
というか、すべての鍵をまとめた束がありません。

鍵の束をぼくの水泳パンツのポケットに入れてそのまま泳いでしまったのでしょう。
炎天下の駐車場、どうしたものかと途方に暮れます。
幸いなことに、車の窓を少し開けていたので、そこから腕を差し込んでドアのロックを外します。
とたんに防犯のためのクラクションがひととき鳴り響きます。
とりあえず、娘を着替えさせます。
あいにく、かき氷や焼きそばを売っている売店がどういうわけか閉まっています。
もちろん娘はことの重大さを知りません。

とりあえず、嫁に電話をして娘を迎えに来るように伝えます。
それから、JAFに電話して状況を伝えます。
とにかく自分の駐車場か、懇意の自動車整備工場までレッカー移動してくれと頼みました。
風が通るようにドアを開けっ放しにして、娘に車の中で待機するように何度も念を押します。
それから、荷物を置いていた砂浜に戻って辺りを入念に探しますが、鍵の束は見当たりません。
これは腹を括るしかないと諦めて車に戻ろうとすると、娘が案の定言いつけを守らず、海辺をこちらに向かって走ってきます。
その姿を見て、泣きそうになりました。
こんなクソ親でも、一心不乱に信じてくれている娘。
両手を拡げて抱き上げ、駐車場に向かいます。
こんな時でも幸いなことはあります。
先ほどまで閉まっていた売店がちょうど店を開く準備をしていました。

かき氷がすぐ作れるかと聞くとすぐ作れるとのことなので、娘にイチゴ氷を注文しました。
娘がかき氷を食べている間に、あれこれ頭を巡らします。
ぼくの車は面倒くさい車で、簡単に合鍵を作れるような車ではありません。
JAFの人も、簡単にレッカー移動できるわけではないようなことを言っていました。
この頃までは、車のことよりも、海に泳いだ後に娘を温泉に連れて行くという約束の方がぼくの頭の重要なファクターでした。

JAFのレッカー車が来ました、
駐車場ですから、前後に車が詰まっています。
とてもレッカー車で牽引できる状況ではありませんでした。
牽引するとしたら、駐車場が閉まった夕方以降しかないということで、レッカー車は帰りました。
ぼくは平静を装って、売店で娘に焼きそばを注文し、ぼくはビールを頼みました。
どうせ鍵がありませんから、運転することはないからです。
駐車場の管理人の人が来て、いろいろ心配してくれます。
水中メガネがあると聞くと、あるというのでそれを借りて娘と二人、海辺に戻ります。
30分ほどぼくは水中メガネをかけて娘と遊んだ辺りを探索しましたが、波が高くとても発見できる感じはしませんでした。
娘は言うこと聞いて、海には入らず波打つ際を行ったり来たりしていました。

流石に二人とも疲れて、売店に座り、ぼくはビールを飲み、彼女はフライドポテトを食べました。
そのうちに嫁が迎えに来て、とりあえず娘を帰すことが出来るという一安心でした。
ぼくも一緒に帰り、さてどうするかということであれこれ手を打ちました。
色々ありましたが、面倒くさいので以後の状況は割愛します。

だからなんだ、という話しではありません。
ぼくの目には、言いつけを守らず、浜辺を走ってくる娘の姿が焼き付いたという話しです。

夏の終わりにふさわしい永ちゃん2連発です。


ひき潮
http://www.youtube.com/watch?v=ecDiCXwUVsk


A DAY
http://www.youtube.com/watch?v=VoX2k3bS8AY&feature