風に吹かれすぎて

今日はどんな風が吹いているのでしょうか

タフでクール

2011年06月21日 | 雑感
神棚の榊の花が咲きました。
スズランの花みたいに小さく可憐な花が咲きました。
今日は梅雨に晴れ間、久しぶりの強烈な日差しです。
ベランダの植えたばかりのミニトマトの苗にたっぷりと日が当たっています。
店の玄関脇には水瓶を置き、お客さんに貰った金魚を3匹入れました。
朝一回餌をあげるのですが、水面にぱらぱら餌を撒くと、匂いをかぎつけるやいなや水面に急上昇し、
猛烈な勢いでむさぼり食います。
九州のここら辺りは安泰です。

先週いっぱいは毎日禅の接心でした。
その前の週はまでは、父親の葬式があったり、決算でてんてこ舞いしたり、友人が来たり、
その合間合間に畑に行ったりで、バタバタでした。
ラッキョウも漬けましたし、梅干しも仕込んでいます。
それから、娘の父親参観にも行きました。
飲みごとも接心中以外は毎日のようにありました。
少々疲れています。
というより、疲れが抜けません。
おそらく肝臓が疲れているのだと思います。
滝にはまだ行けていません。

今朝、夜中の2時頃に目が覚めてしまいましたので、本棚で目に付いたというか、目が会った本を読みました。
村上春樹の「羊をめぐる冒険」です。
20年以上も前に読んだ本でしょうか。
今読んでみてもとてもおもしろく感じました。
例によって、世俗と距離感を上手く持てない主人公と、意味ありげな特徴を持ったシニカルな女性と、
タフでクールな男たちが登場します。
この物語の進む時代背景と東京の風俗はぼくも辛うじて知っていますから、そういう意味でもおもしろく読めます。
村上春樹の文体の洒脱さから、チャンドラーやカポーティーやフィッツジェラルドなどからの影響を、
自他共に認め云々されていますが、ぼくはどちらかというと初期の頃からヘミングウェイやドストエフスキーの
創り上げた世界像の影響が強いと見ていました。
ただ、初期の頃には、本人がそれに比肩するだけの世界像を自分なりの手法で創り上げる覚悟と自信がなかったのだと思います。
最近の彼の小説(「1Q84」)は、彼なりの世界像を大胆に深め、拡げているように感じますが。
なんにせよ、読み始めたら止められなくなり、焼酎の水割りのお代わりを3回して、夜が白み初めて眠りにつきました。
あ、だから今ダルイのか(笑)

とにかくも、ぼくももうタフでクールな生き方に憧れる年ではなくなりました。
無口でへらっとした爺さんになれば、それでいいやと思っています。
世間を見てもイライラせず、余計なお世話もせず、話しかけられれば笑顔で応え、自転車で海を見に行く、
そんな爺さんになればいいです。
年頃になった娘がなんと思うか、などということは全く気にしない爺さんになりそうです。

今日も今からFMです。
なんでもネイルアートの店をしている人みたいです。
ネイルアートをしている人のゲストはこれで何人目でしょうか。
ネイルアートについてぼくが興味を向けることは、猫が野菜の作り方に興味を向けることに等しいです。