あっという間に8月になりました。
中身がスカスカの一日であり、一週間であり、一ヶ月です。
ヒマでぼーっとしているわけでもないのですが、何かを積み重ねている感触も全くありません。
その場その場を凌いでいるだけのような気がします。
こういうあり方は、禅の方面から見ますと全く持ってけしからんのですが。
ぼくはちょっと早めの思春期を70年代に過ごしました。
ビートルズも辛うじて現役でしたし、映画も退廃的なものや破壊的なもので冒険心に溢れていました。
昭和の歌謡曲も、グループサウンズも、フォークソングも、アメリカンポップスも混在してました。
なんかいろいろなものが渦を巻いていました。
考えてみると、その頃はまだ戦後20数年で、戦争の記憶を持った人たちがたくさん現役だったわけです。
何かもの哀しい雰囲気が世間に漂っていたような気がします。
日本が豊かになった80年代から文化のレベルが急速に凋落していったような気がしています。
高みに挑戦することを止めたような気がします。
今日たまたま運転中に聞いたFMで、吉田拓郎と中島みゆきの「永遠の嘘をついてくれ」というライブ演奏を聴きました。
なんか久しぶりに70年代の熱を感じました。
動画がありましたので張ります。
http://www.youtube.com/watch?v=O9Bsp72aUbM
前回ここで紹介したCMや映画も70年代でした。
あんなCMは今の日本で絶対に作れないだろうと思います。
制作する側に誇りとパッションがありました。
ただお洒落な画像を作ろうと思って、お洒落な画像を並べたところでお洒落になるわけではありません。
その底に「本気さ」があって、本当のお洒落に仕上がります。
「本気さ」は真似できません。
真似できないからこその「本気」です。
制作する側であれ、演じる側であれ、そしてそれを観る側であれ、「本気さ」が問われます。
そういう時代が懐かしく思える今日この頃です。