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海外の都市の紹介、 その81の4 『エジプト』

2010年07月27日 | 海外の都市の紹介
エジプトの歴史と密接な関係のあるナイル川です。
ナイル川は全長6695Kmで世界一長い川です。
源流はアフリカ中部ケニア、タンザニア、スーダン、エジプトを経て地中海に流れ込みます。



古代エジプト文明、その5000年の歴史は、ナイル川の恵みに関係あります。
ナイル川は、毎年秋になると洪水を起こし、乾燥したエジプトの大地をうるおしました。
洪水と同時に運ばれてきた泥は、農業に適した栄養分をたくさん含んでいたので、砂漠のエジプトでも農作物を作ることができたのです。
その結果、エジプトには古くから人が住み、文化が生まれました。



ナイル川が定期的に洪水を起こす理由は、カイロから2200キロほど上流のエチオピア高原の気候にあるようで、エチオピア高原では、毎年6月~9月に毎日激しい雨が降り続く雨季になり、その雨水が川を一気に増水させ、高原の大地をけずりながら勢いよく流れてきて、下流のエジプトに洪水を起こします。
ナイル川は定期的に氾濫したためその治水と氾濫が治まった後に農地を元通りに配分するため、測量と幾何学が発達したと言われています。



『ガーマ・ムハンマド・アリ』に向かいます。
ガーマとはモスクのことで、エジプトではガーマと呼んでいます。
すなわちムハンマド・アリ・モスクという意味です。
オスマン朝はかって膨大な勢力を持っていて、その支配下にあったアラブ諸国の中でもいち早く近代化の基礎を造ったのがムハンマド・アリです。



ムハンマド・アリという人物は、当時イスラーム世界を支配していたオスマン・トルコの将軍として、エジプトに侵略したフランスと闘うためエジプトに赴任し、フランスの退却後に総督になり、さらに実質的にオスマンから独立してしまった人物です。

このガーマは1857年に完成しましたが、イスタンブールのモスクを真似して造ったそうです。
城塞の中にあるこのガーマは、エジプトにある他のガーマとは装い違い、鉛筆形の2本の高いミナレットが特徴で、エジプトのガーマにはこの様なミナレットはないそうです。
オスマン・トルコの将軍であった『アリ』が、そのオスマン・トルコの首都イスタンブールにあるモスクをまねて建造したもので、そのためたくさんのドームと尖った形のミナレットを二本持つ形となっています。



モスク内部はランプやシャンデリアがいくつも下がり、とても幻想的な世界を作り出しています。



内部はじゅうたんが敷かれていて、ガーマに入るときは靴を脱ぎます。



イスラム教はお祈りの時、額を床につけるので、床は何時もきれいにしておく必要があります。



多くのランプやシャンデリア、そしてステンドグラスもあり光のコントラストがとてもきれいです。



見上げると天井はドーム上の丸天井ごとに装飾されていて、内部はとてもゴージャスです。



続く...........................................................................。