鳥キチ日記

北海道・十勝で海鳥・海獣を中心に野生生物の調査や執筆、撮影、ガイド等を行っています。

クロジの学名

2005-03-09 10:05:22 | 鳥の学名
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この鳥は大学の研究室に届けられた交通事故死体です。 

スズメ目ホオジロ科クロジ Emberiza variabillis
Emberiza・・・ホオジロ属
variabillis・・・変化に富んだ、色彩では色変わりの、個体間では変化が多い、

分布・生息環境
 留鳥または漂鳥として本州中部以北の山地の林で繁殖し、本州南西部以南で越冬する。
北海道では少数が夏鳥として渡来する。本州では日本海側の山地に多い。

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特徴
 やや大型のホオジロ類。
雄成鳥夏羽
 ・・・全体が灰黒色で背や肩羽には黒色の縦班がある。
 ・・・黒っぽく、次列・三列風切の羽縁は褐色みがあり、その他は灰黒色。
 ・・・長めで褐色みを帯びる中央尾羽以外は黒褐色。外縁は灰黒色で、外側尾羽に白斑は無い。
 ・・・先端と上顎が黒っぽく、基部と下あごは肉色。
 ・・・肉色
雌成鳥夏羽
 全体がバフ色みを帯びた褐色。
 ・・・頭央線と眉班はバフ白色。外頬線が淡色
 ・・・喉からの体下面は淡色で胸から脇には褐色の縦班がある。腰と上尾筒は茶褐色。
 ・・・下尾筒は汚白色。尾は褐色で中央尾羽は茶色みを帯び、外側尾羽には白斑がない。
 ・・・大・中雨覆の羽先は淡色で、2本の翼帯になる。
成長冬羽
 雌雄共に全体に淡色になる。雄の第一回冬羽では頭部からの上面が褐色みを帯び、胸からの体下面にも褐色の羽縁が多い。


 ゆっくりとしたテンポで「フィー チィ チィ」と3声独特なさえずりをする。
地鳴きは「チッ」と澄んだ声。

識別
 青地は小さくて雌成鳥では下面も黄色く、腰は赤みが無い。地鳴きが濁る。外側尾羽に白斑がある。






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