All Photos by Chishima, J.
(野外観察中の一コマ 2015年6月 北海道河東郡音更町)
音更町下音更小4年生対象の2回目の野鳥授業でした。5月は学校周辺の住宅地や公園での観察でしたが、今回は少し離れた河川敷でまた違った鳥を探します。野鳥の会十勝支部のスタッフ5人で、十勝では少ないオオヨシキリの「ギョギョシ」が響く堤防で待っていると、30人以上の児童たちが先生に引率されながら自転車でやって来ました。
歩き始め、まずは先月も観察したセンダイムシクイの囀りなどの復習で目と耳を慣らします。ノビタキの幼鳥や真っ赤に色づいたベニマシコのオスなどが次々現れますが、人数が多くて先頭と最後にかなりの開きができてしまい、全員で観察するのはなかなか大変です。それでも折り返し地点の支流では、カワセミを全員がスコープでじっくり観察できました。
帰りもノゴマやカッコウがスコープで観察できたほか、双眼鏡を逆にのぞいて虫眼鏡がわりにして虫を見たり、上空を通りかかった飛行船を双眼鏡で追ったりしました。鳥合わせでは、それぞれの種がどんな場所にいたかも確認しました。
当初の予報では日中まで雨が残りそうだったので心配でしたが、朝までに雨は止み、観察中は初夏らしい青空でした。終了近くには風も強くなって来たので、絶妙なタイミングで実施できました。
前回と今回で、身の回りにも環境に応じていろいろな鳥がいることがわかってもらえたので、今後は鳥のくらしや渡りなどにも踏み込んでゆけたらと思います。
確認種:マガモ ドバト アオサギ カッコウ ハリオアマツバメ トビ カワセミ アリスイ ハシボソガラス シジュウカラ ヒヨドリ センダイムシクイ エゾセンニュウ オオヨシキリ コヨシキリ ムクドリ コムクドリ ノゴマ ノビタキ キビタキ スズメ ハクセキレイ カワラヒワ ベニマシコ アオジ
帰りに十勝川を覗いてみると、雨の後で水は濁っていましたが、多数のウグイが遡上していました。ニジマスとサクラマスも少数。
遡上中のウグイ
2015年6月 北海道十勝川中流域
(2015年6月10日 千嶋 淳)
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