風に吹かれすぎて

今日はどんな風が吹いているのでしょうか

風景

2007年08月22日 | 雑感
さっき強烈な夕立が来ました。
爆弾でも落ちたかと思うような雷がなり、アーケードの屋根にバタバタと当たる雨の音が聞こえました。
近頃の雷は強烈なのが多いですね。

夜明け前に焼酎片手にベランダで空を見ていました。
だいぶ風が涼しくなったような感じです。
一筋の長い雲がまだ暗い空を横切るように浮かんでいます。
時間が経つにつれて、その灰色だった雲の色が、ピンクとオレンジの中間みたいな色になり、
更に日が昇ると金色になりました。
まるで金色のスマートな龍が空を渡っている感じです。
凄いなぁ~とひとしきり感心し、海のほうに目を転じますと、積乱雲が空高く盛り上がり、
色々な色彩が混じってド迫力で海を覆っていました。

色彩と光の祭典が、毎日こうして人知れず天空高いところで演じられています。

このような光や色彩の変化というのも何かのメッセージを発しているのかもしれません。
五感に対応する情報:色、音、味、匂い、手触り、その全てが豊かな情報を含んでいるはずです。
文字情報ばかりに過度に慣れ親しんだ現代人には、その情報を汲み取る能力が退化しているのかもしれません。
言葉にならない情報というのは嘘がありません。
五感の情報をフルに活用すれば、あるいは世界というのは丸分かりになるかもしれません。

夏も峠を越しました。
今年はずいぶんと変化の大きな峠でした。
なだらかな峠も、変化の激しい峠も、それぞれに流れ過ぎる風景を存分に楽しんで越せればいいです。
過去の経験則に縛られたり、あれやこれやで頭を悩ませたりしてますと、今この瞬間の風景が目に入りません。
どんな風景にも味わいがあり、学びがあり、摂理があります。
風景を味わうために生まれてきたといってもいいほどなのかもしれません。

もちろん心躍るきれいな風景ばかりではありません。
うんざりするような風景も風景です。
楽しんだもの勝ちという気がします。